@ kill time

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スポーツ観戦、映画鑑賞、旅行、読書、食べ歩き等の身近な話題を紹介します。

笹本 稜平/天空への回廊

2009年01月21日 | 小説

 

笹本 稜平 著 天空への回廊を読みました。

 

エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落する。

雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。

真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。

ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。

8000メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘―。


笹本 稜平の作品を読むのはこれで3冊目です。

1冊目の「時の渚」は泣かせるハードボイルド小説

2冊目の「太平洋の薔薇」はテロリストの野望に命を懸け立ち向かうスケールの大きな海洋冒険小説

そして本作は世界最高峰のエベレストを舞台に繰り広げられる、テロリストとの戦いを描いた山岳冒険小説です。

標高8000メートルという人間が生きているのがやっとの世界が舞台。

墜落した人口衛星をめぐり、様々な陰謀が繰り広げられる。

そんな中で主人公の真木郷司は岸壁から落ちるは、雪崩に巻き込まれるは、銃で狙撃されるは、ホワイトアウトに巻き込まれ、足を骨折し、凍傷になり、食料はつき、そして傷つきながらも8000mの雪稜を這いずり回って己に定められた試練に立ち向かう。

その超人的な姿はまるでヒマラヤ版ダイハード!

過酷な状況での死闘は、読者を物語の中へ没頭させます。

笹本稜平の作品をもっと読んでみたくなりました。

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Naeba の 春

2009年01月20日 | ○○な話

私が初めて苗場に行ったのは、5月のGW明けでした。

上越新幹線の越後湯沢駅で降りて、バスで苗場へ向います。

一山越えると頂上にはまだ残雪が残っていますが麓はすでに新緑に覆われた苗場山が目の前に現れました。



苗場山は1975年のスキーのワールドカップが開かれたほどのスキーのメッカですが、GWも過ぎると、スキーヤーでごった返していた目抜き通りも全く閑散としています。

御土産屋も食堂もほとんどが店じまいしていました。

苗場Pホテルの仕事で行くといっても、我々が泊まる所はPホテルではありません。

Pホテルの周辺には沢山の民宿や旅館があります。

シーズンオフに入りすでに閉まっている旅館もありますが、ホテルやリゾートマンションの改修工事などで来る工事関係者を専門で泊める旅館もあります。

その中で我々がお世話になったのが「越路屋旅館」です。

越路屋旅館」は私が当時所属していた会社がPホテルの仕事を昔から行っており、その関係でず~と継続で契約して貰っている旅館でした。

当時は50代前半でなじみの宿泊客からは”かぁちゃん”と呼ばれている女将さん中心に家族で切り盛りしている”旅館”と云うより”民宿”といった感じのアットホームな旅館でした。

かぁちゃん”と言っても”母べえ(かあべえ)”の吉永小百合とは比べようもありませんが・・・。

どちらかと云うと京塚昌子小型肝っ玉母さん”と言う感じです。

京塚昌子と言っても若い人は知らないでしょうけどね)

我々以外にも、冬の間休まず運転していたスキーリフトゴンドラの点検や整備・増設をする会社の人達などが集まり、夕食時にはスキーシーズンとは違った賑やかな食卓となりました。

雪が融けた春の山はふきのとううどたらの芽わらびぜんまいこごみフキなど野草・山菜の宝庫です

ふきのとう            うど
 


たらの芽                こごみ
 


ぷらお浸し味噌和えなど、ちょっと苦味がある食材が大皿に盛り付けられて、食べ放題です!

都会にはない贅沢が味わえました


そんな「越路屋旅館」に泊まり込み、その年のスキーシーズンが始まる12月初旬まで過ごす事になりました。

つづく・・・か?

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007/慰めの報酬

2009年01月19日 | 映画


007/慰めの報酬

現在:公開中

出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ



初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを尋問し、背後にいる組織の存在を知る。

早速捜査のためにハイチへと跳び、知り合った美女カミーユを通じて、組織の幹部であるグリーンに接近。

環境関連会社のCEOを務める男だが、裏ではボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論んでいるのだった。

ボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの計画阻止に動くが・・


前作「カジノ・ロワイヤル」がかなり面白かったので、期待して先行ロードショーへ行ってきました。

前作からの完全な“続編”で、前作のラスト・シーンの1時間後から始まるという設定です。

前作のアクションも凄かったですが、今回もノッケから車、街中、海上での追跡シーンと息もつかせぬアクションの連続でした。

ダニエル・クレイグが”熱いボンド”を体当たりで熱演しています。

あまりにも凄すぎて、ボンドが悪役に見えました!?

昔のボンド映画のような、ユーモアのあるシーンやボンドガールとの触れ合いシーンが懐かしく思えます。

007シリーズのタイトルバックもすっかり様変わりしています。

この映画のお勧め度:☆☆☆☆ 





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私をスキーに連れてって

2009年01月18日 | ○○な話

昨日、早朝の電車の中でスノーボードを持った女の子に会いました。

ああ、週末だからこれからスキー場へ行くんだな”と思いました。

今は、若い人の間ではスキーよりスノーボードの方が主流なのでしょうか?

