Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

車が雪の中につっこんだケース2件のこわ~い思い出

2008-02-08 | アメリカ生活雑感
さて、今日の朝の投稿で、2軒隣の黒人の女の人の車が雪につっこんで、動けなくなり、うちの上の息子が助けたという話を書いたが、似たようなことが今まで過去に2回ほどあった。両方とも、日本人学校のバスストップ内での出来事だ。

私たちがこちらに来て、1年ぐらいたった頃、学校の帰りのお迎えの時、子供たちをバスストップでピックアップして、帰ろうとした瞬間、バス当番さんが、何か叫んでいる。どうしたのかというと、1人の人の車がバスストップのモールに入る入り口で、右側の路肩に思いっきりつっこんでしまい、完全にスタック(雪に埋まって、車が動けない状態)してしまったのだ。どうアクセルを踏んでも、タイヤは空回りし、前に進まない。

数人の人たちが残っていたので、みんなで「どうしよう!」と思案してして、もうトリプルAを呼ぶしかないかという話をしていたら、どこからともなく、トラックが止まる。そして、禿げ上がった、刺青でもいれていそうな、いかにも怪しそうな(日本でいえば、ヤクザっぽい)いかついアメリカ人のおっさんがでてきた。

そして、いかにも「俺がなんとかしてやるから」という感じで、「どうしたのか」と聞いてきた。「なんてやさしいアメリカ人なのか。人はやはり外見で判断しちゃだめね!」と私は感動しながら、彼がどういう行動をとるか期待して見ていた。

そうしたら、ロープを取り出し、「これでこの車につけて、俺のトラックが引っ張るから、少しづつアクセルを踏むんだ。ただし、50ドルだぜ。」とのたまわったのだ。なにー!こいつは、やっぱり、その道の人だったのね。

友達は、子供の習い事で急いでいたようで、しょうがなく、うなずく。結果、見事にトラックはその車を引っ張り、すぐに脱出。やれやれ。50ドルね、払えばいいんでしょ!その時は、この手の人は、雪の日はうろうろしているかと思ったんだけど、それ以来出会ったことがない。

さて、2回目の経験談。去年の今頃だっけ。やはりバスストップのモール内でのこと。友達のお父さんの車のタイヤが穴があった場所にスタックしてしまった。このときは、みんなで囲み、4,5人でその車を押した。なかなか動かない。

その時、いつ見てもカッコいい(ちょっとしぶさもただよう)ミナミちゃんのお父さんが、「毛布がないか」と言って、みんなで毛布をそこに引き、またみんなで押す。ミナミちゃんのお父さんは、このとき、本当に一生懸命にいろいろと手を尽くしていたので、私はその純粋な人助けをする姿にまたまた打たれてしまった。そのスタックした車のご主人の奥さんが、「会社に遅れるから、もういいです。申し訳ないです。」と言うのにもかかわらず、「そんなことはどうでもいい。」と言わんばかりに、必死で車を押していた。そして、その車は無事に抜け出た。その日何人もの人たちが、同じ場所でスタックしたので、次の日、バッファロ・ーグローブの公共の車がでて、その穴を直していた。

二つの対照的なスタック事件だが、基本的にアメリカ人は、困っている人、弱い人に手をさしのべる。キリスト教の精神からきているのだろうが、見てみぬふりをするケースが多い日本人は、見習うべきであろう。

昨日の息子といい、ミナミちゃんのお父さんといい、「みんないい意味でしっかりアメリカナイズしているね。」と主人と二人でうなずきあっていた。でも、なかなか困っている人をとっさに助けるというのは、簡単に見えてむつかしいものだ。

ところで、この人騒がせなバスストップ、ダンディー・ロードとアーリントンハイツ・ロードにあるウオルグリーンのそばなのだが、ダンディー側のウオグリーンに入る入り口が鋭角でとてもせまくなっている。ここに最初のケースはつっこんだのだ。この入り口では、私も含めてみんなスライドしている。要注意の箇所だ。

写真は、うちのガレージの前に息子たちが雪かきをして積み上げた雪。しかし、この雪もあちこちに積まれて、車を運転するときに、視界がせばまり、かなり危険なのよねえ。

息子が雪かきで人助けをした!

2008-02-08 | アメリカ生活雑感
昨日は、すごい雪で、家族で一日家にこもりっきり。主人も早めに会社が閉まったので、夕方家に帰ってきて、上の息子と二人で、タウンハウスの前の雪かきをしてくれた。

主人の話では、息子の雪かきは、かなりのスピードで、きれいな仕上がりらしい。隣の韓国人のおばさんも雪かきを一緒にしていたらしいが、息子はサッササッサとおばさんの2倍のスピードで隣の家の分まで手伝っていたらしい。息子は、雪が降ると、嬉々として雪かきに猛然と挑む。どんなに寒くても、顔を隠しながら、雪かきに精を出す。

これは、なぜかというと、すべて、野球のためのトレーニングということらしい。確かに足腰や全身を使って雪かきをやると、かなりの運動量になる。そして、「人のためにもなることにつながるから、息子はなかなか賢い奴だ」と主人は言う。

昨日は、二人で雪かきをしている間、隣の隣の黒人の女の人が、(名前は忘れた)なんとガレージ直前で、タイヤを雪にとられ、車が動かなくなってしまった。とても困っている様子で、家の中から誰もでてくる気配がない。すぐに息子と主人が助けに行き、息子はその凍りついた雪を必死で掘ったという。ダンボールなども使って20分ぐらいで、やっと車のタイヤは動いたらしい。

その女の人は、うちの家族とは、一回隣の韓国人家族が招待してくたバーベキューで、知り合いだったのだが、息子に「あれ以来だけど、ずいぶん大きくなったのね。本当にありがとう。」ととても感謝してくれたらしい。「息子が人助けをするような年になったのか。」と私は不思議な感慨におそわれた。主人は、かなり感激した様子で、「息子はいい子だ」を連発している。当の息子は、「そんなことはほめられるようなことではない。あたりまえのことをした。」と淡々としている。そこがうちの息子のいい所でもある。(親ばかまるだし)親である私も見習わないといかん。

そんな事件が起こっていることなどまってく知らない私と次男。家でぬくぬくと、次男は、DVDを見、私は大学のプロジェクトを黙々とやっていた。集中すると、何も聞こえなくなるのが、私。
この雪の中に車が埋もれる事件は、過去にいろんなことがあったので、大学からもどってから、また続きを書きますので、また皆様読んでくださいませ。