本日午後シフト。午前中はプールでひと泳ぎ。毎日通い始めて約一週間。エクササイズの後はいつも気持ちいいけど、起きた瞬間は体がすごーく疲れている。毎朝「今日はパスしちゃおうかな」という誘惑に駆られるんだけど、一度この口が「やる!」と言った以上引っ込みがつかなくなって通っている。なんだかんだ言いながらDも付き合ってくれているので途中で気を変えられない。もう意地みたいなもの。その割には痩せない。四十路も目前で新陳代謝が悪いのかしらねぇ(涙)。
さて。
今日も午後は病院へ。昨日とほぼ同じ6名を担当。
日本語にはRとLの発音に違いがないというのはよく聞く話。そしてTH、V、Fもそう。それと同じくして、実はW音も持ち合わせていない。たとえば狼は日本語読み英語で“ウルフ”になるけど、実際は“ゥオルフ”というような感じになるはず。
昨日新規入院のおばあさん。名前が“Rushworth”という。日本語にないR、W、THが入る実に言いにくい名前。私が自己紹介をしに部屋へ行き、名前を呼びかけたとき、RとTHはクリアしていたものの、W音が抜け落ちていたようで、何度も「違う!」と言い直しを強要された。「ごめんねー、日本人だからW音がないんよー。あはは」と笑顔でかわしたけど、部屋を出たとたんに「あんの○○ババア!!」と怒り爆発。それを見ていた同僚が「オッケー、私が見に行ってあげる」と言って部屋へ。するとおばあさん「ここの看護婦は患者の名前も呼べない人か、髪型が男みたいな人しかいないわけ?」。
同僚看護婦、金髪でモヒカンだった。
結局同僚も「なんじゃ、コイツ!?」状態となり、このおばあさんのスタッフに対する攻撃的な態度は上部に報告され、ひどくなるようなら相応の対応がとられることになった。
そして今日。また担当になり、少々暗い気持ちで部屋へ。案の定「アラ、あんたなの」みたいな目線でチラリ。確かに名前をきちんと呼べないのは申し訳ないが、できんものは仕方ない。なのでもう開き直り。
「昨日ねー、ちゃんと練習してきたんよ。今から言ってみるからね。“Rushworthさん”。どぉ~? ちゃんと言えてたかしら??」。
気分はなんだか子供番組のお姉さん。数回のダメだしの後「まぁまぁね」と及第点。機嫌をとるのは好きじゃないけど、うるさ型患者なのでここは持ち上げておいて損はなし。
入院2日目の今日はさまざまな検査があり、ご機嫌はやや斜め。相変わらずのボヤッキー状態。一応普段から常に笑顔を心掛けていて、今日もニコニコしながら対応し、意固地な心を溶かす努力をした。甲斐あって少しずつ態度が軟化し始めた夕方、「のどを潤したいけどお水はもういらない。アメちゃんか何か持ってないの?」といきなりの無理難題。ところが、本当にたまたまポケットにソフトキャンディーを持っていたので「内緒よ」と言って一粒あげたら、私の株はグーンと急上昇。そして消灯時間になって「寒いからもう一枚ブランケットがほしい」というので、集中治療室まで行って予め温めてあるブランケットを特別に取って来てあげたら「おぉ、天国にいるようだわ。そしてあなたは天使」。両目はすっかりハート形になっていた。
やったね

帰宅前には投げキッスまでいただいてしまった。尽くした甲斐があった。上部におばあさんの態度の悪さを報告せずにも済んで良かった。満足。
ちょっと上から目線で書いてしまったけど、結局のところ自分にできる良いと思ったことをしたところ、それが相手にも伝わって、お互いに今日一日を気持ちよく過ごせたという話。看護師も天使ではなく、患者さんに対して好き嫌いはある。病院にいる状態がハッピーであるわけがなく、必要以上に頑固で意地悪な人も多い。そんな人に対して苦手意識を持って接するとどうしてもそれが相手に伝わってしまう。それを好転させるためにも笑顔と誠意を持って接することが大切やなぁと感じた一日だった。
それにしても。
私は頑固系年配患者さんから人気がある(多分)。昔「オジサマキラー」と呼ばれたこともあるし、もしや“たらし”の才能があるのかしらん?
