オカン体質

今日からリカバリールーム勤務。しかし今日はあまり忙しくなかった。
基本的にすることは手術を終えた人たちの血圧や脈拍を測りつつ、麻酔から無事に目覚める姿を見届けること。麻酔には筋肉の動きを緩和させるものがあり、術後の患者の中には薬が切れるまで自力で呼吸できない状態の人もいあるので、そういう人たちがちゃんと自分で呼吸できるようになるのを見守るのも大切な仕事。
私がいる間には数名の患者さんしか手術室から出てこなかったのですることがなく、結局進行中の大きな手術を眺めていた。グロい風景を見るのにもだいぶ慣れたなぁ。
初日は無事に終了。特別新しいことをしたわけではなかったので、そこまで疲れずにすんだ。

いったん帰宅してからジムへ。怠け者Dは置き去り。筋トレとジョギングで汗を流した。一人なのでサウナ&スパはパス。なんやかんやでジムは3日ぶり。うーむ。

帰り道に牛乳が切れていたのでスーパーへ。Dが昼に作り置きのハンバーグを食べていて、夜も同じではかわいそうと思い、ジムに行く前に常に冷凍庫にストックしている鶏肉を解凍しておいた。夕食のメニューはまたまたD大好き照り焼きチキン。
ご飯を炊いて、お味噌汁を作って…と段取りを考えながらスーパーをウロウロ。しかし給料前のタイトな家計は牛乳以外の買い物を許さず、意味なく各品々の値段を確認してまわるのみ。
そしてふと気が付けば、今は手が出ないお高めお肉を見ながら考えていたことが「お金があったらおいしいお肉をDに食べさせてやりたいなぁ」。

わしゃ、オカンか!?

しかもほのかに昭和の香り?

なんか所帯じみてんなぁ～と苦笑い。生活に困っているわけではないし、お肉だって買えるけど、かといってぜい沢ができる身分でもない。日本にはできれば年に一度のペースで帰りたいので貯金も必須。そういうわけで上手にやりくりすることを常に考えている。そんな中で今日の自分の思考回路に気づいたとき、我ながら“古きよき時代のオカン”みたいやと思ってしまった。とは言え、Dに対するこんな優しい気持ちは、家に帰って片付けたはずのキッチンが散らかっている様を見た瞬間に消えうせるねんけど。

今夜の照り焼きチキンも好評だった。「おいし、おいし」と言って食べる姿を見ると、また作ってやるか～と思ってしまう。これもまたオカンみたい。明日はお給料日。もし買い物に出たらすこーしだけ良いお肉を買おうかしらん。