眩しさに

電車内の暖房がかなり効いていて、そばを食べた後には暑すぎた。
せっかく座った座席を諦め、立ち上がりコートを脱いだ。

最寄駅に着き、自宅に向けて歩き出すと、強く、そして冷たい風に吹かれた。
手に持ったコートを再び着込みながら空を見上げると、月が輝いていた。

冷たい風が雲を吹き飛ばしてしまったのか、月の輝きが一層増していて、うさぎの姿もよく見えた。

心にかかった雲も吹き飛ばしてくれればいいなあと思いつつ、それも今の自分だからと否定した。

明日はいい日にしよう。