゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

豊かな過疎地

2007-10-27 20:00:00 | 国際・政治

ヨ-ロッパには数多くの豊かな過疎地が存在しています。石造りの                           建造物は、11~2世紀頃からのものも健在です。その様な建造物                            を大切に継承しながら、内部の造作は生活者の住みやすいように                            改築し、外部の景観を重んじながら、一村が約六百人とか八百人                            前後とか千二百人位などの規模で、それぞれが利にかなった生活                            をしているようです。その地はまた景観も素晴らしく、多くの観光客が                          訪れるとも伺っております。だが、長い歴史の過程では重大な危機                           に直面し、貴重な産業の衰退から人口減に悩まされた時期もあるよ                           うです。それらを克服し存続しているのは、柱になる基幹産業がある                           からだといいます。例えばある村では、一望がぶどう畑で、多種類の                          品種を栽培し世界に名だたるブレンドのワインの原料を供給している。                          また別の村は、個別に独自のワインを製造するために、各々独自の                           品種のぶどうを栽培している。また別な村は裏山一帯にクリの木を植                          樹し、大量のクリを収穫。それを基にマロンチョコレ-トやその他多種                          多様な商品開発をし、村の危機を脱したとのことです。この様な世界                           の成功例に垂範されるように、北海道にも各地でわくわくするような                           豊かな過疎地が出現しています。苦節10年、長年の努力が花開い                           ている現況を共有できる、そんな情報を目にするたびに、我がことの                           ように心が篤くなります。例えば、興部地区やその他のチ-ズ作り                           (大量生産品ではないもの)、ホタテ水揚げ量全国シェア8割、など等                           地域のブランド品生産に邁進しているのです。かって一次産業の宝庫                          としての位置づけに甘んじてきた人たちも、付加価値品の開発が他県                          での北海道物産展での絶大な支援の支持を得ている現況に、生産意                          欲が鼓舞されているようです。

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妊婦喫煙「子の肥満3倍」??

2007-10-27 14:30:00 | ダイエット

朝食抜きでも2・4倍                                                       妊娠初期の女性が喫煙者だっと、生まれた子どもが十歳になった                            時点で肥満になる確率が、非喫煙者に比べ約3倍高いことが、山                            梨大医学部の山県然太郎教授らの調査で分かった。山県教授らは、                          1991-97年に妊娠した山梨県の女性約千四百人を追跡調査し、                           10歳の子ども約千人のデ-タを分析した。妊婦の生活習慣か゛子ど                           もの健康に与える影響についての長期的な調査は珍しいといい、                            山県教授らは、松山市で開会した日本公衆衛生学会で発表した。                            調査によると、女性が妊娠三ヵ月の時点で喫煙していると、十歳と                            なった子どもが肥満になる確率は、非喫煙者の場合の2・9倍高                             。また、妊娠中に規則正しく朝食を取っていない女性のこどもも、                            2・4倍の高確率で肥満になっていた。肥満の判定には、肥満度を                            測定する国際的な指標となっている体格指数「BMI」を低年齢向けに                          換算して用いた。山県教授は「母胎にいるときに喫煙などで栄養が                           吸収しにくい状態だと、逆に生まれてから栄養を蓄えやすい体質に                           なるのではないか」と、推測している。

