゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

味と風味「當瀬規嗣解説」

2007-10-30 18:00:00 | 健康・病気

嗅覚で「おいしい」判定                                                    

収穫の秋、旬の食べ物がたくさん出回って、私もおなか周りに気を                            使う季節です。おいしい食べ物に出会ったときはとても幸せな気分                            になります。この「おいしい」って、どういうしくみなのか考えてみまし                            た。食べ物を楽しむときには、さまざまな感覚が働いています。とく                            ににおいと味、つまり嗅覚と味覚は重要です。皆さんの中には「お                            いしい」は、「よい味」と同じと考えている方が多いと思います。でも、                           味覚だけでは食べ物は判定できないことが分かっています。人は                            目隠しをして食べ物を口に含んでも、それが何であるのか、ほとんど                           当てることができます。ところが、その状態で鼻をつまんでおくと、と                           たんに、食べ物の判定ができなくなるのです。口の中に入っている                            ので、甘い、しょっぱいなどの味は分かっているのですが、たとえば、                          甘いものだけど、メロンなのかリンゴなのかスイカなのか、判別にか                           なり苦しみます。鼻をつまむと、鼻腔内の空気が入れ替わらないので、                         口のなかの食べ物のにおいを感じないためです。口の中にある食べ                           物のにおいは、鼻とのどがつながっているので鼻の後ろ側(後鼻孔)                          から上がっていきます。ですから、通常のにおいとは少し違い、味と                           においが一体となった感覚になります。一般に言われる「風味」はこ                           れをさしているのではないかと思います。ですから、カゼで鼻が詰ま                           っていると、食べ物はおいしくありません。食べ物を味わうとき、わざ                           とにおが鼻に通るようにすると、一段とおいしくなりますよ。                                (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長) 

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北見の白花豆

2007-10-30 15:00:00 | ほっかいどう関連情報

甘納豆や煮豆として食べられる高級菜豆・白花豆。北見市留辺蕊                            町は、全道の作付け面積の七割を占める全国一の生産地だ。秋が                           
深まる中、収穫最盛期を迎えた北見市を訪ねた。(北里優佳)

独特風味に高級感     

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100_0242 周囲の山々がすっかり色づ                            
いた畑で、永江和幸さん(46)、                         
美貴子さん(43)夫妻が、顔                            
を布ですっぽり覆い、脱穀機                           
に乾燥した白花豆を茎ごと投                          
入していた。脱穀機は、長さ三㌢ほどの白くて大きな豆の                          
粒を次々とはじき出していく。永江さんは父の代から三十五年以上、    
白花豆を栽培しており、現在の作付け面積は2・6ヘクタ-ル。「白花                          豆は手作業が多い。脱穀のときは目が痛くなるんですよ」と、殻とほ                           こりが舞う中、美貴子さんが布の間から笑顔を見せた。冷涼な気候                           が適している白花豆は、1950年代ごろから、山間部の温根湯地区                           を中心に栽培されてきた。大きくて、横から見ると真ん中がぷっくりと                           肉厚なのが特徴。他の産地との差をつけるため、試行錯誤を重ねて                           きた成果で、独特の風味や歯応えが自慢だ。和菓子や煮豆の材料                           として全国に出荷、甘納豆は「白花美人」というブランド名で販売して                          いる。JAきたみらいによると、北見地方での作付けは、最盛期の19                           88、89年には約四百へクタ-ルだったが、本年度は百六十四へク                           タ-ルにまで減少した。高齢化や後継者不足が進む中、支柱となる                           竹の設置や根切り、乾燥のための「にお積み」、脱穀と多くの手間が                          かかる上、手作業の多さが大きな負担となっているためだ。同農協                           農産課の土屋正樹係長は、「作業は大変だが、大切に育ててきた                            特産品として、守り続けたい」と話す。