最近の「スキー場」の様子はよく判りませんが・・・。

スキー場と云えば、私は昔、スキーのメッカ新潟苗場」へ仕事で足掛け2年ほど出張していた事があります。

それは、今から20年以上前の事です。

その頃、『私をスキーに連れてって』という原田知世主演の
映画が大ヒットしていました。



都会ではさえない男の子も、一旦ゲレンデに出てスキーが上手ければ、たちまちモテモテになれる!

容姿端麗じゃない?女の子も、“ニット帽にゴーグルスタイル
ゲレンデに立てばたちまち美人に見える!

この映画の影響で当時の多くの都会の若者が冬になるとスキー場へ行く時代でした。

そんな空前のスキーブームに乗って、苗場Pホテルで新棟を建てるプロジェクトのメンバーとして参加したのでした。

私は苗場へ行くのは初めて、そして長期地方出張も初めての経験です。

苗場では何が待っていたのでしょう・・・

つづく、かも?

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ビデオカメラ

2009年01月17日 | ○○な話

家人が昨年の秋頃からビデオカメラが欲しいと言ってました。

昔、我が家にもSONYのハンディーカムがありましたが、撮ったビデオはその時限りでほとんど再び観る事もなく棚の中に陳列されています。

結局、そのハンディーカムはあまり使わないのでハードオフへ持って行った気がします。

従って、私は買う事に反対していたのですが、NETで見つけたその商品を余程気に入ったらしく、ついに年も押し迫った暮れに購入しました。

本当は正月休みに使おうと思っていたらしいのですが、先日、その商品がようやく届きました。

その家人が待ちに待っていた商品が、これです。

 

パッケージの裏書には英語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語・日本語で性能が書かれていて、結局、どこの製造メーカーかよく判りません・・・

 

梱包の中身は、ビデオ本体とバッテリー、イヤホン、付属ケーブル、付属ソフト、各国の言葉で書かれた説明書など

そして、おまけで付いてきたのは、口が二重になったビニール袋!

うたい文句では防水ポーチらしいです。

冷蔵庫で食品を保存するフリージングパックに似てますが・・・。

これで防水? ホントかな?

ビデオの本体がこれ。

前面                背面
 

NET通販の売り文句は

★防水ポーチ付き世界最薄小型最軽量
多機能ハイビジョンデジタルビデオカメラ HD6TTnano


記憶媒体SDHCカードで、もちろん本体には付属していません。

本体のスペック

解像度:3744×2808(11Mピクセル)
デジタルズーム:8倍
ムービー解像度:HD720P
LCDモニター:2.5インチ


家人がこの商品気に入った理由が、ムービー撮影に加えて、写真撮影、MP3再生、PCカメラ、フォトフレーム付きなど多機能である事です

そして最大の理由は値段が安い事!!

この性能でネット価格:49,800-

今だけセール価格の17,800-!!

確かに安い!! 

しかし、ネット価格の定義が良く判りませんが・・・

 

持ってみると、本当に軽くて小型。 

胸ポケットにも入る大きさです

全ての操作は背面に並んだボタンで片手で出来ます。

ちょっとした旅行には確かに良いかもしれません。

でもこれ位の性能の商品はどこか他でも見たような・・・

電話機能が付いていない携帯電話!?

家人はこのビデオを持って”梅の花を撮りに行こう!

家の近所の梅の名所をNETで検索し始めました・・・


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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

2009年01月16日 | 映画


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

製作:1984年 アメリカ・イタリア合作

出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン



20年代初頭のニューヨークに住む少年ヌードルスは仲間を率いて貧困街で悪事の数々を働いていた。

ある日その町に越して来たマックスと運命的な出会いをした二人は禁酒法の隙間をぬって荒稼ぎを続け、大人になった頃にはギャング集団として伸し上がっていた。

しかし新たな仕事の計画を立てたマックスの無謀な考えに反発したヌードルスは彼を裏切り、警察にその情報を流したためマックスは殺され、ヌードルスは町を追われるのだった。

