そもそもこの公園には去年8月にチョウトンボを撮りにやってきた。
その時出会ったカメラマンがカワセミを撮りに来たというので、「え、こんなところにカワセミ?」と思った場所である。
ホテイアオイが池の水面を埋めつくすかのように繁殖している。
その後、那珂川のカワセミがなかなか姿を見せてくれないので、去年10月、一部の木がほんのり色づいた頃に再び来てみた。
しかし、この時は、公園管理の係の人達が、この池のすぐ傍でものすごいモーター音を響かせながら作業をしていたので、即刻退散した。
そして、今回、那珂川のカワセミが証拠写真すら撮らせてくれないようになってしまったので、またまたやって来た。
ホテイアオイが茶色に変色したまま相変わらず水面を埋めつくしていた。
もしカワセミが来るとしたら、ホテイアオイが途切れて水面が露出しているところだと思って、場所を移動。
この公園は、ジョギングする人、ウォーキングする人、子連れで散歩する人、犬を連れて散歩する人、公園内にあるいくつものスポーツ施設利用者・・・とにかく人が多い。
そんなたくさんの人がいる公園の池に、果たしてカワセミがやってくるのだろうか。
かなり疑心暗鬼になりながら、それほど期待もせず、とりあえずしばらく待つことにした。
真下の水面にはマガモの番が泳いでおり、トリミングなしでこの距離だ。
待機して間もなく、それは唐突にやってきた。
青いものが突然視界に入り、目の前の木の枝に止まった。
こんな目と鼻の先みたいな近いところに止まることがあるのか!
二回ほど水へダイブして、飛び去っていった。
あまりにも近すぎて、ダイブのシーンは手持ち、ファインダーでは撮影不可能。
それにしても、やっぱりカワセミはいた!!!
とにかく、カワセミがいることは確認できた。
来た甲斐があったとちょっと喜びながら、咲き始めの梅をついでに撮った。