フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

どーすりゃいいのさ

2010年03月21日 | 実録!生保でワーキング~
 木曜日、またもや後輩が頭痛がすると言って休んだ。体弱いよなあ・・・この頃は早く帰れるようになったけど、まだ疲労回復してないのかなあと思っていたところへ、彼女のお母さんから電話が。
「そちらで責任のある方・・・むすめの働き方についてわかる方・・・部長さんですか?その方にお話があるのですが」
 げえっ、とワタクシが声にならない声をあげたことは言うまでもない。おいおい!
「あいにく部長は外出しておりまして・・・。○時に戻りますので、こちらからお電話差し上げます」
「娘の働き方について説明できる方であれば、どなたでもよろしいんですけど」
 ・・って、ええっ?私でもいいとでもいうような感じだぞ?いやいやいや、勘弁してくれ!どう考えたって彼女が働き過ぎだって責められるわけだよな?もしかして、他の同僚は楽して、彼女だけ多く仕事させられてると思ってるのかしらん。そりゃー時間だけなら彼女は私の1.5倍くらい働いてるけど、担当業務なら私は彼女の倍以上あるぞ?時間だけで責められるのは心外だ。
「いえ、やはり部長からお話しさせていただきますので」
 と、電話番号を訊いて切った。速攻、先輩にこそこそと報告に行く。
「どーしましょ~。Iさんのお母さんから電話来ましたよ~。娘の働き方について話があるって」
「そりゃまずいわね」
「あうー、これで『こんな無茶をさせる会社には置いとけない』とか言って辞めることになったら、大変ですよ~~全員死にますってば」
 昨年のリストラで1名減の上、隣県の事務所閉鎖に伴い、そこの半分の業務がうちに割り当てられ(と言ってもその分は全部私が引き受けたんだけどさ・・・)、全員余裕などない。その中でいちばん残業が少ないのはワタクシ。しかも彼女の業務はほとんど前私が担当したことのあるやつだ。となると、それらを私が引き受けざるを得ないことは目に見えている。マジすか・・・。
「それより、親からそんな話が来たとなると、残ったとしても会社側が彼女に対してどういう態度とるかわからないし、彼女だって来づらくなるんじゃない?」
「そうですよねー。お母さんがこういうことしてるの、彼女知らずに寝てるんじゃないかと思うんですよね。教えてあげた方がいいのかなあ」
 そこで、彼女のメルアドを知っている後輩のOさんにメールを打ってもらった。Oさんは、我々の中でいちばん残業している・・・が、前の職場では100時間残業が当たり前だったというだけあって、タフにこなしている・・・。
 Iさんから返事が戻ってきた。
『実は前から精神的に参っていて、この頃は拒食症みたいな感じで、今日も朝から物が飲み込めない状態です。母がそうするというのであれば、もう成り行きにまかせたいと思います』
 正確ではないが、こんな内容だった。・・・え?じゃあ、辞めるなら辞めてもいいってこと?・・・え?私、仕事はえらい(注:名古屋弁でつらい、苦しいの意)けど、会社を辞めたいわけじゃないだろうと思ってたけど・・・違ったんだ?
 ・・・ううむ、私はほんとーに人の気持ちを読みとれないとか、本音がわからんやつなのだとかという自覚はある。なのでまたか!という気分だ。だから私に管理職は無理なんだってばさ。
 彼女は真面目で頑張り屋で、いつも明るくて、体があまり丈夫じゃないようでこの頃は休みが多くなったので疲れてるんだなとは思っていたけど、それほど精神的にきてるとは全然気づかなかった。
 彼女に辞められたら残った事務が全員潰れるのが怖いのもあるけど、何よりこのご時勢に、彼女の年齢で正社員で転職なんて厳しい。彼女の家の生計は彼女にほとんどかかっていることだし、ここで辞めて派遣やパートに逆戻りはもったいなさ過ぎる。
 部長とお母様が何を話したのかは知らないが、そのあと部長は私を呼び出して、
「彼女は性格的に仕事抱え込んじゃうから、もっと営業とかに手伝うようにお互い協力関係を作らないと・・・」
 などと言い、来週部長を交えた事務会議をすることになった。・・・が、営業にSOSが言えるようなら苦労はないのだ!だって、営業の男性で私達より早く帰る人はいないよ?たまに「体調が悪い・・・」とか言って帰るけど。
 そう、つまり、営業マンも1名除いて(M氏はどこまでもタフだなあ・・・)全員精神か体が(まあ両方の人もいるけど)病気なのだ!そんな彼らに仕事手伝えとか言えないっつーの。それどころか彼らの心の病のおかげで、ミスがあったり契約団体といざこざがあったり意思の疎通がうまくいかなくなったりして、私達がそのフォローにまわったり、尻拭いをしている状態だ。無理だよ。
 あーあ。全くどうすりゃいいのよ。彼女の業務を減らすのは簡単だ。私が担当するだけのことだからさ。はっきり言って、他のふたりにこれ以上業務を負う能力はないし。だからといってそれがベターな解決法とは決して言えない。むしろそういうやり方はまずい。彼女は楽になるけど、他の2人だってえらいのに(しつこいようだが名古屋弁でつらい、苦しいの意。標準語でつらい、と書くとなんかニュアンス違うんだよなー)なんで自分達は減らしてもらえないの?不公平じゃん、ってことになってしまうから。2人ともいい人だからそんなことは思わないだろうけど、私が思うよ!しかもどう客観的に見たって、業務量自体は彼女がいちばん少なく割り振られてるわけだし。(とゆーか私が割り振ったんだが。今の業務に慣れて、年次も上がったらもう少し増やそうとすら思っていたんだけど)
 正直言って、体がもともと丈夫じゃないとか、そのせいもあって精神的にも参ったとかいう事情はわかるんだけど・・・でも、自分の働き方のことなんだから、自分で上司に言うなり相談するなりしてほしかった。同じように大量の仕事抱えてる同僚に愚痴れなかったのはわかるけど、自分で言わずに親が出てくるってのは・・・社会人としてどうなのかねえ。それに成り行きというか、辞めることになっても残ることになってもどっちでもいいというなげやりな態度というか、それもなんだかなあ。私なんか気が短いので「どっちにするか、自分で決めろ!」とか怒鳴りたくなっちゃう。残りたい、って言うなら応援するし、協力するし、今がヤマだからあと1か月で楽になるよって励ます気にもなるんだけど・・・。どっちでもいいって・・・1年前に悩みに悩んでリストラで退職していった同僚のことを考えると、少々ムカつく気持ちもあるんだよな・・・。
 はー、火曜日の会議どうしよっかな。どう進めたものか。なんとか解決まではできなくても、彼女が前向きになるように、何かしら方策を立てないといけないよなあ・・・。どうしたものかねー