あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

赤毛のアン

2014-06-08 20:40:00 | 本を読む


今期の朝ドラ『花子とアン』に少しはまっている。主演の吉高由里子さんは嫌いではないけど、正直朝ドラにはどうだろうかと疑問を持っていた。幼少期を演じた子役の山田望叶ちゃんの「花子と呼んでくりょう!」 に引き込まれたというのもあるけど、吉高さんも魅力的な花子を演じている。

脚本は中園ミホさん。最近では米倉涼子さんの『ドクターX』のヒットが記憶に新しい。過去の作品には『南くんの恋人』もあり、グッピーこと高橋由美子さんが好きで観ていたなあ…なんて思ったりもした。

さて、この作品では主人公・村岡花子が翻訳した『赤毛のアン』に重なるシーンがちりばめられていると一部で話題になっていた。そこで、タイトルは知っていたけど未読だったので、今更ながら初めてこの本を読んでみることにした。

各ページの上に「赤毛のアン」と丁寧にタイトルが入っていて、また時に涙を誘われるので、電車内で読むのは少し恥ずかしかった。それでも少しずつ読み進め、ようやく今日読み終えた。

物語の主人公はアンだけど、僕は彼女を育てることになったマシュウとマリラという老いた兄妹に感情移入しながら読んでいた。それは、僕も40半ばを過ぎて母と二人暮らしで、自分の子どもがいないのに、子どもが欲しいという気持ちを諦められないからなのだろう。

お喋りで、あちこちで騒ぎを起こすアンに対し厳しくしつけようとするマリラと、いつもアンに対し温かく接するマシュウ。それは異なって見えるけど、心の奥にあるアンへの愛情は同じなのだろう。僕もこの先、もし子どもを育てることになったら戸惑うだろう。それは、どんな親でも突き当たるだろうものと、それに加え、年老いて親になることに伴うものなのかな。こんなことを書くのは取り越し苦労かもしれないけど、万が一親になったら、今この本を読んだ意味は大きい。

そう、『花子とアン』に重ねられた『赤毛のアン』のシーンの数々を見つけ、心の中でニッコリとしたけど、そうさなあ… やっぱり涙の方が勝ったようだなあ。

東京ドリーム

2014-02-26 22:00:00 | 本を読む


Coccoの『東京ドリーム』、手に入れたのは昨年の11月だっただろうか。かなり間が空いてしまったけど、ようやく先週末に読み始め、昨日読み終えた。

彼女の武道館ライブに行ったのはもう6年前になるだろうか。その後、スクリーンでは観るものの、あの歌を聴くことはできていない。確か近々初めての演劇があるけど、ちょうど別の用事で行くことができない。

「沖縄生まれ、東京育ち」と言うくらい、彼女は東京に想いを寄せてくれている。それは東京に生まれ育った僕にとっても嬉しい言葉だ。でも、彼女に想いを寄せられている側の東京はといえば、歴代の政権が沖縄に米軍基地負担の大半を押し付けている状況を黙認し、また荷担している。

それに対し彼女からの明確なメッセージはないものの、彼女が東京に住み活動を続けていることには、彼女が意図せずとも何らかの意味があると思う。ただ、彼女の歌声に酔う人々がみな、彼女のその後ろにあるものを見つめているだろうか?

読み進めると、ある人に関する話があった。東京から沖縄を想い、沖縄の人たちに慕われた、ジャーナリストの故筑紫哲也さんについてだ。彼女が「筑紫哲也 NEWS23」の沖縄の琉球古民家だったかからの中継で、筑紫さんと話している様子を微かに覚えている。彼女は彼女の世界の中にいて、筑紫さんはそんな彼女を温かな眼差しで見つめていた。「故」と付けるのが今も躊躇われる。

