子供の頃は西鉄ライオンズ全盛期で、福岡城跡の一画にあった平和台球場へは何回か行った。
鉄腕稲尾が投げ、中西が場外ホームランをかっとばしていた。
ずっと故郷を離れていたこともあって、今のソフトバンクホークスが地元球団であることがピンとこない。
それはともかく、福岡城に続く大濠公園も当然よく行った馴染みの公園だ。
今回、舞鶴公園に梅を見に来て、ふと思ったのは、福岡で生まれ育ちながら、今まで一度も福岡城跡に行ったことがないということだ!
天守閣のような建物があるわけでもなく、行っても何もないという先入観がずっとあったように思う。
とりあえず、行ってみた。
一番高い天守台から周辺が一望できるということぐらいで、やっぱり特には何もなかった。
城跡だけというのはあまり興味をそそらない。
江戸城だって、桜の時期の千鳥ヶ淵は何回も行ったが、城跡そのものは一回しか行ったことがないような気がする。
たしか、この辺が「松の廊下」と表示があったような記憶が残る程度。
ただ、福岡城跡も、今は葉を落として枝だけになっている木々が桜だったりすると、春に素晴らしい光景を見ることができるのかもしれない。
今まで地方勤務になる度に、地元の人以上に地元に詳しくなっていくのが楽しみでもあり、自慢でもあった。
しかし、故郷に戻ってみると、僕自身があまり故郷のことを知っていなかったのがわかる。
地元で生まれ育った人間は、自分に関係する狭い範囲は当然詳しいが、地元で有名なところ以外、自分に関係ない地域のことは全然知らない。
滋賀にいた時、勤務先の職員に「地元のくせにこんないいとこがあるのを知らないの」なんて偉そうに言っていたが、地元だから知らないのがよくわかった。
ヨソ者の方が初めての土地に興味津々で、あちこちドライブして写真を撮りに行っていれば詳しくなるのは当然だ。
福岡に来てまだ半年。
とりあえず、メジロがやってくる梅林はどこだろう。
三重の結城神社はよかった。美しい枝垂れ梅の梅園にメジロがやってきて、梅とメジロの二つの撮影が楽しめた。
京都の城南宮も枝垂れ梅がきれいで、苔、椿の組み合わせがよかったが、メジロは来ない。
梅の名所、北野天満宮もメジロは来ない。それに、ここは、駐車場の時間制限が問題。
滋賀の石山寺では、梅園にはメジロはやってこず、カンザクラのほうにやってきていたが、最近はヒヨドリの群れに追い払われている。
さて、福岡では・・・