『いつも、ふたりで
ばーさんがじーさんに作る食卓』
岡西克明/松子
去年のこと。
毎日聴いてる京都のFM「αステーション」で、
DJさんがこの本の紹介をされていました。
人気ブログが本になったとのことで、
興味を持ち検索してみたのですが、
そのときは正確なブログ名がわからず、
結局見つけることができませんでした。
ところが先日。
例のゆずジャムをつくるときにネットで検索していたら、
偶然こちらのブログに行き当たったのです!
美味しそうな料理は満載、写真も素敵。
何よりこのご夫婦の暮らしに興味を持った私は、
早速この本を購入しました。
この本の紹介によると、ブログ開設当時、
じーさん69歳。ばーさん69歳。
・・・!?
香辛料たっぷりのこのエスニックなお料理を、
69歳のおばあさんが!?
そして、この素敵なブログを、69歳のおじいさんが!?
年齢で人を決めつけるのは間違ってるとは思うし、
とても失礼なことだと思うのですが、
でも、正直本当に驚いたのです。
私のまわりを見渡しても、70前後の方といえば
パソコンに縁のないお年寄りばかり。
おまけに、お年寄り=和食という図式が、
私の頭の中にはすっかり定着していました。
(結婚当時、慣れない和食作りに苦労したこともあって)
しかもです。
じーさんのsesentaさんは、人間ドックで減量するよう
言いわたされ、「減塩・ローカロリー」の食生活。
「ローカロリーでも、マズイものはいや」
というsesentaさんのリクエストにこたえ、
腕をふるわれたのがばーさんのcincoさん。
新鮮な野菜とスパイスやハーブをたっぷり使い、
和・洋・中、とても豊かな食生活です。
そしてそこからうかがえる、おふたりの暮らしかた。
最近、年取った親たちを見ていて、
自分たちもいずれこんなふうになるのかなあ、と
年をとることに漠然とした不安を感じていました。
でも、今は昔と違って、
年をとってもいろんな生き方があるし、
様々な生活があるんですよね。
今の生活の延長線上に自分たちの老後がある。
突然年取って、和食ばかり食べるように
なるわけじゃありませんよね~
そう思うと、今の暮らし方をごく自然に
続けていけばいいのだなあと思いました。
いつか、ふと気づけば、
お互いじーさん、ばーさんになってた、みたいな。
年をとるんじゃなくて、年を重ねる。
そう思うと、意外にわるくないかも
お料理もほんとに美味しそうですが、
おふたりの暮らしぶりがとっても素敵で、
元気を与えてくれる一冊でした。
ごちそうさま~
おふたりのブログはこちら↓
ばーさんがじーさんに作る食卓