華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

そこはかとなくブルー

2014年04月19日 20時42分11秒 | Weblog
今日は久しぶりの精神科。
ウチの病院にはレギュラー(?)の患者さんが多いので、久しぶりに行っても数名は知った顔だったりする。ところが今日はほぼ知らない患者さんばかり。

ぐぉー、気が重~い。

イチから患者さんを知るのはどの病棟にいようと大変。それが精神科だと、どう出るかわからない玉手箱的なドキドキがあるので毎回わりと緊張する。
今日の担当は7名。精神科イチの問題児やヒキツケを頻繁に起こしている患者さんを担当。さてどうかなーと思って働き始めた。精神科では患者さんと信頼関係を築くのは特に大切。私はまず顔と名前を覚えることから始める。ところが今日は「やっと顔と名前を覚えた!」と思ったお昼前あたりから患者さんたちが次々外出。4連休だから一時帰宅する人も多数。結局私の意気込みも甲斐なく、患者数は減り、お昼からは比較的静かになった。結果的には大きなドラマはなし。病棟に残った人はなぜか揃いも揃って要求がうるさい人たちだったので、スーパー忙しいってことはなくともコンスタントに忙しい一日だった。

ところで。
精神科勤務を終えて、少々気が滅入っている。
というのも、担当する患者さんのことを知るために生い立ちや入院理由等が記された書類をひと通り読んだため。うちに来る患者さんの8割近くはうつ病患者。そのうつ症状を引き起こす理由にひどいものが結構ある。もっとも気を重くさせる理由は家族間の問題。親から子、子から親、または親戚の間でいろんな虐待のカタチがあるけど、どれ一つとっても胸が痛むものばかり。虐待が理由で若い子がお酒や薬に走り、未来に希望を見出せない様子は見ていても大変痛々しい。そういう記述をいくつか呼んだせいか、帰宅してしばらく経つ今もなんとなく沈んだ気持ちがずっと続いている。ちなみに医療従事者のうつ病罹患率は高い。自分の無力を思い知るからではないかと思う。

苦手な早起きをして疲れているから余計に滅入っているのかも。明日も午前シフトなので、そろそろベッドに向かおう。明日は一般病棟勤務。今日はかなりゆっくりした一日だった様子。明日も同様だったらいいなぁ。
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