あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

コンパス

2007-06-09 23:56:20 | つれづれ
発車のベルは鳴っている。
車内は混雑しているが、僕ひとりなら乗れる隙間はある。
だけど、その電車に乗ることが出来ない。
だから、いつもいつも、最後の踏ん切りがつかず、結局無難なところに居着いてしまう…

この前、写真を撮ることに対する情熱が失われてしまったように感じたが、本当にそうなのか、試してみたいと思っている。
ただ、撮影する場所は近所や近郊ではなく、思い切って遠くに行きたい。
そう、旅の虫も一緒に連れて行ってやりたいから…

さて、「どこへ行こうか」と考えてみると、ここでまた躓いてしまった。
そろそろ、ひとり旅ではなく…とも思うが、「行きたい」という気持ちのコンパスが示す場所を探すのが先だ
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2007-06-09 14:50:39 | つれづれ
セクシーボイスアンドロボ」 プッチーニ前後編の余韻が残っている中で、一冊の本を読みはじめ、そして昨日読み終えた。
予定通りなら、GW中に読み終えているはずだったんだけど…

天童荒太さんの「包帯クラブ」を何で買ったのか、正直よく覚えていない。
まあ、買う意志をしっかり持って買う本もあれば、レジに向かう道すがら何となく手に取った本もある。

女子高生のワラを中心に、高校生世代の若者たちが、世の中の多くの人たちの悩みや苦しみに、包帯を巻くことでそれらを和らげようとして奔走する。
その行動はある日、誰かからの抗議を受けて萎んでしまうが、ある出来事がきっかけで再び…

物語では、大人になった彼らの活動のフィールドが広がっていることが断片的に描かれている。
一度は離れ離れになってしまった友だちが、再び出会い、そしてつながっている…
僕がこの物語に惹き込まれたのは、精神的に大人になりきれていないからだけではなくて、きっと、大人もこんな繋がりが必要なんじゃないかと思うからだ。

今でも僕は、人との付き合い方がうまくない。いや、表面的にはうまいと見えるかもしれないし、自分でもそうだと、ちょっぴり思っている。
でも、本当に付き合っていきたいと思う相手とは、うまくいかずに、そのことを忘れ、そしてなかったことにしようと思いながら生きてきた。
でも、心の奥底の痛みを、たまに感じる…

「忘れたからって、無かったことにはならない」というニコのセリフと、忘れたフリでなく、包帯を巻くことで傷と向き合おうとする包帯クラブの若者たちとが、ずっと逃げてきた僕と対比する形で頭の中でぐるぐる回っている…

ところで、この前立ち上げたメーリングリストが、最近動き出してきた。
何だかとても嬉しいいけど、先のことを考えるとちょっぴり心配な気持ちになる。
でも、包帯クラブに触発された僕は、この仲間で何か出来ないものかと、考えてみたい…
そのためには、今またもぐり込もうとしていたこの穴から外に出なければ…
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