海堂尊 著 「チーム・バチスタの栄光」を紹介します。
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘し心臓移植の代替医療である”バチスタ手術”を専門に行うチーム、『チーム・バチスタ』を結成する。
チームは成功率100%を誇り、『チーム・バチスタの奇跡』と呼ばれる程の勇名を轟かせている。
ところが、3例立て続けに”謎の術中死”に遭遇する。
医療ミスか、単なる偶然か、それとも故意によるものか。
マス・メディアにより世間の注目を集める中、疑念を解明するため病院長・高階は神経内科学教室の万年講師で『不定愁訴外来(別名・愚痴外来)』の責任者・田口公平に内部調査を命じる。
しかし、田口医師は原因をつかめず、厚労省から型破り役人「ロジカルモンスター」白鳥圭輔が共同調査のパートナーとして派遣される。
果たしてこのコンビは”謎の術中死”の真相を解明する事が出来るのか!
医療現場の危機的状況。
そして、『チーム・バチスタ』・メンバーの相克と因縁。
医療過誤か、殺人か。
遺体は何を語るのか…。
そして栄光の、『チーム・バチスタ』の裏側に隠されたもう一つの顔とは・・・。
230万部を超える大ベストセラー・映画上映と言う話題性にそそられて読んでみました。
医療ミステリー物と言っても、専門的な部分は読み手に負担にならない程度に書かれており読みづらくはありません。
白鳥が登場してからのストーリーが俄然面白くなっていきます。
スピード感のある展開とコミカルなタッチで一気に読めました。
現在公開中の映画では万年講師の”田口公平”が女性の”田口公子”(竹内結子)に変更されています。
”白鳥圭輔”役の阿部寛は小説のイメージ通りなんですけどね・・・。
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作