しかし30年後になった今、年老いたヌードルスの元に不審な手紙が舞い込んで来るのだった……。


1920~50年代のニューヨーク

暴力と友情にあふれたユダヤ系ギャングの

甘酸っぱい青春

友情・愛、そして裏切り

物悲しい曲にのせて描かれる一大叙事詩的大作。

完全版はDVD2枚組の3時間47分と云う長編ですが

あっという間に過ぎました。

ロバート・デ・ニーロは、20代の若者役から老け役まで演じ、その存在感は圧倒的です。

じっくり腰を落ち着けて観たい作品です。

この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆ 

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浅田次郎/薔薇盗人

2009年01月15日 | 小説

浅田次郎 著 薔薇盗人(ばらぬすびと)」を読みました。



浅田次郎らしい、人間の哀歓を描く、6短編集です。

中でも一押しの話が

あじさい心中

出版社をリストラされたカメラマンと寂れた温泉街の場末のストリップ劇場であったストリッパーとの物語。

前半、元カメラマンのストーリーと思っていると、後半の幸薄い人生を歩んできたストリッパーの独白になっていく。

年端のいかない頃、望まれない結婚生活の末、生まれた赤子。

やがて引き離されるとわかっている我が子に知っている限りの物語を聞かせてすごしたふたりっきりの正月というシーンがただただ泣かせる・・・。

その他に

薔薇盗人

「親愛なるダディと、ぼくの大好きなメイ・プリンセス号へ」―豪華客船船長の父少年をつなぐ寄港地への手紙。

父の大切な薔薇を守る少年が告げた出来事とは―

死に賃

親友の死を前にして老経営者が苦痛なく死ぬことができる方法という怪しいセールスに乗ってしまう話。

など。

通勤途中で読むのにはちょうどよい短編集です。

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ディズ オブ グローリー

2009年01月14日 | ○○な話


ディズ オブ グローリー

製作:2006年

出演: ジャメル・ドゥブーズ, サミー・ナセリ, ロシュディ・ゼム



1943年、第二次世界大戦の渦中

ドイツ軍に侵攻されたフランスを解放すべく、アフリカ大陸のフランス植民地諸国から13万人の現地人部隊が徴用された

彼らは、まだ足を踏み入れた事もない祖国フランスの為に、過酷な状況下にある最前線へと送られた。

貧困に喘いでいたサイードは軍隊に居場所を求め、モロッコ出身のヤシールは弟と共に入隊した。

メスードはフランス人の恋人の為に、そしてアブデルカデは植民地の自由と平等を求め戦った。

しかし彼らの奮闘にもかかわらず、植民地出身の現地人部隊は軍部の中で評価されることはなく、出兵先、昇進、食事など全てにおいてフランス人と差別されていた

そして総攻撃を控えた1945年、ドイツ国境付近のアルザスに進攻していたアメリカ軍から援軍の要請が入る。

最も戦火が激しい地域への進駐だったが、大佐は任務を遂行すれば部隊全員への行賞を約束する。

サイードたちは志願を決意するが、彼らには残酷な運命が待ち構えていた・・・


フランスの植民地であるアフリカの国の人々がフランスのために戦ったことを初めて知りました。


フランス開放のため志願した兵士達の目的は金の為、出身地の独立の為、自身の出世の為と其々だが、平等というフランス革命の精神を信じて戦ってきた。

しかし国家はそれに報いたのか?

「醜いアラブ人」に対しても平等の精神は発揮されたのか?

淡々とした展開の中に、それらをグリグリと抉るよう見せる。

フランス本国では300万人を動員し、この驚異的な大ヒットにより2006年9月、シラク大統領は植民地出身の退役軍人への恩給を改善したそうです。

2006年カンヌ国際映画祭で主要キャスト5人が最優秀男優賞を同時受賞
2006年セザール賞、オリジナル脚本賞受賞
2007年アカデミー賞(R)外国語映画賞ノミネート

この映画のお勧め度:☆☆☆☆ 

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重松清/送り火

2009年01月13日 | ○○な話

重松清 著 送り火を読みました。



富士見線」なる私鉄沿線にまつわる9編の短編。

昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ…」。

女手ひとつでを育てたは言う。

そんなの苦労を知りつつ反発するが、かつて家族で行った遊園地で若かりし日の両親に出会う。

大切なひとを思い、懸命に生きる人びとのありふれた風景

親子」「夫婦」「家族」のせつない日常を愛情たっぷりに描いた短篇集。

同じような状況になったとき 自分はどうするだろうか?

家族はどうするだろうか?

そんな風に考えながら読める 、しんみりとさせられる一冊です。
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告発のとき

2009年01月12日 | ○○な話

告発のとき

製作:2007年アメリカ

出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロンジョナサン・タッカー



2004年11月1日、ハンク・ディアフィールドの元に、息子のマイク・ディアフィールドが軍から姿を消したという不穏なニュースが告げられる。

軍人一家で育った息子に限って、無許可離隊などあり得ないと思ったハンクは妻のジョアンを残し、息子を探すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。

地元警察の女刑事エミリー・サンダースが彼の捜索を手伝い、一歩一歩真実を解き明かしていくのだが、そこには父親の知らない息子の"心の闇"が隠されていた・・・


行方不明になった息子を探すこの作品は、ミステリー仕立てになってますが、息子は早々に他殺体として発見されます。

その後の、なぜこんなことが起こったのかという事が実は本題です。

映画の中の言葉

ヒーローをイラクなんかに送るべきじゃない。あそこは酷すぎる。
行く前なら言わなかったけれど、今なら言える。
イラクなんか、核兵器でブッ飛ばせば良い。


イラク戦争からの帰還兵たちに急増しているPTSD(心的外傷後ストレス障害)が題材の
強烈な反戦のメッセージをこめた映画です。

この映画のお勧め度:☆☆☆☆ 
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