室見川下流でカワセミ撮影ができそうなところが見つからなかったので、いっそのこと、その上流、野河内渓谷に行ってみた。
那珂川の筑紫耶馬溪でもそうだが、こんな山奥の渓谷にカワセミがいるのだろうか、と思う。
どこに飛び込んで魚を取るのか。
そもそも魚はどの程度いるのか。
とてもカワセミがいるとは思えず、途中で引き返した。
さすがに、これは上流すぎか。
野河内渓谷周辺の山村の光景。
ループ状の道路の先には有料トンネルがあり、そのトンネルを抜けると佐賀県に出る。
福岡のどこかでカワセミとヤマセミの写真を毎日のように撮影し、ブログにアップしている人がいる。
撮影の熱意が伝わってくる、なかなかの素晴らしい写真である。
写真の背景の景色や、その人のコメントから場所の手がかりになるようなものはないかと、じっくり見てみるが、まったくわからない。
その人のブログを見ているうち、もし場所がわかったとしても、そこに行ってはいけないことがわかった。
その人の撮影方法は、迷彩を施したブラインドテントの中に身を隠し、人間がいる気配を消して、鳥が来るのをじっと待つというもの。
そんなところに不用意に僕が現れ、待ちに待ってやっとやってきた鳥が逃げてしまったら・・・
ブラインドテントまで使って、僕なんかよりはるかに気合いを入れて撮っている人の邪魔はできない。
やっぱり、人慣れしたカワセミがいるところを探すしかないか。