先週土曜日から谷根千界隈で開催されている「芸工展2015」を訪れた。
昼前に家を出て、てくてくと歩いた。ここしばらく散歩をサボっているので足取りも重く、「どこからバスに乗ろうか」と考えていたけれど、何とかよみせ通りの入口までたどり着いた。まあ、ここまで来れば、あとはゆっくりあちこち巡ればいい。
ということで、今年のサインが掲げられているのを見つけ、会場に入った。
訪れたのは、よみせ通りにある ギャラリーknulp で開催の「A Chrome 第1回写真展 TABI」。
小さなギャラリーに展示されたモノクロの写真は、作家の方々のゆかりの地を写し取ったものだった。それらから仄かに漂う人生のようなものを、短い時間だったけど楽しんだ。
よみせ通りは谷中銀座ほど込み入っておらず、ところどころ店が途切れるものの、そんなところにこのような広告スペースを見つけると、街の繋がりを感じる。
続いて、こちらは芸工展には参加されていないものの、店内にあった木の器に惹かれてこちらに入った。
店内には生活用に国内外で作られた様々な工芸品が並んでいて目移りしたものの、買う決断に至らず店を出ようとしたところ、「2階のギャラリーも観て行って下さい」と声を掛けられ、せっかくだからと会談を上った。
会談を上りきると、たくさんの人形たちが迎えてくれた。彼らは見慣れないカラフルな衣装を纏っていた。奥にお2人の女性がおられ、展示について説明してくれた。その女性のお姉様が亡くなられ、彼女が世界各地への旅を通じて集めた人形たちが遺された。妹さんは彼ら人形を多くの人に見てもらいたいと、お姉様のお友達(もう1人の女性)に相談し、この企画を開催された。
入口近くの人形から説明を受けた。ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ…と、順序はちゃんと覚えていないけど、人形たちについての説明を伺いながら、まるで自分が世界旅行をしているような気持ちになった。
人形たちを見終え、お2人とお話させていただいた。今回は展示とともに一部は販売されるそうで、次の展示は予定されていないというお話を伺い、学生や地域の人たちと協力して面白い展示ができるのではないかと、無責任を自覚しつつ要望させていただいた。
この展示は18日まで開催されているので、お近くにお越しの方にはぜひ訪れていただきたい。
そして、お友達が来月こちらで開催される布作品も観に行きたい。
さて、よみせ通りから谷中銀座に入るとすぐに、お酒の歓迎を受けた…というか、迎えに行き、女将さんにおススメいただいた茨城・笠間の地酒をいただいた。
かばん屋のえいえもんさんが夕やけだんだんにいらっしゃるというのをTwitterで知りそちらに向かう途中、焼き立てのオレンジドーナツを見つけ、衝動買いしてしまった。日本酒とドーナツという禁断の組み合わせになったけど、すっきりしたお酒に爽やかな甘さのドーナツが意外にも合ってしまい、却ってビックリした。まあ、それは僕がバカ舌ということかもしれないので、くれぐれも真似をされないように。
えいえもんさんの所で週末のお遣い物を買い求めてすぐ、ペットショップのすぐ脇に自転車を止めて展示をする若い女性を見かけ、足を止めた。
「やさびしいかるた」と題する展示は、言葉から連想する写真を選ぶというもので、複数の人が参加すると感性の違いを楽しめるとのことで、文章と写真も魅力的で、面白そうだった。
芸工展に参加されているものの、サインの幟が鞄にしまわれていたので、籠に掛けといたらと言って次へと向かった。
初音の道に入り、途中から右に折れて「谷中まつり」会場へと向かった。
ドーナツが肴ではやはり日本酒は進まず、会場内でおでんをいただいた。
あまりの人の多さに、熱いおでんを急いで食べ終え、再び歩き出した。
最近訪れていない さんさき坂カフェ にこの日は寄って行こうと思ったものの、いつもの女将さん(でいいのかな?)がカウンター内にいらっしゃらないようだったので、次の機会にした。
三崎坂を下りていく途中、スナックの看板にくまモンとその仲間を見つけた。「Set ¥3000」が気になりつつも、ここもスルーした。
再びよみせ通りに入り、こんにゃく屋さんで田楽と、料理用にこんにゃくとちくわぶをいただいた。
ちゃんと食事はとらなかったけど、あれこれ食べているうちにお腹も膨れたので、もう少し歩くことにした。
岡倉天心さんにはあんみつが供えられていた。
三味線の音が聞こえ始めたので、僕も天心さんに倣いあんみつをいただいた。「甘いものは別腹」という言葉は便利だ。
「さあ、もう少し歩こう」と、上野桜木方面に向かった。
旧吉田屋本店に立ち寄り、発泡酒とポップコーンを友に琴の音を楽しんだ。
最後に、市田邸で開催されていた、ハンドメイド作家さんが集まった展示を拝見した。
魅力的な作品の数々に心が揺れながらも、谷根千界隈の老舗の包装紙を遣ったお財布を購入し、会場を後にした。
芸工展を理由に酒を呑みに来ただけなのかな…と思いつつ、街の賑わいには貢献できただろう。
25日までの会期中、もう一度行きたいけど、難しいかもしれない。
なので、興味を持たれた方にはぜひともこの街を訪れ、芸術や飲み食いを楽しんでいただきたい。
