7月上旬、友人Yと能登へ3日間旅した記録・・・って、もう1か月経ったっつーの!相変わらずのたのたした更新だな・・・
私は名古屋、友人は大阪在住ということで、金沢で落ち合うことに。チケット屋で購入した回数券で新幹線、しらさぎを乗り継いで私の方が先に金沢へ到着。あいにくの雨だが、天気予報では今日は曇り時々雨、明日あさっては曇り時々晴れなので、回復することを期待しつつ・・・まずは駅の観光案内所でいろいろ資料をもらってレンタカー屋さんへ。お店のおねーさんと一緒にナビの使い方をあーだこーだと頭をひねっていたら(おねーさんも「使ったことがない」と言うのだ・・・)、とっくに時間は過ぎているのに友人が来ない。携帯を見たら、何度か着信履歴が。迷っているのかと慌てて電話をすると、「Nレンタカーじゃなかった?」「ちがーう!新しい予定表送ったじゃん」そう、私の作った綿密な(?)予定表では、最初2日間レンタカーを借りる予定だったが、2日目の旅程がきつい、と3日間借りることにして、その結果レンタカー会社も変更になったのだ。
しょっぱなからアクシデントがあったが、無事合流して(そのときには雨も上がり、友人は「傘?使ってない」とぬかしていた・・・。私はどしゃぶりだったのにさー)、私の運転で出発。しかし途中「腹が減った!」と叫び道の駅でおにぎりを購入した私は助手席で貪り食う。必然的に友人が運転手に交代。
まずは気多大社へ。能登一の宮、パワースポットと聞いていたが、本殿とかのあるところは意外とこじんまりして人がいない・・・。しかも「る○ぶ」とかの切抜きとか、メールで届いた「恋がかなった」とかの報告のプリントアウトとか、PCまで置いてあってHPのコイバナが読めるようになっている・・・。ここは縁結びで有名な神社らしい。「何か、来るところを間違えた感が・・・」そういえば、出雲大社へ行ったのもYと一緒だったっけ。どっちも「結婚?今更する気などないわ!」という独身アラフォー・アラフィフが来るところではないような・・・。まあいい。初詣だと思えば!(←毎年初詣に行かないワタクシ・・・)とおみくじなど引いてみる。「恋みくじの方じゃなくていいの?」「誰がじゃ」
次に行ったのは、「コスモアイル羽咋」・・・今回の旅の行きたいところTOP3の1つ。またも人がいない・・・が、これは予想済みなので気にしない!この時点で空腹で暴れそうになっていたワタクシの要求により、先に駐車場にあった喫茶店へ入る。
この店には、宇宙人のバイトがいるらしい・・・。(名前はサンダーくん)
喫茶店にはどう見てもコスモアイルに用はなさそうな近所の方々(おそらく法事で集まったのだろう・・・。喪服が多いぞ)と、夏休みに母親の実家に帰省した、という感じの家族連れ(父親と子供はポルトガル語、母親とその両親は日本語でしゃべってる。う~ん、インターナショナル・・・)と、店の奥で働いていた(店の半分はなぜか作業場で、業務用?のプリンターとパソコンが。喫茶店はコスモアイル関連のおみやげ物屋も兼ねていて、売っているTシャツはここでプリントされているのかな?)男性2人。喫茶店のママは、その中年男性にお運びやレジをやらせていた。「社長」って呼んでるのにな。この店のオーナーはこの男性なのかな?でも力関係はママ>社長なのだな・・・。
などと喫茶店内でマンウォッチングに励みながら定食をかきこむ私たち。
建物に入る前に、貼られているポスターに足止めされる。「これは・・・だれが非常事態を宣言しているのかな?羽咋市長がすでに宇宙人?」「宇宙人の記者会見?ワレワレハハクイシヲセンリョウシタ、とか」「だいたいこれ、バイトくんじゃん」マジでこんなことやってるのか、羽咋市。いい町だ・・・。
入館すると、展示室だけと、アニメ映画の鑑賞券つきの入場券があるという。「1時からちょうど上映ですよ」あと5分だ。「じゃあ映画付きで」とYが答える。おいおい、マジか?結構高いぞ!セットなので100円引きになるが。(JAF会員割引も利用するけど!)受付のおねーさんたちが、シアターへは階段後ろのエレベータから行けと強く勧めるので、階段愛好者の私も断れずエレベーターに乗り込む。「たぶん、間違いなく、私たちの貸切だよ・・・」とそのとき!ある出来事が!
「おおっ!これかあ、おねーさんたちがエレベーターに乗れと言った訳は!」何が起こったかはヒミツ行ったことがある人だけニヤリとしてください・・・。
映画はですね・・・すみません、なめてました・・・。けっこー見ごたえあったし、一流どころのスタッフで作られてました。水樹奈々ちゃんが声あててます。行ったら展示だけでなく是非これも見てね!
