Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ日本人学校中学部の子供たち

2008-02-02 | シカゴ日本人学校全日校
アメリカ人の中学生の劇のことを前回書いたのだが、その劇が行われた同じ日の去年の10月11日、シカゴ日本人学校の恒例の文化祭で、日本人の中学生の劇も観た。同じ日に、アメリカで、日本人とアメリカ人の中学生の劇をそれぞれ観るという経験はなかなかないだろう。

この劇がすごかった。主役4人がまさに迫真の演技!息子は、脇役の悪役の1人だったが、リハーサルの段階で、「(1人の女の子の)迫真の演技がすごいんだよ。」と言っていたら、本当だった。いや、しかし他の3人の主役もすごかった。なんだか、テレビのドラマの中の俳優の演技を見ているかのような感じだった。

最後のシーンで、主役の男の子が手をじっと見入るシーンがまだ目に焼きついている。最後よかったあ!

やる前に、台本があったので、少し見たのだが、「生と死」というものをテーマにした、かなりむつかしい内容だった。こんなむずかしい劇だと、小学校低学年の子供たちにわかるだろうかと心配していた。しかし、ふたを開けてみたら、観客全員が真剣に見入っていた。息子も他の2人の悪役とともに悪役に徹していた。

バックの絵などもかなり凝っていて、音楽、効果音、照明、大道具、小道具などの裏方の仕事も相当時間をかけて準備したのではないかと思わせた。まさに、中学部の努力の結集だったのではないか。「また、あの劇をもう一度観たい!」と思わせるような感動物の劇だった。

勿論、文化祭目玉の「ソーラン」もよかった。毎年、「ソーラン」は進化している。私は、最初の頃の「ソーラン」を知っているので、ずいぶん変わってきたような気がする。昔は、あんなに全員で踊らなかった。中学部の半分で踊っていた。JCCCからの新しいはっぴもそろえて、光る鳴子も使い、今年ジャパン・フェスティバルでも高い評価を得て、年々自信がついているような気がする。

そんなこんなで、上の息子が去年の4月に中学部に入学して、中学部の活動を私も詳しく知るようになったのだが、中学部は一言「すごい!」息子も中学部に入って、先輩たちと交流をはかるようになり、世界が広がって、日本人学校がより楽しくなったそうだ。なんたって、中三、中二の先輩たちが、すごく面倒見がいいそうだ。今年卒業していった中三は、男女で仲良くとてもいい雰囲気の中学生たちだった。

勉強量は、かなりあるが、みんなこつこつこなし、勉強ができる。寒くなるまでは、火・木と校庭を6分間朝一で走り、運動量もそこそこあり、体力もつく。部活はないけど、ソーランの練習で、団結力をつける。この不便なシカゴの地で、親にとって、全日校さまさまなのである。中学部の先生方いつもいつもありがとうございます。

というわけで、私は、中学部の子供たちのファンと公言したい!それぞれ個々の子供にお母さんたちのファンもついているようだ。私も卒業した中三メンバーの大ファンでした。来年度は、誰のファンになろうかな。みんな輝いていて、かっこよく、あるいは、美しく見える。女子も男子も。そんな中学部に通学している息子は幸せ者だ。

「星の王子さま」のリトル・プリンスを息子の友達、デュランが好演!

2008-02-02 | 息子の友達
今日はついにシカゴ日本人学校もウィンター・ストームのため、休校になった。日本人学校は、めったなことで休校にならないのだが、(6年間のシカゴ滞在の間、休校になったのは、去年初めて経験して、2回目だろうか)おかげでほっとした。

というわけで、今日のことを書くネタがないので、去年の写真をチェックしていたら、ありました。上の息子の仲良しのアメリカ人の友達、デュランの話。デュランは、みるからに美形の細身の男の子。息子の野球仲間である。

これまでに、2回も同じチームになり、長い足を生かして、俊足ぶりやいい守備を見せていた。勿論打順は1番タイプ。去年の秋の野球チームで一緒だったのだが、なぜかかなり疲れている様子、練習や試合も休みがち。

どうしたのかと思っていら、なんと彼の通うクーパー・ミドル・スクールで行われる劇のオーディションに受かり、主役に抜擢されたと言う。あの有名なサン・テグジュぺリ作の「星の王子さま」の王子さま役だという。可憐な細いデュランにピッタリの役である。デュランのお母さん、リサの話では、すでに女の子の間では、「プリンス」というあだ名で呼ばれていると言う。すごい!

勿論、10月11日、私たちも息子二人とクーパー・ミドル・スクールまで観に行きましたよ。その日は、ちょうど日本人学校全日校の文化祭だったので、同じ日に、日本の子供たちによる劇とアメリカの子供たちによる劇を両方観た事になる。日本人学校の中学部の劇は素晴らしい出来だった。息子も悪役で好演したので、デュランの演技がどういう展開になるのか、興味津々。

ハンサムなデュランは、舞台栄えする。そして、声のトーンをプリンスとして故意に上げ、すさまじい量の台詞をこなしていた。よどみなくでてくる台詞に、息子はびっくりしている。抽象的な内容なので、まったく理解できなかったが、デュランがすごい子役をこなしているということは、理解できる。リトル・プリンスになりきっていた。

その時の同じ野球のチームにいた背の高いスラッガーのケンもちょい役ででていた。踊りながら、黒い衣装と帽子で登場し、めちゃカッコよかった。リトルリーガーのケンが大変身していたのである。他のアメリカ人の子供たちも役者になりきっていた。

デュランは、この冬は、あの折れるような体で、レスリングをやっていると言う。もうなんだかわけがわからない。不思議な男の子だ。

アメリカ人の子供たちは、さまざまなスポーツをこなし、またこうやって役者としても成功できる。なんて多彩な才能を秘めているのか!将来が楽しみである。