沖縄を訪れる前に読んでいたら、何か違う感覚を受けたかもしれない。ならば、また行けばいい。そう、前回行けなかったところも多いから、もともと行こうとは思っている。

さて、Coccoにはいつまた会えるだろう。それは、ライブか、映画か、それとも…

春、戻る

2014-02-09 21:13:00 | 本を読む


最近はバレーボールの狩野舞子さんに惹かれているけど、もう一人、気になるまいこさんがいる。その、瀬尾まいこさんの新刊『春、戻る』を一昨日買い求め、予定がなくなった昨日、お昼頃と夜で一気に読んだ。

主人公のさくらは30代半ばで、結婚を控え仕事を辞め料理教室に通ったりして、嫁ぎ先に入るまでの日々を送っている。そんなとき突然、「お兄ちゃん」だと言う男の子が目の前に現れる。さくらより一回りも下だという「お兄ちゃん」は、やがて嫁入り前のさくらにあれこれ構い出す。

はじめはいったい誰なのかと思っていたさくらだが、婚約者やその両親までも「お兄ちゃん」に違和感を持たないのもあったのか、少しずつ馴染んでいく。けれども、最後の最後で心を開けない。そこに「お兄ちゃん」と自分とを結びつけるものがあるとうすうす感じつつも。

お兄ちゃん、かなり強引な人だけど、どこか憎めない感じの人だ。そして、口は悪いものの人当たりがいい。でも、それを読んでいて、彼は寂しい人なのではないかと思った。僕もたまに人当たりがいいと言われることがあるけど、それは寂しがり屋だからだと思うからだ。そう思うと、彼を愛おしく感じた。

お兄ちゃんとさくらに、『男はつらいよ』の寅次郎とさくらを思い出した。こちらは世話を焼くのはさくらの方だけど、口は悪いけど人当たりがいいというのは寅さんにも当てはまる。器用なようで不器用なところもあるお兄ちゃんは、恋に不器用な寅さんに重なる。

恋に不器用な僕は、読み進めるうちにさらに「お兄ちゃん」に肩入れしていった。そして、ラストは涙が止まらなかった。その涙は、瀬尾さんの作品ならではの心地よいものだ。

瀬尾さんは寡作だけど、紡ぎ出された作品は読む人の心をほっこりとさせてくれる。そして、僕もちょうどほっこりを欲していた。そういう時に読む瀬尾さんの本は本当に温かい。

さて、この作品は僕に仕事に関するあることを気付かせてくれた。ただの思い込みに過ぎないのかもしれないけど、その気付きを今抱えている仕事の悩みを解消するのに活かしていけたらと思った。

雪のせいでいろいろ狂ってしまったけど、この週末は少し収穫もあったかな?

戦士の休息

2013-09-23 22:34:38 | 本を読む
ある日、久々に入手したスタジオジブリの『熱風』に落合博満さんの名を見かけ、さらに彼が映画について書いていると知り、意外だなと思った。まあ、彼についてはプロ野球選手として、そして監督として活躍したという程度の認識しかなかったが、その記事を読んで彼の別の一面を知った。そして、その記事を楽しんだ。

その連載が単行本となっていたのを書店で見つけ、即座に買い物かごに入れたのは先月だっただろうか。そして、先々週くらいからようやく読み始め、ついさっき読み終えた。

偉そうな言い方だけど、なかなか引き込まれる内容だった。選手としても監督としても結果を残した方が書いたものだからと思った。ところどころにご自身の野球生活にラップする部分があったが、野球も映画も人を魅了するものという意味では共通しているということもあるだろう。選手としても監督としても結果を残した人は他にもいるが、小人が札束の下駄を履いた○○球団とは違う。

○○批判は別の機会にするとして、落合さんの映画に対する嗜好は僕とは違っていたが、共感できるところも多かった。特に、日本映画について語る回では、編集部から課題として挙げられたとはいえ、『阪急電車』や『ディア・ドクター』、そして『桐島、部活やめるってよ』に対し好意的なコメントを寄せられていることが嬉しかった。そして、残酷なシーンをリアルに描く映画に対する批判にも共感した。ただ、僕自身は園子温監督の作品を見たことがない。食わず嫌いかもしれないけど、これからも見ないと思う。