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「俊寛」に見る地方観

2007-10-27 14:08:00 | 社会・経済

法政大教授 田中優子                                                     

都しのぐ豊かさなのに・・・                                                  国立劇場で松本幸四郎の「俊寛」を見た。幾度も見ているが、その                            たびに幸四郎の演技も味わいが異なり、私もその都度さまざまなこ                            とを考えている。今回は私は、今までとはまったく異なることが脳裏                            に浮かんだ。それは近ごろ気になっている「地域格差」である。僧侶                           であった俊寛は、謀反の罪で他の二人とともに鬼界ヶ島に流されて                           いる。舞台に出てくる俊寛の髪や髭は伸び放題、やつれて足腰も心                           もとない。そこへ、海女と結婚した仲間がやってくる。私はここでふと                           疑問がわいた。「なぜこんなにやつれ、弱っているのだろうか?なぜ                           髪も髭も伸び放題なのだろうか?なぜそんなに都へ帰りたいのだろ                           うか?」と。むろん芝居は象徴的表現であるから、日常をそのまま当                           てはめても意味がないのだが、この日はこのような「地方観」が引っ                           掛かっていたのである。ここは無人島ではない。海女もいれば漁師                            もいる。近松門左衛門の原作でも、硫黄を取って魚と交換している。                           俊寛がいた平安時代の京都に比べれば、生の魚や貝をふんだんに                           食べられる。気候は暖かく、食べ物は自然で美味で豊富、流行病や                           心配も無く、貴族社会の陰謀や人間関係のストレスもずっと少ない。                           プライドにこだわりさえしなければ、漁師の元で修業もできる。栄養状                         態、環境、運動量、多くのものが京都をしのいでいるはずだ。                               島に残ったら                                                     平安時代の実際の流罪では、一年を過ぎれば口分田が支給され、                           住民と同じように耕作もした。この作品が書かれた江戸時代では、                            漁師や農民の手伝いをしながら家庭を持つ者もいて、赦免されても                            島に残る例もあった。当然、自ら優れた漁師や農民になり、収益も上                          げて新しい生活をする場合もあったであろう。ちなみに江戸時代は地                          方の方が平均寿命が長かったとみられる。白米中心で住居が密集し                          ている江戸より、地方の方が栄養状態や衛生状態がよく、火災や震                           災の被害も格段に小さかったからである。このような事実に即して想                           像してしまった。もし俊寛が本当に賢い人なら「都至上主義」の発想                           を転換して、地元の人と同じように髪を切り髭もそり、洗いざらしのこ                           ざっぱりとした野良着を着て、日焼けしたたくましい相貌に真っ白な                            歯がのぞく好青年(俊寛は当時三十五歳ぐらい)の漁師になっていた                          はずである。やがて陰謀渦巻く都になんぞ帰りたくなくなり、白塗りに                          お歯黒の面々にも会いたくなり、「僕はこっちのほうがいい」と言って                           島に残る。船出をする人たちに言う。「僕は死んだってことにしてくれ」                          -そんな新しいスト-リ-が浮かんだのである(題名は「それからの                           俊寛」とか)。

地域の力実感                                                           九月は大学のゼミ合宿で佐渡と秋田に行った。江戸時代の日本は                           各藩が特産品を持ち、経済も法律も自立していた。漁や農や流通                            や鉱物資源で独自の産業が発展し、武士たちもそれに尽力してい                           た。漁で大金を稼ぐ者もおり、農村では優れた布や紙が生産され                             ていた。そういう地域の力を知らなければ江戸時代を知ったことに                            はならない。今でも日本の地域には、何でも自力で作って芸能もこ                            なす多様な能力を持った人たちがいる。地域でとれたものを食べれ                           ば、とにかくおいしい。ある学生は「どうしてこんなにおいしいのか分                           からないほど、おいしいものばかり」と言った。別の学生は「今は東                            京という中心地のために他の地域があるようでおかしい」と首をかし                           げた。祭りの中にコミュニティ-の力を感じ取り、原生林に分け入る                            ことで、地域の人たちが命がけで自然を守ってきた歴史を知った。                            多くの学生が、金で買えない豊かさを実感している。大学院に来て                            いるある社会人学生は、討論に使った「ジャパンク-ルと江戸文化」                          (奥野卓司著)を手にしながら、「これからは都心と地方を行ったり来                           たりの生活をしようと計画しています」と語った。歌舞伎をはじめとす                           るさまざまな日本のエンタ-テインメントが、地方と世界に広がりつ                            つあるからだ。金銭のみを価値とする競争原理が今なにを捨てようと                           しているのか。まずは私たちの目で地域文化という宝物を見ることか                           ら始めなければならない。

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こどものほん「河田由美子推薦」

2007-10-27 11:00:00 | 本と雑誌

かわだ・ゆみこ=1960年、釧路管内白糠町生まれ。北見市などに                           住み、2000年から釧路市。02年、読み聞かせや交流会で子ども                           の本の楽しさを広めている釧路地域の市民グル-プ「おはなしネット                           ぽなぽん」の発足にかかわり、代表となる。夫と2人暮らし。大学生                           の娘と息子がいる。

<幼児向き>

もうわらった もうわらった
価格:¥ 893(税込)
発売日:2007-09

「♪いまないたからすがもうわらった」というわらべうた。誰もが口にし                           たり、耳にしたことがあるのではないでしょうか。この絵本は、そんな                           わらべうたからうまれました。「え-ん え-ん え-ん ねこちゃん                           ねこちゃん どうしたの よし よし よし ♪いま ないた ねこちゃん                         ・・・」。次のペ-ジでは? わかりますよね。 うさぎちゃんも、 いぬ                           ちゃんも、 ぶたちゃんも・・・。ペ-ジをめくって、笑顔に出会う度に、                           ほっこりあったかな気持ちになります。笑顔には、人を元気にしてくれ                          る不思議な力があるようです。赤ちゃんの時から出会いたい絵本です。 

