爪きり探していく千里
爪きりと傷薬のキップパイロールそして小さな包帯を、いつでも使えるように塗り箱をに入れてタンスの上に置いてあった
それをある日
タンスの上に物を置くのはよくない、というのはモノを置いておくとそこにまた別の物を置くようになってくる、そうすると箪笥の上が変に賑やかになって、「氣」の通りがよくなくなると気が付いた
それでモノのお家を決めることにしたのだ
一日かけて入居者を振り当てた
所がいつものところにいつもの物がなくなって、頭の中が混乱、どこに何をしまったのか呆然となり、爪きり探すのに何時間?
途中で爪切りを探していることを忘れ、関係のない引き出しの整理など初めて、ああつかれたとお茶飲んだりしていると、ますます当初の行動から外れてしまう。なんのために引き出しをアレコレ開けているのか、何が目的で在ったか忘却の彼方、これ「ボケ」の始まりなのかもしれないなあ
原点に戻ろう
何か探してるんだよね?そう爪切り
ああそうだ旅行にも持っていけるようにと、小袋に入れておいたんだ、そう袋の類はこの引き出しが彼らのお家になっている。あったあった!と小躍りして喜ぶ。ついでに買い物袋もここだった。お家見つけて安堵
爪を整えるんだよ!
そうだった爪を切るという行動のおかげで、引き出しの中がきれいになった
あるべき所にいつもある
手を伸ばせば目をつむっていても必要なものを手に入れられる、それが当たり前の日常
このあたり前ということを繰り返していると、当たり前が惰性になり感謝もなくなる
爪切りが目の前から消えて、やっと巡り合ったときのうれしさ
こういう小さな感動も人間に必要な心の動きかもね
物のお家も時々強制引っ越しをすると、モノに対する思いも違ってくるのかもしれない、モノにも波動があるんだもの、いい波動はその物を大切に思う心だわね
いやはや爪切りさんのおかげで、少しまた成長できたかな?チャ子ちゃん先生