ところで、「戦士の休息」と言うと町田義人さんが歌った『野性の証明』の主題歌を思い出すが、この作品について触れた個所はなかった。まあ、それはそれでいい。

落合さんの新しい映画評を読んでみたい気がする。そしてまたいつかどこかのチームで指揮を執る姿を見たいと思った。

あと少し、もう少し

2012-11-04 23:17:24 | 本を読む
先週末から…でもないが、少し落ち込んでいた。そんな時、誰かに肩の荷を少しでも降ろしてもらえたらいいなあと思いつつ、一人で歩いていくしかない。心温まる本でもあればいいかなって思ったりしながら。そう、瀬尾まいこさんの本なんかいい。そんな風に思いながらネットで検索したのは木曜日だろうか。先月末に出たばかりのようで、風を感じたのかなって思った。そして「この作品は書き下ろしです。」の一言に心が躍った。とはいえ、連載を読んでいる訳ではないけど。

『あと少し、もう少し』は、山深い小さな町の中学校を舞台に、駅伝大会を目指す6人の生徒と新任の顧問が繰り広げるドラマだ。駅伝大会当日の朝を切り取った冒頭部分から始まり、6人の生徒を一章ごとに描いていくその流れに、まるで本当の駅伝大会を見ているような気持ちになった。生徒たち一人ひとりが持つ背景や、仲間との関係が細やかに描かれ、その先に次の走者が待っている。

そして、彼らをやわらかく繋ぐのが、前の顧問が他校に移ったのに伴い新たに顧問となった美術教師の上原。彼女は陸上競技についてど素人で、部員たちを不安にさせた。でも、彼女は彼女なりに活躍し、生徒たちを導いていく。瀬尾さんの作品には毎回突き抜けた人が出てくるが、今回は上原という先生がそれだった。もしかしたら、瀬尾さん自身に重なるのかな…なんて思ったりもしたけど。

終盤に「…みんなの気持ちを見せてあげる」という言葉があった。そして、その言葉通りにみんなの気持ちが綴られ、そこに差し掛かると僕から水分が幾分か失われた。でも、読み終わった後の清々しさは堪らない。瀬尾さんの本を読むと毎回思うが、堪らない。

秋風が吹く陽だまりの中で読んでみたら、きっともっとその世界に引き込まれるだろうな。まあ、僕はすぐに読んでしまったので、次回作が出るまで辛いことも乗り越え走り抜こう。

僕らのごはんは明日で待ってる

2012-05-20 22:50:49 | 本を読む
瀬尾まいこさんの『僕らのごはんは明日で待ってる』を読んだ。

そろそろ瀬尾さんの新作が読みたいなと思い検索したところ、先日読んだ吉田修一さんの『太陽は動かない』と同じ日に、それも同じ幻冬舎から出版されていた。「水臭いじゃないか、見城さん!」とも言えず、昨日書店に駆け込み、昨夜から今日にかけて一気に読んだ。

中学校の先生をされていることもあり、瀬尾さんの作品に触れる機会は多くはない。だからこそ読みたくなる。いや、登場人物があまりに魅力的だというのが、読みたいと思う一番の理由で、この作品にも、葉山と上村という素敵なキャラクターが登場する。

まわりとの間に距離を置き、いつも一人たそがれている高校三年の男子・葉山は、体育祭の「米袋ジャンプ」(って、本当にあるのかな?)をきっかけに同級生の上村と付き合い始めた。

このくだりが、強引な気もするけど、何だか楽しい。こんな女の子がいたら…って思いながら、小学生の頃に出会った娘を思い出した。いろいろ気兼ねなく話せるなって思い始めた頃、突然引っ越してしまった。美人ではなかったが、それは小学生の頃のこと、大化けしているかもしれないが、会うこともない。

