華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

終わり良ければ…

2013年01月14日 18時21分12秒 | Weblog
今日から手術室勤務。なのに目が覚めたのは家を出る5分前。初日から遅刻するなんて!?と軽くパニックを起こしながら顔を洗って、歯を磨いて、髪を束ねて飛び出した。スッピンでバリバリ寝起きの顔のままやったけど遅刻はせずに済んだ。良かった~。後から携帯電話を見ると、どうやら目覚ましのセットを失敗していたらしい。よく目が開いたなぁと我ながら感心した。

さて。
新しい部署で働くとき、最初はいつも教育係に付くのだけど、これが世話好きの人かそうでないかで私の初日のクオリティーは格段に違ってくる。そしてこういっては何だけど、今日は残念な結果だった。何の指導も説明もされることなく、その人の後ろに付いてまわるだけ。同じ病院内なのに病棟勤務とは別世界の職場で要領がさっぱりわからず、何を質問していいかもわからないという途方にくれる午前中だった。お昼まではいくつかの内視鏡検査を眺めていただけ。まぁ、これはこれで興味深かったんやけど。

ランチを食べた後は教育係がおらず(勤務時間がそれぞれ違い、朝一緒にいた人は帰ってしまった)、“やっつけ”的な感じで第三手術室へ放り込まれた。ここでは豊胸手術が進行中。そしてとうとう見てしまった、切り裂かれた体の中身。

…ダメ。やっぱり。

私は手術室勤務向きではないと悟った瞬間だった。だけど倒れたりはせず。“これも仕事!”と思って見ていたら、気分は悪くなったけど、思ったより平気だった。
私が部屋に入った時点でこの手術はすでに終盤で、シリコンバッグを放り込み、縫合して終了した。手術医の手際が鮮やかで軽く感動を覚えた。
この次は胸を小さくする手術。
手術医が最初に始めたのは出血を抑える薬の注射。患者さんが麻酔で意識がないのをいいことにブッスブス針をさしている。この時点でかなりきつかった。続いての作業は乳房の皮をはぐこと。患者さんのおっぱいの上にはパズルのようにたくさんの線が引かれていて、その線に沿ってメスが入っていく。何がどうなって小さなおっぱいになるのかわからないけど、おっぱいを切り開いて数箇所の皮下脂肪を取り除き、脂肪のなくなった皮を縫合するようだった。皮をはぐ作業を眺めている間、これが人体であると忘れる努力はしたけど、やはり長く正視はできず。他の先輩スタッフから「倒れる前に座りなさい」と何度も言われていたので、立ったり座ったりを繰り返しながらなんとか持ちこたえた。
こんな感じで過ごした一日。縫合の瞬間を見る前に終業時間が来たので手術室を後にした。いや~、もうお腹いっぱい胸いっぱい。あと4週間もあるんか…と思うと、正直ちょっとしんどい。
とはいえ、Surgical病棟で働くには手術室で何が起こっているのかを見るのは良いことだと感じた。今後にこの経験を生かすためにも頑張るとしよう。

朝は少しゆっくりできる~とか思っていたけど、今日もらった来週のシフトを見たら7時スタートがいくつか。午前勤務と変わらんし。明日は寝坊しないように目覚まししっかりかけておかないと。
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