先日、仕事の後に映画『クラウド アトラス』を観に行った。
『スピードレーサー』は観なかったけど、『マトリックス』3部作のウォシャウスキー監督による最新作が公開されると知り、また、その内容がやはり哲学的な色合いを持っていると知り、早く観たいと思っていた。けれども、転職後の忙しさや「上映時間172分」ということに尻込みをしていた。で、そろそろ公開終了と知り、慌てて映画館に向かった。
映画は、19世紀から22世紀、そしてその先に至る間の6つのエピソードを、単に時系列に並べるのではなく、それぞれのパートを細分化し、そのパーツを関連性で繋げている。はじめのうちは「今はどのエピソードなのだろう?」と思うかもしれないが、慣れてくるとこの映画にハマる。
誰かの存在が、そしてその言葉が、別の誰かの人生に影響していく。「この体は私のものではない」といったセリフが心に響く。
僕自身、父と母が出会い結ばれることでこの世に生まれ、たくさんの人と出会い、その出会いに影響され今がある。僕の体は、そして心は、そうした数多くの出会いによって今の姿になっているんだと、改めて思った。
そんなふうに思ったら、ラストで涙が出てきた。それは、ラストシーンに込められた希望を感じることができたからだろう。
172分=3時間弱と書くと余計に長さを感じるが、面白さに時間を忘れていた。すでにほぼ公開終了となっているけど、いつかまた映画館のスクリーンで観たい。
【以下、ネタバレ含む】
心に響くエピソードやセリフが散りばめられたこの作品のなかで特に心に残るのは、1973年のトム・ハンクス演じる原子力発電所に勤めるエンジニアのエピソードだ。
彼は、ハル・ベリー演じるジャーナリストと出会ったことで勤務先を裏切り彼女が不正を暴こうとするのに荷担するが、差し向けられた殺し屋によって乗っていた飛行機ごと爆破されてしまう。
その死は不幸だけど、彼女に出会ったことによる変化は彼を幸せな気持ちにした。そのことは彼が死んでも消えることはなく、またその死が彼女に影響していく。
出会わないことで平穏な暮らしを続けることもできるだろう。でも、僕らは人間として人と人との間に生きていく。ならば、その変化を恐れずに触れ合いたい。
まずは、目の前にある扉をノックし続けよう。
『スピードレーサー』は観なかったけど、『マトリックス』3部作のウォシャウスキー監督による最新作が公開されると知り、また、その内容がやはり哲学的な色合いを持っていると知り、早く観たいと思っていた。けれども、転職後の忙しさや「上映時間172分」ということに尻込みをしていた。で、そろそろ公開終了と知り、慌てて映画館に向かった。
映画は、19世紀から22世紀、そしてその先に至る間の6つのエピソードを、単に時系列に並べるのではなく、それぞれのパートを細分化し、そのパーツを関連性で繋げている。はじめのうちは「今はどのエピソードなのだろう?」と思うかもしれないが、慣れてくるとこの映画にハマる。
誰かの存在が、そしてその言葉が、別の誰かの人生に影響していく。「この体は私のものではない」といったセリフが心に響く。
僕自身、父と母が出会い結ばれることでこの世に生まれ、たくさんの人と出会い、その出会いに影響され今がある。僕の体は、そして心は、そうした数多くの出会いによって今の姿になっているんだと、改めて思った。
そんなふうに思ったら、ラストで涙が出てきた。それは、ラストシーンに込められた希望を感じることができたからだろう。
172分=3時間弱と書くと余計に長さを感じるが、面白さに時間を忘れていた。すでにほぼ公開終了となっているけど、いつかまた映画館のスクリーンで観たい。
【以下、ネタバレ含む】
心に響くエピソードやセリフが散りばめられたこの作品のなかで特に心に残るのは、1973年のトム・ハンクス演じる原子力発電所に勤めるエンジニアのエピソードだ。
彼は、ハル・ベリー演じるジャーナリストと出会ったことで勤務先を裏切り彼女が不正を暴こうとするのに荷担するが、差し向けられた殺し屋によって乗っていた飛行機ごと爆破されてしまう。
その死は不幸だけど、彼女に出会ったことによる変化は彼を幸せな気持ちにした。そのことは彼が死んでも消えることはなく、またその死が彼女に影響していく。
出会わないことで平穏な暮らしを続けることもできるだろう。でも、僕らは人間として人と人との間に生きていく。ならば、その変化を恐れずに触れ合いたい。
まずは、目の前にある扉をノックし続けよう。