昼前に家を出て、てくてくと歩いた。ここしばらく散歩をサボっているので足取りも重く、「どこからバスに乗ろうか」と考えていたけれど、何とかよみせ通りの入口までたどり着いた。まあ、ここまで来れば、あとはゆっくりあちこち巡ればいい。
ということで、今年のサインが掲げられているのを見つけ、会場に入った。
訪れたのは、よみせ通りにある ギャラリーknulp で開催の「A Chrome 第1回写真展 TABI」。
小さなギャラリーに展示されたモノクロの写真は、作家の方々のゆかりの地を写し取ったものだった。それらから仄かに漂う人生のようなものを、短い時間だったけど楽しんだ。
よみせ通りは谷中銀座ほど込み入っておらず、ところどころ店が途切れるものの、そんなところにこのような広告スペースを見つけると、街の繋がりを感じる。
続いて、こちらは芸工展には参加されていないものの、店内にあった木の器に惹かれてこちらに入った。
店内には生活用に国内外で作られた様々な工芸品が並んでいて目移りしたものの、買う決断に至らず店を出ようとしたところ、「2階のギャラリーも観て行って下さい」と声を掛けられ、せっかくだからと会談を上った。
会談を上りきると、たくさんの人形たちが迎えてくれた。彼らは見慣れないカラフルな衣装を纏っていた。奥にお2人の女性がおられ、展示について説明してくれた。その女性のお姉様が亡くなられ、彼女が世界各地への旅を通じて集めた人形たちが遺された。妹さんは彼ら人形を多くの人に見てもらいたいと、お姉様のお友達(もう1人の女性)に相談し、この企画を開催された。
入口近くの人形から説明を受けた。ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ…と、順序はちゃんと覚えていないけど、人形たちについての説明を伺いながら、まるで自分が世界旅行をしているような気持ちになった。
人形たちを見終え、お2人とお話させていただいた。今回は展示とともに一部は販売されるそうで、次の展示は予定されていないというお話を伺い、学生や地域の人たちと協力して面白い展示ができるのではないかと、無責任を自覚しつつ要望させていただいた。
この展示は18日まで開催されているので、お近くにお越しの方にはぜひ訪れていただきたい。
そして、お友達が来月こちらで開催される布作品も観に行きたい。
さて、よみせ通りから谷中銀座に入るとすぐに、お酒の歓迎を受けた…というか、迎えに行き、女将さんにおススメいただいた茨城・笠間の地酒をいただいた。
かばん屋のえいえもんさんが夕やけだんだんにいらっしゃるというのをTwitterで知りそちらに向かう途中、焼き立てのオレンジドーナツを見つけ、衝動買いしてしまった。日本酒とドーナツという禁断の組み合わせになったけど、すっきりしたお酒に爽やかな甘さのドーナツが意外にも合ってしまい、却ってビックリした。まあ、それは僕がバカ舌ということかもしれないので、くれぐれも真似をされないように。
えいえもんさんの所で週末のお遣い物を買い求めてすぐ、ペットショップのすぐ脇に自転車を止めて展示をする若い女性を見かけ、足を止めた。
「やさびしいかるた」と題する展示は、言葉から連想する写真を選ぶというもので、複数の人が参加すると感性の違いを楽しめるとのことで、文章と写真も魅力的で、面白そうだった。
芸工展に参加されているものの、サインの幟が鞄にしまわれていたので、籠に掛けといたらと言って次へと向かった。
初音の道に入り、途中から右に折れて「谷中まつり」会場へと向かった。
ドーナツが肴ではやはり日本酒は進まず、会場内でおでんをいただいた。
あまりの人の多さに、熱いおでんを急いで食べ終え、再び歩き出した。
最近訪れていない さんさき坂カフェ にこの日は寄って行こうと思ったものの、いつもの女将さん(でいいのかな?)がカウンター内にいらっしゃらないようだったので、次の機会にした。
三崎坂を下りていく途中、スナックの看板にくまモンとその仲間を見つけた。「Set ¥3000」が気になりつつも、ここもスルーした。
再びよみせ通りに入り、こんにゃく屋さんで田楽と、料理用にこんにゃくとちくわぶをいただいた。
ちゃんと食事はとらなかったけど、あれこれ食べているうちにお腹も膨れたので、もう少し歩くことにした。
岡倉天心さんにはあんみつが供えられていた。
三味線の音が聞こえ始めたので、僕も天心さんに倣いあんみつをいただいた。「甘いものは別腹」という言葉は便利だ。
「さあ、もう少し歩こう」と、上野桜木方面に向かった。
旧吉田屋本店に立ち寄り、発泡酒とポップコーンを友に琴の音を楽しんだ。
最後に、市田邸で開催されていた、ハンドメイド作家さんが集まった展示を拝見した。
魅力的な作品の数々に心が揺れながらも、谷根千界隈の老舗の包装紙を遣ったお財布を購入し、会場を後にした。
芸工展を理由に酒を呑みに来ただけなのかな…と思いつつ、街の賑わいには貢献できただろう。
25日までの会期中、もう一度行きたいけど、難しいかもしれない。
なので、興味を持たれた方にはぜひともこの街を訪れ、芸術や飲み食いを楽しんでいただきたい。