さて、瀬尾さんの作品は、食事の描写にも定評がある。それは、その人の悩みや悲しみを少しだけど軽くしてくれる。それも、一人じゃなくて二人で食べると尚更だと、改めて思う。それと、ところどころに「○○倍」という換算が出てくるが、こんな表現がポンポン飛び出してくる会話は素敵だと思う。

物語はハッピーエンドだったのだろうかと考えるほどだったが、後味は悪くなかった…なんて、胸がつまった。帯にある「笑って、泣いて、あったかい。」の言葉通り、大笑いし、大泣きした。昨日と今日で読み終えて良かった。通勤電車の中でそれだったら、かなり恥ずかしい…



夕方訪れた銭湯で、湯上りにポカリスエットを飲んだ。この物語に何度も登場するアイテムだったから…

ところで、瀬尾さんは教諭を辞められたようだ。今よりも彼女の作品を読む機会が増えるとしたら嬉しいけど、彼女が先生として子どもたちと触れ合う中で生まれてきた言葉が作品に紡がれていたとしたら、ちょっと残念にも思う。まあ、それは彼女自身の選択なんだから、応援しよう。

僕もたそがれてばかりいられない。まあ、たそがれていてもそんな風には見えないだろうから、上村のような女の子が僕を救ってくれることはないだろう。だったら、たそがれている仲間がいたら、声を掛け、食事にでも誘おうかな。

太陽は動かない

2012-05-01 21:22:56 | 本を読む
毎年連休前には本をまとめ買いするのだが、このGWには一冊しか買わなかった。それ以前に買った本が開かれもせずに積まれているということもその理由だが、連休の後半に予定を入れたため、量を控えた。いや、いついくかは決めていない旅行用のガイドブックも一冊買ったが、これは「読む本」ではない。

で、その一冊が吉田修一さん『太陽は動かない』だ。彼の作品と言えば『悪人』とすぐに連想する人が多いと思うが、その後に書かれた『横道世之介』や『平成猿蟹合戦図』も面白く、またそれ以前の作品も文庫化されたものなどを楽しんでいる。

さて、この作品は単純に言うと「スパイ小説」だ。帯にはストレートに「スパイ大作戦。」の文字がある。そんな小説だから、詳しい中身に触れるのは野暮なので、ちょっと引いたところから感想を…

さまざまな場面、さまざまな人物が登場する。それは、吉田さんのこれまでの作品にも通じる。初めのうちは彼らを点としてしか認識できないが、読み進めて行くうちに線になり、そして面となっていく。ホーチミン・シティ(サイゴン)から始まる物語は、上海、天津、香港、シンガポールといったアジアの都市が登場する。そのページからは各都市が持つ熱気が立ち上がってくるようだった。『あの空の下で』(こちらもおススメ)という本を読んだ時にも感じたのだが、吉田さんはアジアが好きなんだなって。この本を読んだ時には僕はまだ海外は想像の先にしかなかったが、昨年末に中国を訪れてみてからは、そのエネルギッシュさに魅力を感じるようになった。

主人公たちはスーパーマン的な能力を発揮して行くが、それに対し「現実的でない」などと言うのもやはり野暮である。この作品はエンタテインメントだ。

そして、物語の端々に…特に3つのシーンに吉田さんの優しさを感じた。悪を描こうとすれば凄惨な死を描くことが思い浮かぶが、彼は敢えてそれをしなかったのだろうと思う。一方、ある人の死が突然描かれていた時、微かにその先に何が描かれるのかを想像した。もう一つは、読んで感じてほしい。まっすぐな心を持った人物が登場するのは、吉田さんなりの演出だと思う。もちろん、暴力的なシーンもふんだんにあり、また、007シリーズでお約束(?)のエロティックなシーンも織り込まれている。

