複雑な思い

今日もジムへ。起きたら体がめちゃくちゃだるかったので、今日は3キロウォーク。「毎日ジム通い!」と決めて4日め。慣れない運動に体は疲れているらしい。仕事に行く前は目を閉じたらすぐ眠れそうなぐらいだった。

さて。
本日午後シフト。週末で6名担当。悪くない。ほとんどの人は自分で自分のことができたので、少々楽をさせてもらった。
私が担当した患者さんは良かった。けど私が担当した病室のすぐ隣の、昨日担当した患者さんの様子が変。
70代前半のおじいさん。昼間、奥さんが会いに来ていてそれは嬉しそうだった。夕方、一人になって寂しかったようで、たまたま病室に顔を出したときに「自宅に電話をかけてほしい」と言われ、部屋付きの電話をつないだら「モーリン?　ぼくだよ、ジョン!」とこれまたとても嬉しそう。「微笑ましいなぁ」と思って観ていたら、夜になって部屋から泣き声が聞こえる。入院理由のひとつである腰痛が悪化し、それを耐え忍んでいる間に寂しくなったようで、一度涙が流れたら止まらなくなったよう。「妻がいない。家に帰っちゃった」と泣いている。少し認知症の気もあるためか、いろんな思いが交錯しているようだった。とりあえず強めの痛み止めを処方。それで落ち着くかな、と思って自分の作業を進めていたけどやっぱりすすり泣く声。胸が痛んで仕方なかった。作業をすべて終わらせ申し渡しの時間まで病室にいて、話しかけながら痛いところをさするぐらいが私にできる精一杯。時間がきたので後ろ髪を引かれる思いで部屋を出た。今頃落ち着いて寝ているといいんだけど。

病院というのは元気になって出て行くか、最期を迎えるかどちらかの場所であると、キャンディの勤めた看護学校のメリー・ジェーン校長が言っていた。入院して必ず家に帰れる保証がない患者さんの胸中はどんななんだろうと思う。私なら怖くて仕方ない。まだ若く、“死”自体が近いものではないから余計だろうけど、年を重ねて“死”に親近感を持つようになるんだろうか?　
また大切な人を見送るのと大切な人を置いて逝くのとどちらが辛いだろうということもよく考える。意味がないとわかっていてもこういう場面を見るにつけ考えてしまう。もちろん答えもない。Dとも話してみるけど、彼はあまり考えたくないみたい。まぁ、その気持ちもわかる。結婚どころか知り合ってからだってまだそんなに経ってないもんね。

病院で働き始めてからいろんな思いが頭の中を巡る。生き死にに関することなので重い。肉体的にも疲れるけど、精神的にも疲れる職業やなぁ、看護師って。
4連勤終了で2連休。ゆっくりしてリフレッシュするとしよう。明日もジムに行くぞー。

糸 _ 中島みゆき