ひとやすみ

中間点までは到達していないが、途中の公園で一休みしている。

ベンチに座り、コンビニで買った野菜ジュースとサンドイッチを朝食にしていると、スズメがおこぼれを預かりにやってきた。

昔はスズメは臆病で、人が近づくとすぐに逃げてしまったものだが、今は違うらしく、僕のまわりをちょこまかしている。パンをちぎって与えると、口にくわえてすぐに逃げ去った。まったくげんきんなやつだと思うが、その姿もかわいらしい。

その気配を察して鳩が群をなしてやってきた寸前で食事を終え、さあ、また歩こう。

かんがえごと

今食べたいものは何だろう…と、たまにふと思う。

以前は比較的すぐに思い浮かんだのに、最近はなかなか出てこない。そして、依然食べたことのあるものを思い出してみる。

浮かんでくる数がそれほど多くないのは、ただ単においしいものの記憶の数が少ないからなのか、記憶が薄らいでしまったからなのかもよくわからない。

街中には値段の安さを売りにする店が増えているが、「おいしい」を提供する店は同じように増えているだろうか。もちろん、お金に糸目をつけなければ別だが、常識的な価格でおいしいものを提供するというのは、難しいのだろうか。

そんなことを考えている間に目的地に着いた。結局、「食べたいもの」は思い浮かばぬまま。