私が従事している仕事は俗に「3K」と言われる職種です。
つまり「きつい、汚い、危険」の「3K」です。
「きつい、汚い」は昔(私が若い頃?)に比べると今はかなり改善されていますが「危険」はいくら予防策を講じても無くなる事はありません。
常にどこかに「危険」が潜んでいる職場なのです。
その為、毎年、”年初めには一年間の安全を祈願して関係者全員で神社に御祓いに行くのが慣わし”となっています。
今年もつい先日、我が事務所でも”ハリケーン所長”を筆頭にして関係者で神社へ「安全祈願」へ行きました。
その「安全祈願」で昔こんなエピソードがあった事を思い出しました。
それは私が現在所属している事務所ではなく、”ハリケーン所長”が他に直轄している東京駅近くの事務所での出来事です。
その事務所では毎年「安全祈願」に千葉の「成田山」まで行くのが慣わしでした。
まだ景気がこんなに悪くなっていない時代でしたので、わざわざ「成田山」まで関係者一同が揃って出かけるのですから、そのまますんなり帰ってくる訳がありません。
午後4時くらいから「安全祈願」を行い、終わったらそのまま「成田山」近くの料亭で「新年会」と云うのがお決まりのパターンでした。
その年も、無事「安全祈願」が終わり、参加者全員で「新年会」となりました。
その「新年会」の幹事は事務所で最も若い”ヘタレパチンカーのS君”でした。
酔いもまわって、カラオケも始まり宴もたけなわでしが、如何せん「千葉の成田山」です。
そんなに遅くまで飲んではいられません。
幹事のS君は、予定していた帰りの電車の出発時間も近づいてきましたので、そろそろ宴会を終わらせようとしました。
すると酔いのまわった”ハリケーン所長”が・・・
”おい!S君 ちょっと待て!! 俺の入れた曲がまだ掛かっていない!!”
”俺が歌い終わるまでみんな帰しちゃ駄目だ!”
S君、
”そんな事言っても、所長! 予約した特急に間に合いませんよ!”
”そんな事はいいから俺に歌わせろ!!”
結局、ヘタレのS君も逆らえず、
”ハリケーン所長”が歌い終わりまで宴会は続いたのでした・・・。
当然、参加者全員、特急に乗り遅れて、鈍行で東京まで帰る羽目になりました。
その時に”ハリケーン所長”が歌ったのが「バス・ストップ」と云う曲です。
”平 浩二”と云う歌手が歌い1972年に大ヒットした曲。
「バスを待つ間に 涙をふくわ~」と言う歌詞ですが、
”ハリケーン所長”が止めたのは
”バス”ではなく、皆が乗るはずだった”特急電車”でした!