チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 259

2019年11月14日 11時45分08秒 | 日記
大嘗祭の日である
世の中ではこの大嘗祭を「天皇の秘儀」という人が多いがよくよく取材してみると、国民全体が國の祖霊に感謝する日だとわかってきた
國の祖霊は天照大御神様ではない
天照大御神様を含めた祖霊、その頂点にいらっしゃるのが天之御中主の神様であった。そして皇室をお作りになったのが高皇産霊神さま。実行されたのが天照大神。
形式を整えたのが天武天皇と持統天皇

高天原で生活をなさる神々様は田を耕し米や粟を植え、畑で野菜や果物を作り、機を織る生活をしていらした。その生活があまりにも楽しく自然と調和していたので大地に住む人達にも同じような生活をさせたいとの思いが「天孫降臨」になる
その天孫降臨の精神を取り戻し、祖霊に感謝する
その形式が私達のお盆とか新年の神迎え、各地のお祭りに現れている

だからこそ国民みんなの祭祀でもある
国民の祖霊を天皇陛下が祭祀の祭主として感謝し祈ってくださることになったのが大嘗祭であろうかとチャコちゃん先生は思う

大嘗祭に必要な二つの布「麻と絹」この二つの布を成ぜ何故と追っかけているうち
大嘗祭の中身がこのようなものだとわかってきた

民俗学の先生や歴史・考古学の先生方の書は「こうであろう」ということを古文書を紐解いておかきになっている。でも一番理解しやすいのは古事記だ
その古事記の教科書を封印してくれたのは敗戦の時占領した連合軍で、日本人の感謝の気持、また自然との共存共栄の考え方を根こそぎ外してしまったのだが、皇室の行事だけは昭和天皇の我が身をお捨てになった当局との交渉でかすかに残った。それが大嘗祭

世界の平和、国家の安泰、自然災害の防御、国民の幸せこのような祈りを国民全員に変わって天皇陛下が感謝してくださり、そして初めて我が国の祭祀の祭主のお成りになる
あす5時までの神事を感じながら感謝を祖霊に捧げよう




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