企業と設立計画 大規模牧場を経営
[浜中]浜中町農協(釧路管内浜中町、石橋栄 紀組合長)は11日、関係企業と共同で農業法 人を設立し、大規模牧場の経営に乗り出す計 画を明らかにした。生乳の生産量を維持すると ともに、離農跡地・設備を有効活用する「担い 手」を育てるのが目的。道によると、農協が異業 種の企業と共同で農業生産法人を設立し、農場 を経営するのは道内で初めてという。
離農跡活用「担い手」育成
計画によると、同農協は酪農家から未経産牛を預かり育てる育成牧 場2ヵ所を統合。役目を終える施設を整備し、町内で生乳運搬、牛舎 建設に携わる運輸会社、関係先の乳業メ-カ-などに出資を呼びか け、農業生産法人を設立する。経産牛300~350頭を飼い、年225 0㌧の生乳を生産する。投資額は4億6千万円を見込み、2009年6 月の同農協総会で承認されれば施設整備に着手する方針。営農開 始は10年11月を想定している。出資企業から人材を受け入れて、酪 農経営の技術も習得してもらう。町内の酪農家が離農して近隣の酪 農家が残された土地や施設を取得しない場合、農業生産法人か゛賃 借または取得をして「支場」として経営。将来、新たな農業生産法人 を設けて「のれん分け」する考え。同町は高級アイスクリ-ム「ハ-ゲ ンダッツ」の原料となる高品質乳の生産地。