「ひとり」さんとのいろいろな機会での出会いに、メッセ-ジを貰い ます。それは、その時々で心に響きます。それらを切り口を変えて 出版され、多くの人に読まれてます。その様な中で最近出版され た、表題の本は、それほど目新しさはないのですが、分かりやす く集大成されていて、何時も傍においておきたい一冊です。 (まえがき)を読むとその全容が理解でき、きっと全文に目を通した くなると存じます。以下に記載しときます。 人は幸せになるために生まれてきたのに、幸せじゃない人がたくさ んいます。 それは、心というものの本当の働きを知らないからかもしれません。 心というものは、ころころ変わるから心<こころ>という他に、もう 一つの意味があります。それは「ここる」ということです。 簡単にいうと、人間の心はちょっとしたことで、だんだん、だんだん 心が狭くなり、「こり固まってしまう」ということです。この心の「こり」 を取るには、二つの方法があります。 一つは、あなたを傷つけた人を許す。 すぐ傷ついてしまった自分を許す。 人を許せない自分を許す。「許す」ということは、こちこちになって狭 くなった心を「ゆるます」ということです。 それと、二つ目は、人と話しをする。 話すということは、いやなことやこり固まった心を<ときはなす> ということです。
仲の良いお友達との会話は、心がときはなされて本当に幸せに なるものです。 人と話をする時は、正しいか間違っているかを判断するのではなく、 相手の心がときはなされて、明るく広くなるような話をするように、 心がけたいものです。 正しいか正しくないかを決めるのは裁判官の仕事で、私達の仕事 ではありません。 私達は会話を通して、人の心が明るくなり、広々とすることを望ん でいます。 この本が、みなさまの心のこりを少しでも取ることに、お役に立て れば幸いだと思っております。 でも、心はまたすぐこりますよ。 なぜなら、それが心の性質だからです。そうしたら、またこの本を 読むなり、楽しい仲間と話をしたりして、楽しい時間を過ごすように して下さい。 決して、一人で考え込んではダメですよ。 もし、考え込んでしまうような性質なら、そういう自分を許してあげ て下さいね。
あなたにすべての良きことがなだれのごとく起きます
斎藤一人