ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

和傘の思い出

2008-09-09 | 日々のこと。
ごそ、ごそ、ごそ・・・。

リサイクルセンターにいらなくなったものを持っていくと、
主人が長い間ほったらかしになっていた古いカーペットを引っぱり出しています。
そのとき、「これ、何?」

カーペットといっしょに置いてあった箱に入っていたモノ。
それは1本の古い・・・和傘?

・・・わ~~~っ 
それは、しまいこんですっかりその存在すら忘れていた思い出の和傘。
な、懐かし~~~!!
一瞬、記憶が30年ほど前に飛んでいきました。



その和傘は、私がまだ高校生のとき、
姉と行った山陰の旅行で知り合った大学生の人たちから
プレゼントされたものだったのです。

古きよき時代だったのでしょう。
旅行で知り合って、車に乗せてもらって一緒に旅をして、
楽しい思い出いっぱいつくってまた別れていく、
そんなことがあたりまえの頃でした。

その大学生4人組とは、秋芳洞から萩、出雲と
旅のコースがほとんど同じだったので、ずっと行動を共にしました。
朝は宿まで迎えに来てくれ、帰りは宿まで送ってくれる
とても紳士的な人たちだったのです。

そして、埼玉から来ていた彼らは、旅の終着に私を送り届け、
そのあと京都まで姉を送り、そのとき訪れた大原で
この和傘を買って私たちにプレゼントしてくれたのでした。

実はそのとき、姉は私たちが姉妹であることを伏せ、
なぜか「いとこ同士」ということにしていたんですよね~
(おまけに姉は年までごまかしてました・笑)

もうかれこれ30年以上も昔のこと。
傘を開いたとたん、ばりばりっと破けるのではないだろうか、
と不安に思いながらも、おそるおそる開けてみると・・・






ご覧のとおり、どこも破れたりせず、虫にくわれることもなく、
美しいオレンジ色の鮮やかな姿が現れたのでした。

そういえば、わざわざ絣の着物を着て、
姉と二人でこの傘さして写真を撮ったことがあったっけ。
そのアルバムまで引っぱり出して、しばし思い出にふけります。

しかし、ふと、次女がこのときの私とちょうど同じ年頃やん!と気づき、
さぁーっと現実に引き戻されたのでした(大笑)

竹と紙でできた和傘は、あのころと少しも変わっていないのになあ。


コメント (6)
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