今日は午後に時間が出来たので、気になっていた映画『この世界の片隅に』を観に行った。
ギリギリで辿り着いた映画館は満席で、次の回にするか、それとも別の映画を観ようかとも思ったけど、近くの別の映画館に行ってみたら、ホームページに掲載されているのより早い時間に上映があると知り、チケットを購入した。ロビーにはたくさんの人が次の上映を待っていて、じわじわと人気が高まっているというのを実感した。
本編が始まり主人公のすずが映った時点で、気持ちがこみ上げてきた。のんさんの声がすずの愛らしさにマッチしていたというのも大きい。
すずの恋、そして、愛する人たちとの出会いが、淡々と、時にユーモアを交えながら描かれていく。そして、抗えない時代の波は避けられず、愛する人たちとの断たれるような別れを強いられる。最も辛いシーンには胸に手を当てていたが、僕の胸はバクバクと速い鼓動を打っていた。
しかし、そんな時代に市井の人々の心も戦争に駆り立てられる。そんな様子が大げさではなく、けれどもしっかりと描かれていた。彼らは戦争の犠牲者であるとともに、犠牲者となったことでその戦争を正当化しようとしたという面はあったのだろうと思う。それでも、「終戦」という名の敗戦が、厳しさの中にも明日を生きようという気持ちを彼らに持たせてくれたのだろう。
終盤に、一人の子どもが登場する。絶望と生死の淵をさまようその子との出会いこそ、この世界の片隅に開かれた「明日」だった。
どんな映画でも観る人によって受け取り方が異なるけど、僕は、今のギスギスした時代この映画を観られて良かったと思う。そして、描かれた時代に似たような状況に陥らないよう、何ができるかを考えたいと思った。
今年観る1作目にこの作品を選んで良かった。そして、この映画に携わられたスタッフ・キャストの皆さんと、クラウドファンディングに協力された皆さん、ありがとうございました。
ギリギリで辿り着いた映画館は満席で、次の回にするか、それとも別の映画を観ようかとも思ったけど、近くの別の映画館に行ってみたら、ホームページに掲載されているのより早い時間に上映があると知り、チケットを購入した。ロビーにはたくさんの人が次の上映を待っていて、じわじわと人気が高まっているというのを実感した。
本編が始まり主人公のすずが映った時点で、気持ちがこみ上げてきた。のんさんの声がすずの愛らしさにマッチしていたというのも大きい。
すずの恋、そして、愛する人たちとの出会いが、淡々と、時にユーモアを交えながら描かれていく。そして、抗えない時代の波は避けられず、愛する人たちとの断たれるような別れを強いられる。最も辛いシーンには胸に手を当てていたが、僕の胸はバクバクと速い鼓動を打っていた。
しかし、そんな時代に市井の人々の心も戦争に駆り立てられる。そんな様子が大げさではなく、けれどもしっかりと描かれていた。彼らは戦争の犠牲者であるとともに、犠牲者となったことでその戦争を正当化しようとしたという面はあったのだろうと思う。それでも、「終戦」という名の敗戦が、厳しさの中にも明日を生きようという気持ちを彼らに持たせてくれたのだろう。
終盤に、一人の子どもが登場する。絶望と生死の淵をさまようその子との出会いこそ、この世界の片隅に開かれた「明日」だった。
どんな映画でも観る人によって受け取り方が異なるけど、僕は、今のギスギスした時代この映画を観られて良かったと思う。そして、描かれた時代に似たような状況に陥らないよう、何ができるかを考えたいと思った。
今年観る1作目にこの作品を選んで良かった。そして、この映画に携わられたスタッフ・キャストの皆さんと、クラウドファンディングに協力された皆さん、ありがとうございました。