チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

弔辞

2018年09月08日 09時45分40秒 | 日記
昨日後輩の告別式で生まれて初めて弔辞を読んだ
冠婚葬祭全て主賓としての挨拶を一通り終えた
そう仲人も四組
人として社会人としてのお役目を済ませたのかと
自分の人生の終わりを知った感じがした

ともかく
巻紙に縷々相手に対しての思いそして遺族に対してのいたわり
そういうものを書くにあたって日本語の表現の素晴らしさに感動した
今更ながら日本人の作法を美しいと思った

1200字程度にまとめあげ相手の仕事や生き方に対しての評価
相手との関係
その方のエピソード
残されたご遺族に対しての慰めと励ましの言葉
安らかに
そして私はまたお会いしましょうねと結んだ

終わって巻紙を静かに巻き戻すこの時間が参列者と故人との会話の時間
喪の作法は静かで美しい

この日着物で悩んだ
彼女は美しく若いそしてたおやかな女性
主賓であるから黒喪服を着るべきであることは重々わかっている
しかも彼女は「色」の専門家
どうしても黒一色になれない

取り出したのは薄ねずの地色に麻の葉模様が黒で染められた江戸小紋
これに帯帯揚げを真っ黒にした装いで参列した
ご遺族にはその事をお伝えした

ご遺族の女性たちは流石にみなさん黒喪服の正装であった

亡くなった友は整然と変わらぬ美しい顔で静かに休んでいる。
そのお顔のそばに妹さんが私の弔辞を添えてくれた

その巻紙は真っ白ではない。作法に外れてはいるが、彼女と見上げた桜の花びらが散ったものにした

作法を崩した主賓の行動だが
彼女はきっと「比佐子先生嬉しい」
と思ってくれたと確信している

初めての弔辞がまた様々な日本の良さを教えてくれた

雅子さんありがとう
ゆっくり休んでね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする