チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 25

2018年09月28日 15時21分10秒 | 日記
結局丹後では絽と紗更に上代絽という珍しい(私にとっては)生地を購入
その生地ができるまでに糸が水を浴びているのをみて仰天した
こんなにも水を使うのか
だって着物は濡らさないようにととても注意をしているではないか
母や姉たちはーー
誰一人「水の効果」についてしっかりと回答してくれる人はいなかった

調べるしか無いな

それにしても買えるだけの現金を持っていたのだと思う
当事はカードなど便利なものはないし
はじめて出会った小娘にあとで振込みということはなかったであろう
しかも1万円札があったのかどうか記憶にない
あったとしたら聖徳太子だわね

白生地といえども
生まれて初めて大きな買い物をしたので興奮していた
紙袋もなく端切れで作った風呂敷に包んでくれた
端切れと言っても白生地の端切れなので嬉しくて仕方がない
「この風呂敷いただいていいんですか?なんと嬉しいありがとう御座います」
と喜々としてとしてお暇する

包んだものを縦てにして持っていたら
電車の中で知らないばさんに
「どなたがなくなったの?」
「はーーあ!」骨壷に間違えられてしまった
人の思い込みってこんなものなのだと社会のとり方を知る

さて
高崎の山崎工房に生地を抱えていく
「難しいけど紗の生地には「山藍」を染めよう
「無地ですか?」(生意気だよあんた)
「何がいい?」
「こうなんていうか縞がゆらゆらしているようなそんなのができたら素敵」
「うーーん」

いろんな縞を見せてくれる
「これっ!」
「ああよろけ縞ね」
「よろけ?酔っ払ってるんだ」
そういえばこういう縞は織の反物の中にはなかった
青樹さんは日本画家なので手書きで縞を染めることになった
(これは歌舞伎好きのおばに賈ってもらおう、粋だもの)
山藍は縄文の時代からある植物で最も古い染料の一つだそうだ
古代の藍色はこの山藍で染められたものが多い
その染め方も「延喜式」に記録がある

青樹さんはその延喜式に書かれた文面をさして私に読みなさいという
また「青摺りの衣」という言葉は古事記の下巻にもあり
平家物語にはそれが「藍摺り」となって大嘗祭、新嘗祭などに着用する水干という文面もみる
その美しい水色が山藍の染料
そして緑は山藍と黄肌(木の樹皮の裏側が黄色)の黄色を合わせて作り出しているという

新嘗祭はわかるけど大嘗祭ってなに?
水干って? 
またもや日本の新しい(私にとって)文化に触れていく

着物って一体なんだろう化物のように次から次へと私を古代に引きずり込んでいく (つづく)


コメント
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