フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

萌え語り~『psycho-pass』について語るぜ!~再び

2013年01月26日 | オタクな日々

 後半?っつーか1月に入ってからの2週はちょいと絵が汚かったので(しかも1回は最初で最後のギノ主役回だったのに・・・)、スタッフもう燃え尽きた?と心配していたのですが、今週は戻っていて、しかもOP、EDともフルチェンジ。EDで朱が目立ちすぎなのが気に入らないが・・・
 まあ槙島と公安局長との関係が気になるとか、やっぱ征陸さんはギノのお父さんだったとか(だからコウは「とっつぁん」とか「おやっさん」と呼ぶのかしら?!だってギノのお父さんなら自分の父同然ですものね!←妄想です)、ストーリーについては、もうついて行くしかないということで、ワタクシはもっぱら自分の萌えのみ語らせてもらいます!

 弥生の過去話で、佐々山に「ギノ先生」なんて呼ばれていたギノが、超可愛かったですね~髪がまだ短くて、「きゃヒバリ様は髪が短いと妖艶だけど、ギノは可愛いさ倍増ねっ」(←ばか・・・)佐々山との掛け合いも、ギノはもともと、とっつきにくそうに見えるけど心を開くと結構寛大だし丸い性格だったのが感じられて大変よろしゅうございました・・・。「ギノさん、自分が器用じゃない自覚あるんだ~?」なんて言われて「うるさい」とすねるとこなんて、可愛くてたまらん!これ、何年前の話かなあ?まだ征陸さんはギノのチームっつーか、課にはいない気がする・・・。刑事課って何課まであるのかな?ギノたちはもっぱら殺人等の凶悪犯対象だから、軽犯罪メインの課と、政治・経済関連犯罪の課は別にありそうだし、征陸さんは執行官だったとしても別の課だったとかじゃないかな?
 いかんいかん、ストーリーについての考察は置いておいて。
 で、ギノさんの回。ギノさんってばすっかり犯罪係数が危険域。色相も悪化してるし。そりゃー当たり前よねー。局長ってばさ、ギノと話してる間ずーっとルービックキューブの進化版みたいなおもちゃ玩んでるんだもん。私が受けた研修ではさー、部下同僚と話すときは、どんなに忙しくても仕事の手を止めて、相手の方に向き直って話をしろって教えられたわよん。でないと相手は「自分の話を聞いていない」「軽んじられてる」と感じて、話や相談をしなくなるってさー。というわけで、この局長の態度でストレス。そして槙島みたいなサイコパス・スキャナーに引っかからない特殊な奴がいることはパニックになるから公表できないし、部下にもうまく言っておけなんて言われてまたストレス。ただでさえ確執のある父親を部下に異動させた(んだろう)という、いやがらせとしか思えん人事でストレス溜まってるのにさー。この公安局長は、ギノを「評価している」と言いながら、スポイルしているとしか思えないんだけど!
 ギノがカウンセラーに、「親しい人に相談した方がいい、家族とか、恋人とか」と言われて、「恋人は、いません」ってきっぱり答えたのにはちょっとちょっと~!と突っ込みたかったわ・・・。「もーちょっと、言いよどんでよ!恋人、と言われてコウが思い浮かんだけど、コウの気持ちを信じられないままで、しかも朱というライバルが現れて、ますます自信がなくなっちゃってる、だから、『恋人は・・・(言いよどんで、結局目を伏せて)いません』って感じにさ~!!」(←そのコウ×ギノ設定はただのお前の妄想だろう!という世間の突っ込みが聞こえる・・・。しかし、「火のないところに煙を立たせる」(←すでにこの段階で間違っている)どころか、「火のないところには放火する!」が腐女子の心意気というものさ!(ダメじゃん・・・
 そしてコウガミは病院をとっとと自主退院してきたわけですが、それを知ったギノの反応が話では見られなかったので妄想。
 刑事課のオフィスに入ってきたギノは、コウガミが席にいるのを見て驚く。
「コウ・・・!お前、なんでここにいる?まだ2週間は安静だと訊いているぞ」
