あしたはきっといい日

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エンディングノート

2011-10-30 23:54:18 | 映画を観る
思い立って、映画『エンディングノート』を観に出かけたのは2週間前だった。このタイトルが是枝裕和さんのtweetに度々登場するので気にはなっていたのだが、どのような作品かを知ったのはつい先日だったが、知ると途端に早く観たくなった。

そんな時、再び是枝さんのtweetで、砂田麻美監督のティーチインが今日行われることを知った。だが、インターネットでチケットを手配するのが面倒に感じていたため、どうしようかと迷っていた。ところが今朝、改めて是枝さんのtweetを拝見し、すぐにチケットを手配した。

定年を迎えていよいよ第二の人生をという矢先のガン宣告を受けた砂田知昭さんは、監督のお父さんで、監督は彼の様子を最期まで撮り続けた。そして、その映像を作品として世に送り出した。

そのことで多くの人が知昭さんの人生に触れることとなった。そのことをご本人は天国からどんな気持ちで眺めているのだろうと、ふと思う。

砂田監督自身のナレーションにより、知昭さんの人生の終盤はコミカルに見えるが、それは知昭さんがサラリーマンとして真面目に仕事に励んで来られたことの裏返しなのだと思った。だからこそ、その一瞬一瞬が輝いているのだろう。

僕はこれまで、自分の人生に対し真面目に向きあって来なかった。それは、他人の人生に対しても同様に…なのかもしれない。父がもっと長く生きていたら、もしかしたら父を見ながら人生について学んでいけたのかもしれないが、それは叶わぬことであり、それに、父がいない人がみな僕と同じでもない。

今の僕にできることは、せめて自分の最期はなるべくきれいにすることくらいだろうか。誰にも迷惑を掛けないなんて難しいが、それでも、健康に気を遣うとか些細なことからしかできないけど…

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