ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

介護のこと <家族の事情>

2008-05-15 | 介護
義父の入院中、毎日何度も病院通いしていた義母ですが、
退院後は一日中義父の世話をするという大変な日々が始まりました。

正直言って、私がまず心配したのは、
自身も持病を持つ義母が倒れたらどうしよう、ということです。

義父が退院したのは2月。
当時、主人は仕事が忙しく自分のことで精一杯。
私はその手伝いをしながら、時期的に主人と義父母と3人分の
確定申告の準備もしなければいけませんでした。
その上、我が家では次女の高校受験を控えていたのです。
家が近いとはいえ、とても毎日つきっきりで
義父の世話をできる状況ではありませんでした。

もしものことを考え、ケアマネージャーさんに、
そうなったときすぐに施設に入居できるか尋ねたところ、
どこもいっぱいで順番待ち、すぐには無理だろう、ということでした。

それを聞き、とにかく義母の負担を減らさなければと、
ヘルパーさんや訪問看護を頼もうとしたものの断られ、
私が義母のサポートをしていくしかないのだなあ、と思うようになりました。

私は独身の頃、母と一緒に認知症の祖母を看たことがあります。
当時は介護保険もないし、どんなサービスが受けれるのかさえわからず、
母とふたり汗だくで祖母をお風呂に入れたり、
すぐにおむつをはずしてしまう祖母に頭を悩ましたり、
歩けないのに部屋から玄関まではって出て行こうとする姿に愕然としたり、
暗澹たる思いで日々を過ごしていました。

その頃主人と知り合い、主人のおばあさんは
市の入浴サービスを受けていること、
短期のショートステイができることを教えてもらいました。

家族だけで介護するには肉体的にも精神的にも限界があり、
情報を得ることや、専門家の人の意見や手助けが必要になってきます。
また、恥かしいからとひとりで悩みを抱え込まず、
愚痴をこぼしたり、話を聞いてくれる相手がいるだけで
ずいぶん気が楽になるものです。
(そういえば、実家の母はあちこちで愚痴をこぼしていました。
 実の親のことだから言いやすかった、というのもあるのでしょう)

そういう経験があったので、
とりあえずケアマネさんとの連絡や介護用品のレンタルなど対外的なこと、
義父の要望を聞き、また義母の愚痴を聞いたり相談にのる、
というサポートをしていこうと思いました。

義母からヘルプコールがあればすぐ駆けつける。
介護施設や介護用品の契約のときは立ち会う。
ケアマネさんや訪問看護の方が来られたときは、
同席して話を聞いたり手伝ったりする。
これも、自営業で家が近いからできたことです。

まあ、おかげで主人と私は
あれやこれやと振り回されることになりましたが・・・



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6 コメント

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読ませてもらってます。 (黒糖)
2008-05-17 00:48:25
くっちゃ寝さんは、お義父様を充分お世話されてきたと思います。
そしてお義母様のお世話も現実問題としてのしかかってきていますものね。
今、私は実の姉の愚痴を聞きながらの毎日ですが、
最初は、いきなり私への攻撃から始まったので、これはきびしかったです。
blogに少し書かせてもらってますが、実際のところ
ほとんど書けないことばかりです。

また、9年前に亡くなった義母が入っていた病院のこと等思い出しています。
やはり大阪なのであまり行けませんでした。
結婚当初から仕送りを続けていましたが、要求は増える一方。。と忘れていたことがフラッシュバック(笑)

くっちゃ寝さんを通して、今一度考えて行きたいと思っています。

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介護の問題 (カフェオレ)
2008-05-17 09:54:53
経験した人にしかわからないんですよね、介護の大変さって。
だけど実際には介護を受ける本人は人の手を借りたくないという人が多いようで、家族の負担は半端じゃないと思います。

うちは母がまだ元気だけど、それこそ人の手を借りたくない人だから、その日が来たら…と思うと他人事ではありません。
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黒糖さん (くっちゃ寝)
2008-05-18 10:04:10
介護のことをブログに書くのはためらいがありましたが、書かずにはいられない部分もありました。
現在進行形だとほとんど愚痴になりそうですが、今ならある程度客観的になれるかなあと思って書き始めました。
しかし、これががなかなか難しい(苦笑)
身内のことだと書けないことも多いです。

当時は現場の方々に本当に助けられて、その方たちの熱心さとご苦労を知ってほしいという気持ちもありました。
「長男の嫁」の責任を感じながら(笑)、もう少しこのテーマを続けるつもりです。
重い内容ですが、しばらくお付き合いくださいませ。

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カフェオレさん (くっちゃ寝)
2008-05-18 10:16:39
特に昔気質の方は嫌がられますね。
せっかくの介護保険なのにそれでは意味がないと思うのですが、他人に家に入られたくない、自分たちでなんとかできると思われるようです。
おまけに年をとると頑固になるし・・・(苦笑)

もしいつか介護が必要になったとき(あってほしくはありませんが)、こういうことが書いてあったなーと、少しでもお役に立てれば幸いです。
年老いた親がいたら、いつ何が起こるかわからない、という心の準備だけはしておいた方がいいと実感しました。
親のことだけでなく、自分の老後のこともそろそろ考えなくてはね・・・。
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Unknown (まつかぜ)
2008-05-19 09:40:11
おはようございます。

私は、義父が亡くなってからずっと
自分の体験した事を書いてみよう、でも・・・実行に移せないでいます。
本当に心から感謝した方々のこと。でも、書き出せば繰言ばかりになってしまうようで。
難しいです。

くっちゃ寝さんの介護の記録を拝見しながら、自分の中の経験も少しづつ整理しているような私です。
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まつかぜさん (くっちゃ寝)
2008-05-19 10:57:09
おはようございます。

今回、義父の介護を通じていろいろ考えたり、疑問に思ったりしたことがたくさんありました。
今ではこういうサービスもあるんだ、と初めて知ったことも。
暗中模索の中、介護のHPはたくさんあって役に立つこともありましたが、実際生の声が聞けるブログがあまりなかったのが残念でした。
そういうこともあって書こうと思ったのです。でも、やはり書きにくいことも多くて・・・(苦笑)
ただ介護の現状というものを、もっと知ってもらうべきでは、とも思います。
私なんてほんの2~3ヶ月しか経験していないので、たいしたことは書けませんが。
これも義父の供養になるかな。
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