介護サ-ビスの中でも広く普及しているデイケア(通所リハビリ)と デイサ-ビス(通所介護)の、二種類の通所サ-ビスについての 違い。デイケアは医師や理学療法士らによるリハビリが中心で、 一方のデイサ-ビスは趣味活動や他の利用者との交流などを通じ て、介護が必要な高齢者の心身機能の向上を図る。介護サ-ビス は40歳から受けられる上、心身の状態も「要支援1」から「要介護 5」までと幅広い。「施設側は利用者の要望に応えるためにサ-ビ スが多様化。通所サ-ビス施設によって事業内容に違いがある。 例えば、送迎範囲が「区内だけ」「札幌市一円と石狩市の一部」まで、 「金土日」は休む施設や「年中無休」などとさまざま。「原則、同姓介 助」の施設もありで利用者の側で要望を確認のうえ選択することが 必要なようです。「訪問系」の施設もお互いの利便性を把握して、 何処にお願いをするか十分検討が必要なようです。
七十五歳以上の後期高齢者の約30%が摂食・ 嚥下(飲み込み)に問題があるといわれています。 さらに、年間約八千人が食べ物によって窒息死し ており、そのほとんどが六十五歳以上の高齢者
との報告もあります。年をとると口や周囲の筋肉が衰え、食べ物を かんだり飲み込むことがうまくできず、口に入れた物が誤って気管に 入ってしまうことが窒息の原因といわれています。ただ、窒息以外に も、こういった「食べにくさ」は食事の楽しみをなくし、その結果、低栄 養・脱水症状による体力低下を引き起こしたりと、日々の活動性にも 大きく影響してきます。自分の口で食べられることは、心身ともに元 気に過ごすためにとても大事なことです。今回紹介するのは、自分の 口で食べる機能の維持・向上のため歯科医師が考案した、唇と舌を 鍛える家庭用トレ-ニング器具です。この不思議な形の器具を口にく わえ、唇と舌の体操を1日三回、食前に十分間行うと、飲み込む力や 舌の動きやすさに効果があるとのこと。分かりやすい歯科大学監修の 口腔トレ-ニング゛マニュアルか゛ついています。材質はオ-ルシリコ ンゴムなので煮沸消毒も可能です。色は乳白色のみ、携帯用ソフト ケ-スつきです。いつまでも自分の口でおいしく食事を楽しむために、 自宅でもすぐできる口や唇のトレ-ニングを始めてみませんか。 (岡田しげひこ=理学療法士)
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