華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

丸9年記念日

2016年07月20日 16時38分41秒 | Weblog
今日は午前シフト。
5時20分に目覚ましを合わせてあるのだけど、今朝は4時過ぎに目が開いた。また夢見悪し。どこかに電話をかけたら宇多田ヒカルにそっくりな交換手に騙された。詳しく書いても伝わらないので端折る。あとはある人と言い争う場面も。なんか知らんけど続いてんなぁ~。

目覚めてからすぐに眠りにつけず、ウトウトっとしたら起きる時間。わかってたよ、そうなることは。

さてお仕事。
今日も満床。そして入退院なし。コンスタントに忙しかったけど時間が組み立てやすいいいシフトだった。

書くとしたら、腰痛で入院している91歳のおばあさん。座っている分には問題がないけど、座ったり立ち上がったり、歩くときにひどい痛みがある。レントゲンの結果、昔気づかない間に骨折していたらしい。ただ、今回の痛みがそれに起因しているのか、別に理由があるのかは現段階ではわからない。
痛み止めは処方されているけど、あまり効いていない模様。それどころかオピオイド系の薬による副作用で、ひどい便秘になっている。便秘がひどいと気分が悪くなるし、食欲は落ちるし、かつ混乱や痛みを起こすこともあり、いいことはひとつもない。老人看護では便通のチェックはとても大切。
もといそのせいでたくさんの下剤を処方したため、残念ながら私がいる間に快適な便通はなかったけど、排泄の感覚があるようで何度もトイレに通っていた。そのたびにひどい痛み。本当に悪循環。
こういったことはすべて看護記録に書いてあるし、回診の際ドクターの目に触れるようにメモ書きを貼ったりしている。
だのになのに。
今日きたドクター。このおばあさんの治療チームの中堅どころのようだったけど、本当にわかっていない。看護記録を読まず、血液検査やレントゲンなどの結果だけを確認してからおばあさんのもとへ行き、「痛みはどうだ?」「排便はどうだ?」と聞いている。
このおばあさんは元々なんでも一人でやろうとするタイプ。何度も「ナースコールを押してね」と言っているのに「ダイジョブ、ダイジョブ」といって押さない。特に排泄で粗相をするのが当たり前やけどイヤらしく、急いでトイレに行きたときでも助けを呼ばず、痛みをこらえていこうとするような人。
ドクターはそんなおばあさんの「痛みも排泄も大丈夫」という控えめな言葉をそのまま受け取って、何の処方もしないまま部屋を後にしようとした。なので私は急いでドクターを引き留めて、「ドクター、おばあさんは座っているときは大丈夫でも、痛みは確実にあります。もっと鎮痛剤が必要です」と言い切った。するとドクターは「おばあさんは平気だといった~」とウダウダ。するとたまたまそこにいた理学療法士さんが「看護記録を読んだことはありますか? ここにも書いてありますが、この患者さんは痛みを抱えているし、薬はそこまで効果的ではありません~」と言ってくれた。そしたらドクター「私はおばあさんが言っていることを繰り返しただけ」と苦し紛れの言い訳。実際は全然読んでない。
結果的に鎮痛剤の量を増やしただけ。もっといろんな検査をしないと治療方針も決まらないと思うんだけどなぁ。
何が言いたいかというと、私などはお医者さんは担当患者さんのことを一生懸命考えて最善の治療を施そうとしているんだと信じて疑わなかった。なんだか今日のような適当は作業を見てガッカリというかだいぶショック。お医者さんにしかできないことってたくさんあるのにさ。
お医者さんにも適当な人がいるんだと頭ではわかっていても…、やっぱり聖職なのよ、お医者さんって。

仕事を終えて帰宅。
久しぶりの午前シフトで家に帰ってソファに落ち着いたら一気に眠気が迫ってきた。それに抗うことなく目を閉じたらすぐに寝ていた。といっても30分ほど。今日はDが在宅勤務の日だったので、早めの夕食。ダイエット中だからね。6時を20分ほどまわってしまったけどヨシとする。

明日も午前シフト。この後お弁当を作ったらさっさと寝よう。

そういえば今日はオーストラリアに来て丸9年記念日。まさかこんなに長く滞在することになるとは思ってなかったなぁ。こちらでアパートは購入したけど、いまだに落ち着いたとは思えない。この国が終の棲家という感じがしない。すっかり根無し草生活が身についてしまった気がする。
去年は違う家で違う職場にいた。来年は何をしていることやら。
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