あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

桃さんのしあわせ

2012-11-25 23:14:08 | 映画を観る
先日、映画『桃さんのしあわせ』を観た。9月に行った『旅博』でチラシを見てから気になっていたものの、10月からずっとあれこれ慌ただしくしているうちに忘れかけていた。けれども面白いもので、ふと時間ができたと同時に思い出した。

久しぶりにBunkamuraのル・シネマで映画を観たのだけど、そういえばここで観た映画のうち『ポネット』を除くすべてが中国と韓国の作品だった。たぶんそこに、ミニシアター系の日本映画に通じるものを感じていたからだろうか。

さて、映画は香港に住む中年の独身男性ロジャーと、13歳の頃から4代に渡り彼の家に仕えてきた桃(タオ)さんを中心に、老いや死への道のり、そして人と人との繋がりについて穏やかに、けれども心の起伏を丁寧に描いている。

ロジャーを演じるアンディ・ラウさんと僕とは似ても似つかないが、独身の中年男性というところに自分を重ねて見ていた。そして、年老いた使用人の桃さんとの関係は、僕と母親のそれと少しだけだけど被っている…と、思いながら。まあ、母とは距離が近すぎていつも言い争ってしまうけど、だから、このロジャーと桃さんとの距離がいいなあと思った。

脳卒中で倒れた桃さんは自ら老人ホームへの入所を希望する。それに対しロジャーは介護付き老人ホームを探して奔走する。そして見つけた施設は、日本のそれとは…といってもイメージだけど…違って劣悪な施設で、あれこれ高い料金を取られるものだった。初めのうちはなかなか溶け込めない桃さんだったが、少しずつ周りに対し心を開いていった。それは、忙しい仕事の合間に献身的に彼女を訪ねてくるロジャーの存在も支えになっていたんだろう。

そう、ロジャーが訪ねてくるのを心待ちにする桃さんの姿がキュートで、またロジャーとの会話もどこか小気味いい。桃さんを演じるディニー・イップさんの上品さがそれを支えているのだと思うが。そんな二人の素敵な関係って、まあそれだけではないのだろうけど、でもとても羨ましく思った。だが一方、桃さんの姿にも、そしてロジャーの姿にも、一人で老いていくことの影が見えて、そこがこれからの自分にシンクロして、少しだけだが怖くなった。

桃さんを送るラストシーン。一人の男性が小さな花束を持ってくるシーンに、何か救われる思いがした。それがなぜなのかは説明したくないけど、そう思った。桃さんはきっとしあわせだったのだろう。

ル・シネマのホームページを見たら、12月1日から14日まで、11:10からの1回だが上映が続くという。また来年には下高井戸シネマでの上映もあるようなので、興味を持っていただけたら、ぜひ!




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11月24日(土)のつぶやき

2012-11-25 03:01:26 | つぶやき

今日は会社の行事があり、三連休なんて関係ないけど、帰りにふと溝の口で降り憧れの「かとりや」を訪れた。外のカウンターは入る隙がなく、店内に席を確保した。 pic.twitter.com/RQRFnzKh


「やきとり、たれで!」って、かなり濃厚なたれだけと、いい感じ(^^)d pic.twitter.com/KvFQRwZd


今度は塩で! もう酔ってるのか、ブレてます… pic.twitter.com/x7LlTH2c


向かいの親子。お母さんと娘さんはぱっと見似ている感じがしないが、流した目がそっくりだ。


親子連れの笑顔を見ただけで目尻が下がってしまう。飲み過ぎたせいか、年を取ったせいか…


家に帰り、新潟・糸魚川のお酒・男山を香川漆器のお猪口でいただいた。まだ風邪が抜けきっていないのに…ということで、早いですがそろそろおやすみなさい。。 pic.twitter.com/HzgIZQKo


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