フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

萌え少女漫画回想録:第1回

2007年10月21日 | 行き当たりばったり的萌え少女漫画回想録
 さて、最初はやはり「私の記憶の中で最も古い萌え作品」を書くことにしよう。
 その作品は、別に男と男の熱すぎる友情とか(笑)、主従関係とか(幸田は下克上が大好きだ・・・)があるわけではない、普通の少女マンガだ。1つだけ変なところは、「男が女に変身してしまう」ことだけだ・・・。
 ほんっとーに記憶がおぼろげで、掲載雑誌も作家も主人公の名前も結末も覚えちゃいないが、どこかで偶然見つけた香水の匂いをかいだ主人公(男)が、女の身体になってしまう(しかも、主人公限定で。ん?主人公が男だというのは、当時としてはイレギュラーか)という話だった。主人公は金髪グラマーな美女に変身して、最初はおもしろがっていたがそのうち元にもどれなくなって、親友の男が元に戻す薬だか香水だかを作ろうとしてくれていたんだけど、そのとき、「戻れなかったらどうしよう」と弱音を吐く主人公に、「お前が元に戻れなかったら、俺がお前を嫁にもらってやるよ」みたいなセリフを言うのですよ!(・・・と、私の記憶ではなっているが、もしかしたら私の捏造か?!いや、そんなこどもの頃から妄想していたはずは・・・!!)
 当時の私はこの作家が特に好きだったわけでもなく、他の作品も全く読んだ記憶がないほどですが、この作品だけはしつこくタイトルを覚えていて、もちろん「ホモ」とか「同性愛」という言葉どころか存在も知らず、自分が「腐女子」だという自覚もなく(あるか!)、ただ何となく「どうしてこの話に心惹かれるのかなあ・・・」と疑問に思っておりました。その「どうして」がわかったのはその後、竹宮恵子の『変奏曲』を読み(雑誌掲載時に読んだのか、単行本で読んだのかは記憶なし)、エドアルド・ソルティがホルバート・メチェックに無理やりキスされて、写真をネタに脅される場面で、胸が「ズキューン!!」(笑)となったときでした・・・。
 「わ、わたし、こういう(男と男がナニする)のが好きなんだ・・・」
 腐女子の自覚が生まれた瞬間でした・・・。
 その最初の萌え経験作品とは、『ムッシューシンデレラ』。
 結局主人公は男に戻れて、親友とくっつかなかったのが、返す返すも残念です・・・。今BL雑誌に掲載されたら(いやBL雑誌じゃなくても「FL○WERS」でも「少女コ○ック」でもいいんだけど・・・って、なぜ両方とも小○館・・・?)、戻ったところで「男でもいい、お前が好きだと気がついたんだ・・・!」と親友に迫られるところから話が発展するのになあ・・・!(ばか・・・)

データ:作品名、作者、初出年、出版社、初出誌
    (幸田が所有する単行本のデータ)
『ムッシュー・シンデレラ』 沢美智子 1975年 講談社 週刊少女フレンド
『変奏曲』 竹宮恵子 1976年 小学館 別冊少女コミック
(『変奏曲①~③』1980~1983年すべて初版 朝日ソノラマ)