「もう大丈夫だ。医者には許可をもらってある」
 キーボードを叩きモニターを睨みながら、調べ物を続けるコウガミ。
「ばかなことを言うな!どうせ無理を言って出てきたんだろう!」
 つかつかとコウガミの元に歩み寄った宜野座に、コウガミは椅子を回して向き直った。
「傷はふさがっているし、鎮静剤も飲んでいるから問題ない。そんなことより、今は一刻も早くヤツを追わなくちゃならない。そうだろう?」
「ふざけるな。何かあれば傷なんかすぐ開いてしまう状態で、鎮静剤なしでは動くこともできないくせに、さっさと病院に戻れ!」
 コウガミは眉を寄せ、動じた様子もなく、
「・・・ギノ、やっと槙島を幽霊なんかではなく、その存在を掴むことができたんだ」
 と、モニターに視線を向ける。そこには槙島の、ある種美しい、禍々しくも無垢な悪を体現したような表情が、画面一杯に映し出されていた。
「・・・今は寝る時間だって惜しいんだ」
 宜野座はコウガミの、獲物を見つけた燃えるようなまなざしをただ見つめた。その眼は、彼を振り返ることはない。
「・・・そう言って・・・」
 彼は両手をぎゅっと握り締めた。
「いつだってお前はオレの言うことを聞いてくれない・・・!オレの言葉なんか、どうだっていいと思っ・・・!」
 コウガミが振り返る。はっ、と彼は口をつぐんだ。苦い自己嫌悪が喉元までせり上がる。自分に彼を責める資格などない。自分だって、槙島の存在を、コウガミの言葉を信じなかった。否定され続け、孤独に槙島を追い続けた彼が、全人生をかけて槙島を追おうとしているのを、止める権利などないのだ。
「ギノ・・・」
 コウガミが腰を浮かしかけるのを手で制し、
「済まない・・・言い過ぎた。忘れてくれ・・・。・・・ここで、捜査するのは構わない。だが、出動はさせない。当初の退院予定までは、オフィスワークしか許可しない。体調が悪ければすぐに休め。いいな?」
 震える声を必死に抑え、そこまで言ったのが限界だった。
「・・・すまないが、少し席をはずす。15分で戻る」
 くるりと背を翻し、早足で部屋を飛び出す。こみあげてくる涙をまばたきで散らす。
 潜在犯となったコウガミを責めた自分。槙島の存在を信じなかった自分。自分も潜在犯になることを恐れて、そればかりに汲々として・・・なのに、今やこのシステムを、世界を信じられなくなり、おそらくは間もなく犯罪係数が規定値を超えてしまうだろう自分。「お前はそのままでいろ。俺のように堕ちるな。そのために俺がいる」と言ってくれた彼を失望させてしまうだろう自分。友人でも・・・恋人でもなく、同僚としても役に立たない。そう、サイコパスの悪化の危険を冒して、記憶のスクリーニングによって槙島のモンタージュを作成した常守のようには。
 1人になれる場所を頭の中で探したが、どこへ行ってもサイコ・スキャナーがあり、シビュラ・システムの監視下にある。ビルの中も街へ出ても、自分の部屋でさえも。
 どこへも行けない。戻るしかない。たとえこの先堕ちていくことがわかっていても。・・・だからこそ、あの場所にいる意味があるのかもしれない・・・。
 非常階段をあてもなく下りていた彼は、足を止めた。見上げれば、バベルの塔のようにどこまでも階段が上へと続いている。そのどこかに、刑事課のフロアへのドアがある。
 彼は、ゆっくりと、降りてきた階段を上り始めた。もう涙は乾いていた。

 ・・・妄想っつーか、いつもながらの捏造でした。もちろん、コウガミが執行官になって間もなく、苦しんでいたギノに「お前はそのままでいろ。俺のように堕ちるな。そのために俺がいる」なーんて言ったかも?というのも捏造です。
 あー、でも、ギノが公安というかシビュラシステムを、コウガミともども裏切らないかなーとか期待してるんだけど(だってコウちゃん、OPでドミネーターじゃなく普通の銃撃ってるしー)、まあ、ギノには無理というか、この作品の中でギノはやっぱ端役だからさー。コウガミの友人だったという設定が霞むわーとほほ・・・