゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

寒い朝は・・・「當瀬規嗣解説]

2007-10-19 12:10:00 | 健康・病気

恰幅のよい方が、汗をかきながら食事をしている場面をよく拝見しま                           す。気温や室温が特に高いわけでもないのに、食事をしていると自                           然と体の中がカッカしてくるのです。また、とてもおなかがすいてつ                            らいくらいになってから食事をすると、満腹の幸福感に浸りますが、                            そのとき同時に体のしんがポカポカしてくることを実感した人も多い                            と思います。食事をするとエネルギ-が体の中に入ってくるのだから                            当たり前だという考えも成り立ちそうですが、実は少し違います。                             消化吸収したエネルギ-の一部は、自動的に熱となって失われるこ                            とが分かっています。そのことを「特異動的作用」といいます。しかし、                          エネルギ-が熱になって失われるといっても、失われる分のエネルギ-                          による熱が体を温める効果があるので、あながち無駄というわけで                            もありません。特異動的作用は栄養素によっても異なります。でん                            ぷんなどの糖質では摂取したエネルギ-の6%が、脂肪では4%が                           熱になりますが、タンパク質では30%にもなります。タンパク質は                            体を温める栄養素といえます。たとえば、熱いかけうどん一杯と冷え                           た豚カツでは、豚カツの方がタンパク質を多く含むので、結果的には                           体を温めるのです。まだまだ寒い朝が続きます。朝の通勤や仕事、                           家事を暖かくスム-ズに始めるためには、タンパク質が豊富な朝食                           がお勧めです。洋風なら牛乳に卵とハム、和風なら焼き魚にみそ汁                           と納豆です。おや、朝の定番メニュ-ですね。先人の知恵にはいつも                           驚かされます。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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