おまけ。トイレの表示。トイレ内でカメラ撮影する怪しい女がひとり・・・。なお、このシールはショップで売っています。(男子用、女子用、洋式、和式、それぞれあり)Yがほしい!と叫んでいたので「じゃあ買えよ。君んちのトイレに貼ればいいじゃん」「今賃貸だから貼れないよ(彼女は名古屋の分譲マンションを置いて、泣く泣く大阪に転勤中)」「じゃあ名古屋のマンションに貼れば?」「洋式なんだもん」「洋式のシール貼ればいいじゃん」「和式のがかわいいから貼りたいんだよ。洋式のはつまんない」君の萌えポイントはよくわからない・・・。「いっそ会社のトイレに貼れば?」「貼ったら怒られるじゃん。第一、こんなかわいいシールが似合わないような、超近代的なピカピカの新築ビルなんだってば」う~ん、それは確かに似合わなさそうだな・・・。
つーか、こんな会話を延々棚のシールを前に交わす私たち・・・。アホですか?アホです。
その後、中能登町雨の宮古墳へ。向かう道の途中から、前後に全く車がなくなる。しかも山を登っていく。「雨降らなきゃいいけどなー」今日は小雨が降ったり止んだり。駐車場に車を止めるが、車は1台しか止まっていない。たぶん古墳の資料館の人のだろう。資料館のおじさんは客がこなくて暇だったのか、せっかく来た客(私たちだ)も資料館に入らず古墳へ行こうとするので、わざわざ裏口から出てきて「古墳見に行くの?」と声をかけてくるし。「この資料館で働きたいな・・・。めったに客来なくて楽そうだ」定年後はこういうところに勤めたい・・・。「たまに来るお客のために毎日通うのも面倒だよ」「いいも~ん。それぐらいはしますよ~だ」
ここの古墳は数が多い。そして広い。予定時間では全部回りきれない。空模様も怪しいので早々に戻る。途中、森の中の、丸太で土留めをしただけの階段を下りながら、Yが「なんかさあ、前にもこういう景色あったよね。濡れた滑りやすい山の中の道を、上ったり下りたり」と言い出す。「島根のこと?」「まあ、あれは雪の中だったけどさ・・・」つまり、私と旅行するといつも人気のない山道を歩かされる上に、天気が悪いと言いたいらしい。「悪かったよ、雨女で!だけど君と行くときだけだもーん。君が雨女じゃないの?」他の人とか、他のメンバーがまじっているときはそうでもないような気が・・・。「ふたりそろうと雨なんじゃないの?」「そうかも」このとき我々は、翌日とんでもない天気に見舞われることを、知る由もなかった・・・。
私たちはその日の宿泊地、和倉温泉に到着した。早めに着いたので、「夕食が食べられなくなる~」と言いつつ、ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュでケーキを食す。飲み物は加賀棒茶にレモングラスなどをブレンドしたフレーバーティーをセレクト。うんまい。そして、海に面したロケーションがサイコー。ああ、これが晴れて青空ならなあ・・・とため息をつく。
←ワタクシが頼んだピスタチオのケーキ。バウムクーヘンを試食としてつけてくれました。
宿にチェックインし、ひとっ風呂浴びて早めの夕食。これからバスで1時間半の、宇出津町のあばれ祭りを見に行くのだ。
疲れていたので、観光バスの中で爆睡。気がつくともう宇出津の町であった。
バスを降りると、すでに花火が上がり始めていた。おー、花火だ花火だ!とテンションが上がる。車両通行止めの、港へ向かう道の両側には、屋台がびっしり並んでいる。ううう、こんなに腹いっぱいでなければ買い食いしたいところだ・・・。祭りに参加する若者たちはすぐにわかる。なぜならみんな、座布団(?)のようなものを背中や腰にぶら下げているからだ・・・。「なんだろうね、あれ」「他の神輿とぶつかったり転んだりしたら危ないから、クッションを当ててるんじゃない?」実際は、キリコを担ぐときに肩に当てるためであった。なるほど!キリコは普通の神輿と違ってはんぱなく重いからな!
宇出津の祭りの雰囲気は、なんかもう、昔懐かしいって感じ。「もう都会では絶滅危惧種の、ヤンキーのにーちゃん、ねーちゃんがいっぱいいるよ!」「屋台のおじさんたちが、見るからにテキヤっぽいよ!」と、感動する私たち。(おい・・・)(いやだってさー、今どき周りではヤンキーなんて見かけないし、屋台だって健全この上ないしさー・・・)
→大きな松明を燃やしているので、ぽろぽろ灰が降ってくる。ホテルに戻って見たら、着ていったTシャツも肩掛けカバンも灰だらけであった。もちろん頭も!
松明の炎は熱いし、ぞくぞく集まってくるキリコ(約40基。しかし私たちが見られたのは、ちょうど半分くらいが集合したところまで)の鉦や笛や掛け声がやかましい。これが日付が変わっても続くのかー・・・。年寄りには(私らのことだ)最後まで付き合うのは無理じゃのう・・・。まあ、バスの時間があるのでもちろん途中で抜けて、集合場所へ向かう。途中、同じ宿に泊まっている韓国人グループを見かける。やたら本格的な撮影機材を持ってきているので(どでかいカメラとか、三脚とかライトとか・・・)何なんだと思っていたら、屋台の取材をしていた。韓国のテレビ局だったのかしらん。
宿に戻ったのは12時頃。風呂に入り、宇出津のコンビニでちゃっかり買ったチューハイを飲んで、ほろ酔い気分で眠りについたのであった。(1日目終わり)