オリジナルスマイル
さて。
今日も午後は病院へ。昨日とほぼ同じ6名を担当。
日本語にはRとLの発音に違いがないというのはよく聞く話。そしてTH、V、Fもそう。それと同じくして、実はW音も持ち合わせていない。たとえば狼は日本語読み英語で“ウルフ”になるけど、実際は“ゥオルフ”というような感じになるはず。
昨日新規入院のおばあさん。名前が“Rushworth”という。日本語にないR、W、THが入る実に言いにくい名前。私が自己紹介をしに部屋へ行き、名前を呼びかけたとき、RとTHはクリアしていたものの、W音が抜け落ちていたようで、何度も「違う!」と言い直しを強要された。「ごめんねー、日本人だからW音がないんよー。あはは」と笑顔でかわしたけど、部屋を出たとたんに「あんの○○ババア!!」と怒り爆発。それを見ていた同僚が「オッケー、私が見に行ってあげる」と言って部屋へ。するとおばあさん「ここの看護婦は患者の名前も呼べない人か、髪型が男みたいな人しかいないわけ?」。
同僚看護婦、金髪でモヒカンだった。
結局同僚も「なんじゃ、コイツ!?」状態となり、このおばあさんのスタッフに対する攻撃的な態度は上部に報告され、ひどくなるようなら相応の対応がとられることになった。
そして今日。また担当になり、少々暗い気持ちで部屋へ。案の定「アラ、あんたなの」みたいな目線でチラリ。確かに名前をきちんと呼べないのは申し訳ないが、できんものは仕方ない。なのでもう開き直り。
「昨日ねー、ちゃんと練習してきたんよ。今から言ってみるからね。“Rushworthさん”。どぉ~? ちゃんと言えてたかしら??」。
気分はなんだか子供番組のお姉さん。数回のダメだしの後「まぁまぁね」と及第点。機嫌をとるのは好きじゃないけど、うるさ型患者なのでここは持ち上げておいて損はなし。
入院2日目の今日はさまざまな検査があり、ご機嫌はやや斜め。相変わらずのボヤッキー状態。一応普段から常に笑顔を心掛けていて、今日もニコニコしながら対応し、意固地な心を溶かす努力をした。甲斐あって少しずつ態度が軟化し始めた夕方、「のどを潤したいけどお水はもういらない。アメちゃんか何か持ってないの?」といきなりの無理難題。ところが、本当にたまたまポケットにソフトキャンディーを持っていたので「内緒よ」と言って一粒あげたら、私の株はグーンと急上昇。そして消灯時間になって「寒いからもう一枚ブランケットがほしい」というので、集中治療室まで行って予め温めてあるブランケットを特別に取って来てあげたら「おぉ、天国にいるようだわ。そしてあなたは天使」。両目はすっかりハート形になっていた。
やったね


帰宅前には投げキッスまでいただいてしまった。尽くした甲斐があった。上部におばあさんの態度の悪さを報告せずにも済んで良かった。満足。
ちょっと上から目線で書いてしまったけど、結局のところ自分にできる良いと思ったことをしたところ、それが相手にも伝わって、お互いに今日一日を気持ちよく過ごせたという話。看護師も天使ではなく、患者さんに対して好き嫌いはある。病院にいる状態がハッピーであるわけがなく、必要以上に頑固で意地悪な人も多い。そんな人に対して苦手意識を持って接するとどうしてもそれが相手に伝わってしまう。それを好転させるためにも笑顔と誠意を持って接することが大切やなぁと感じた一日だった。
それにしても。
私は頑固系年配患者さんから人気がある(多分)。昔「オジサマキラー」と呼ばれたこともあるし、もしや“たらし”の才能があるのかしらん?
オリジナルスマイル