ぽっかりつきがでましたら (えほんのもり) ぽっかりつきがでましたら (えほんのもり)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-08

太古の昔から、月は人々に恐れや神秘を感じさせる身近な存在でし                           た。科学の進歩で1969年には人類が月面に降り立ちましたが、そ                           れでもやっぱり、毎日少しずつ姿を変えて現れては消えてゆく月は、                           魅惑的です。そんなことを想いながら、この絵本を開いてみましたら・・                          ・なんとお月さまもびっくりして噴き出すような事態が次々と・・・!                           「ポッカリ月が出ましたら 舟を浮かべて出かけませう」とはじまる、                            詩人中原中也さんの詩のフレ-ズで、こんなにほっこりたのしいナン                           センス絵本がうまれました。お空で中也さんも笑っているでしょうか。

<低・中学年向き>

ぼくがラーメンたべてるとき ぼくがラーメンたべてるとき
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-08

これまで家族を中心に据えた、ほのぼのとしたユ-モラスな絵本を多く                         描いてこられた長谷川さんの、新たなイメ-ジの作品です。「とおく                            とおく はなれた くにで いま なにが おこっているのだろう? お                           なじ このそらのしたで」何かをしている時、 ふとそう思う感覚、他者を                         思いやったり、さまざまに生きている人々がいることを理解する想像力を                        持てるかどうか。深く考えさせられます。絵本が伝えてくれるものの多様                         さと、作者の、創作に対する真摯な姿勢も心強く感じます。シンプルな言                        葉のつながりと味わい深く力のこもった絵で貫かれたこの作品は、年齢                         を問わずたのしめます。

あきにであったおともだち あきにであったおともだち
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-09

小さなオコジョ(イタチの仲間)、タッチィは、秋の実りをかごに詰めな                           がら、森の奥えと入ってゆきました。そこで、ハ-ミ-という名の女の                           子と出会いいます。ふたりは、落ち葉の中でお茶会をしようということ                           になって、準備をはじめるのです。タッチィの心に芽ばえるハ-ミ-ち                           ゃんへの想い、そして、自分の中にある「たくさんの心」を感じる葛藤・                         ・・。タッチィが気付いた「たいせつな心」とは、どういうことだったのでし                          ょうか?色彩豊かなパステルで描かれた秋景色が、鮮やかに心の風                          景も映し出しています。他者との出会いやかかわりを通し成長するタ                           ッチィの傍を、ふゆのにおいのする風が優しく吹いてゆきました。

<高学年以上>

父さんの銃 父さんの銃
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-06

フランスを拠点に映画監督として活躍している、イラク出身クルド人で                          ある作者の自伝的物語。すべて少年の目を通して描かれています。                           クルド人は中東のイラク、イランなどで分断された地域に住む少数民族                         で、「祖国なき世界最大の民」といわれ、古くから近隣や西欧の国々に                         脅かされてきました。子ども時代を、そのような緊迫した闘いの状況の                         中で生きざるを得なかった少年アサドの語るエピソ-ドのひとつひとつ                         が、今も終わらない理不尽な極限の悲しみに満ちて迫ってきます。と                          同時に、そんな凄惨な暮らしをしながらも幸福を夢見てひたむきに生き                         る、アザドや彼を取り巻く人々に胸を打たれます。

蟹塚縁起 蟹塚縁起
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2003-02

「これが蟹塚の由来です」と締めくくられるこの物語は、声に出して読む                         ことで、より深く情景が立ちのぼる作品になっています。前世を武将とし                         て生き、無念の死を遂げ、農民として生まれ変わった「とうきち」が主人                         公。とうきちと蟹たちとのかかわりが、この物語の文学性を際立たせて                         います。小さくて弱い蟹への慈しみ、そして、恩を受けた蟹の愚かしいほ                        どの律儀さが心の深いところを揺さぶり、涙がこぼれます。先日、釧路で                        の講演会で、作者の梨本香歩さんがこの作品を朗読されて、心に残る                         ひとときを過ごしました。秋の夜長の朗読会に、ぜひおすすめしたい                           一冊です。

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