豊富な食物繊維 給食にも    

100_0244 豆の中でも特に食物繊維が豊富な白花豆は、                            
コロッケとして全国の学校給食のメニュ-に加                             えられている。地元でも、ポタ-ジュやパイとい                            ったさまざまな食べ方が広がっている。地元農                            
家の女性三人に、家庭で作っている白花豆料                            
理を持ち寄ってもらった。同市の本田久美子さん(68)は、ゆでて
つぶし、あんにしたものに大葉としょうがを加え、皮で包んでパリッ
と揚げたギョ-ザを作ってくれた。大葉が、淡白な豆の味のアクセン
トになって、酒のつまみにもなりそう。近所でも好評のまんじゅうは、
網走管内訓子府町の石川ツヤ子さん(57)自慢の一品。バタ-を混ぜ、
しっかりした生地で白花豆のあんをくるんだ。あんは農閑期にまとめ
て作っておくといい、滑らかな舌触りで、甘過ぎず上品な味わいだ。
白花豆のペ-ストを練りこんだチ-ズケ-キは、永江美貴子さんのア
イディア料理。「子供のためにケ-キを作った時、家にあったペ-ス
トを入れてみた。手軽に作れて、普通のチ-ズケ-キよりあっさりし
た味で子供にも人気」(永江さん) の一品だ。三人は、「甘納豆や
煮豆のイメ-ジの白花豆だが、いろいろな料理に使ってみてほしい」
と話している。  

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朝のコ-ヒ-「當瀬規嗣解説」

2007-10-30 14:30:00 | 健康・病気

目覚めやすい嗅覚(きゅうかく)                                                       

「コ-ヒ-の香りで目覚めた・・・」。ちょっとカッコいい朝の風景です。                          和風なら「みそ汁のにおいでおはよう」でしょうか。さわやかな朝の                          風景にはいいにおいがします。においの感覚、嗅覚(きゅうかく)は、                           他の感覚と異なる独特の特徴があります。まず、嗅覚には<慣れ>                          が生じやすいことです。トイレに長い間入っていると、においを感じな                           くなります。自分の部屋のにおいは気付けませんが、他人の部屋で                           は独特のにおいを感じたりします。嗅覚は環境の変化を感知するし                            くみです。そのために、慣れによって常にあるにおいを無視すること                            で、新たなにおいを鋭敏にとらえているのです。これとは逆に、体に                           傷害があるときの警告信号である「痛み」は慣れがほとんどありま                             せん。痛みに慣れるのは危険ですよね。次に、嗅覚を大脳に伝える                            しくみにも特徴があります。嗅覚以外の感覚が脳の中の視床という                           部分を経由するのに対し、嗅覚だけは視床を経由しません。ところで、                          朝のコ-ヒ-の件ですが、視床を経由する感覚情報は睡眠中に大                           脳には届かないけれど、嗅覚は視床を経由しないので大脳へ届い                            てしまう、つまり嗅覚は眠らないと考えられてきました。だから、眠っ                            ている間のにおいには慣れていますが、コ-ヒ-やみそ汁など新た                           なにおいが生じると、それに反応して、目が覚めるというわけです。                           ただ、最新の研究では、嗅覚も深い眠りに入ると遮断される可能性                           が示されています。嗅覚が、一番目覚めやすいと言い直すべきかも                           しれません。朝のコ-ヒ-は早起きに最適です。さて、誰がコ-ヒ-                           を入れてくれるのか・・・。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部部長)

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「食」はどうなる?

2007-10-30 12:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

石川 潤 (獣医師・帯広)投稿より                                              

食欲の秋。毎朝、炊きたてのご飯がおいしい。日本人の幸せを感じ                           る時だ。しかし、最近どうも日本の「食」が危うい。ここ数年、報道さ                            れた「食」に関する事件の数々。驚き、怒りを通り越して、この先の                            日本の「食」(第一産業)を犠牲にして、二次、三次産業の拡大、発                           展を追及し、グロ-バル経済の競争の中に身を投じてきた日本の                            経済を考え直す時ではないだろうか。日本が戦後復興のお手本に                            した?米国は工業先進国だが、同時に農業大国でもある。「食」の                            安定の上での工業発展である。ひたすら「科学技術立国」を目指し                            てきた経済大国日本は、どこでバランスを失ってしまったのだろう。                            日本がお得意の車や精密機器の分野でも、生産拠点は海外に移り                           つつあり、不安定要素も多い。先日、留学生たちがお土産を求めに                           大学生協に来店したが、彼らが日本の精巧な技術の象徴と考えて                           いたニコンのデジカメには、「メ-ドインチャイナ」の表記があり、彼ら                           を失望させたという。私が教える大学の獣医学科でも、卒業生の半                           数近くはサ-ビス業であるペット病院へ就職する。一方で、牛、馬な                           ど産業動物分野や「食の安全」を担当する行政機関への就職希望                            者は年々減少し、関係者を慌てさせている。とても「最近の傾向」で                           は済まされない問題である。

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