あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

傍楽

2008-08-09 23:01:10 | テレビを観る
祖父がよく言っていた言葉に、「はたらくとは、傍を楽させることだ」というのがあった。数年前まであまり意識していなかったが、昨年末にふとその言葉が頭の中に浮かんできた。もしかしたら、社会人になってからずっとこの言葉に影響されていたのかもしれないと思った。しかし、ある場面でそのことを話す機会があったのだが、傍を楽にさせてどうするのかと問われ、答えに窮した。それからまた、この言葉を心の奥底に閉じ込めていた。

ごく最近になって、またこの言葉を思い出し、いろいろと考えていた。それは、「楽」というのは、「楽にする」というのではなくて、もしかしたら「楽しませる」の方が近いのではないか… そう思うと、その方が正しいような気がしてきた。

今日は特に予定もなかったので、録画してあった番組をいろいろと観ていた。その中の一つが、宮崎駿さんを紹介した『プロフェッショナル 仕事の流儀』だった。
映画『崖の上のポニョ』が大人気だそうだ。一見して、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に通じるものを感じ、観てみたいと思うのだが、この年の男が一人で行くには、夏休みは避けた方がいいかも知れない。
で、番組ではこの作品の制作過程を通じ、宮崎氏の仕事の流儀、さらには生い立ち、特に母との関係について紹介されていた。

ラストの手前で一つ盛り上がりを作りたいという氏が悩み、苦しみながらそのシーンを生み出していく過程を追う場面が印象的だった。「生み出す過程」が一向に進まないその状況を打ち破ったのは、氏の亡き母への思いだったそうだが、それがどのように作品に刷り込まれているのか、気になるところだ。

さて、宮崎氏を仕事に駆り立てるのは「人を楽しませたい」という気持ちだそうだ。それは、最近僕が思っていたことと結びついてどこかに向かわせてくれるような気がした。

僕らの仕事はエンタテインメントとはかけ離れている。けれども、人を楽しませることは可能だと思っている。楽をさせてそこで工数を浮かせる…なんていうのではなく、人を楽しませ、その人が気分よく仕事に向かってもらえるとしたら、僕の仕事も「人を楽しませる」という気持ちが大切になる。

まずは、自分自身が楽しんで仕事をすることこそ大事だが…
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 関心 | トップ | まいご »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

テレビを観る」カテゴリの最新記事