もしかしたら、暑い夜に徹夜で読むのがいいのかもしれないが、それまで楽しみを取っておくことはない。ただ、嵌ったら夜通しノンストップでということになるかも… 上質なアクションサスペンス映画を観終わったような満足感に浸りながら本を閉じた。

そう、『横道世之介』も映画化が進んでいるそうだ。来年の公開を楽しみに待とう。そして、吉田さんの次回作も楽しみだ。

必然と、偶然

2011-05-28 22:21:27 | 本を読む

帰宅後、映画『阪急電車』を観た人たちの感想を知りたくなり、ネットを見ていた。すると、小説の文庫版の解説を児玉清さんが書かれていることを知った。夕方、買い物ついでに書店に寄り買い求め、そして、帰宅後すぐに解説を読んだ。

有川浩さんに対する児玉さんの思いが溢れた文だった。それは、僕が有川さんの本を数少ないながら読んで感じたことにシンクロした。意表を突く素材選びと調理法が読者の興味を喚起し続ける。僕自身にとっては最も次の作品が待ち遠しい作家さんという訳ではないが、最もという言葉が取れても、その近くにいることには違いがない。現に、先日読んだ『県庁おもてなし課』は、ここ数年来の僕の関心事とシンクロし、「楽しい」という言葉以上の楽しさを味わった。

さて、その『県庁おもてなし課』を、児玉清さんは読むことができたのだろうか。もし間にあったなら、きっと楽しまれたに違いないと思う。できれば感想を伺いたいと思ったが、世の中全てのこと

未だネット書店で本を買ったことがないし、この先もできれば利用したくない。本との出会いは、人との出会いのように偶然であり、また必然である。今日、この一冊の文庫本を買ったのもそうだ。その出会いが書店にあると思い続けられる限り、僕は書店に通う。


真の「本の虫」

2011-05-28 08:52:00 | 本を読む
「梅雨に入った」という言葉を合図にしたように、か弱くもまとわりつくような雨が降り続く。またしても雨を理由に散歩をまたサボってしまった。昨日の朝から体がだるく、「今日まで」と言い聞かせる。

東京ゲートブリッジを紹介するというので録画した『タモリ倶楽部』を見た後に、亡くなられた児玉清さんを偲ぶ『週刊ブックレビュー』を見た。
我が家がBSを入れたのは7年前なので、この番組を見たのはそれ以降、それもたまにである。ただ、その時に好きな作家さんが出られたり、合評の俎上に載せられると、心が前のめりになる。

さて、児玉清さんはダンディさとともに「本好き」として知られている。藤沢周さんと中江有里さんが紹介する児玉さんとのエピソードや、出演されたシーンは、児玉さんの本に対する思いが溢れてくるようだった。まさに、「本の虫」そのものだったのだろう。

最後に、古書店主に扮したシーンを見ながら、涙が溢れてきた。改めて、ご冥福をお祈りします。

ランクアップ丼

2011-02-09 23:55:47 | 本を読む

瀬尾まいこさんの本に登場する食事のシーンは、美味しさが伝わってくると人気が高い。そして、僕自身もそう感じる。



昨日購入した『おしまいのデート』を読み切った。短編5作品は、2003年から2005年に文芸誌に掲載された作品だ。書き下ろしではないが、それでも魅力的だ。



昼休み、食事を終えて読んでいたのが、2編目の『ランクアップ丼』という作品だったのだが、読み始めてからすぐに涙が浮かび上がり、読み終える頃にはグズグズになってしまっていた。さすがに職場でこれはないだろうと思いつつ、隠しきれなかったかな。




体調がすぐれず、早めに職場を後にし、カフェに寄って本を読んでいた。お母さんと一緒に来ていた小さな男の子を脇目で追っていたら、なんだかとても楽しかった。




そう、舞台『テンペスト』のチケットが気になり、チケットショップに行ったら、かなりいい席が取れた。一人でいることのメリットだと思う。