Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

冬のシカゴ・ダウンタウンを歩く!

2008-02-14 | シカゴダウンタウン
今日は、何ヶ月かぶりにシカゴのダウンタウンへ行った。とてもとても久し振りだったので、9時半前にアーリントン駅に着いて、いつものようにメトラの切符を買い、10年以上前ダウンタウンで働いていた時のように、カフェのコーヒーを買ったり、ニューススタンドの雑誌をじっと眺めたりすることさえ、新鮮だった。今日はダウンタウンでの取材だったので、行くときの気合の入れ方が遊びに行くときと違う!一緒にメトラを待っている人たちに「私も仲間よ!」って言いたくなりそうになったぐらい。

めずらしく今日は電車が遅れてびっくりしたが、終点のオゴビー駅の様子も変わっていた。雑誌専門のお店があり、そこになんと朝日新聞と日経新聞を見つけた。メトラで郊外から通っている日本人用ってわけね。

US新聞の取材のため、エディター兼フォトグラファーの藤河さんと待ち合わせをする。藤河さんシカゴアン風の黒い厚めのコートで、カメラをぶらさげて微笑んでいる。ウーン、まちがいなく私よりずっと年下なのに、なぜかお兄さんのようなやさしさと暖かさを持つ方。さて、取材の内容は、またまた記事ができてからのお楽しみということで、話はとぶ。

取材が終わって、ミレニアムパークで今話題のアイスに描かれたアート作品を見に行く。「Painting Below Zero」というタイトルで、ゴードン・ハロランというカナダ人の作品。「氷のジャイアント・ペインティング」などとトリビューンに宣伝されていたので、さぞや巨大な作品かと思いきや、小さくて貧弱。その前でニュースの取材かなにかで、道行く人にインタビューしている。藤河さんと二人で、「こんなのがねえ・・・」とぶつぶつ文句。

その作品のまん前に、あの存在感のある銀色に輝くビーンがドデーンと座り込んでいるもんだから、どうしようもないね。藤河さんをモデルにこの両方の巨大オブジェの前で写真を撮ったが、どうみても、ビーンの方がいい。しかし、今日の投稿の写真は、新しいアート作品の前でたたずむ(というか私に無理矢理立たされた)若き日本人フォトグラファーってことで、よろしくう!

藤河さんは、この近所に住んでいるため、いつもこのようにカメラをぶらさげ、さりげなく、ダウンタウンの写真をとっているらしい。いいなあ。私のように、いかにもおのぼりさん風に「撮ります!」っていう感じじゃないのが。一年に10万枚もの写真を撮っているという。気が遠くなるような作業だ。「ユキノヒノシマウマ」のクールな写真群は、「この一眼レフが撮っているのかしら?」としげしげとそのカメラを見てしまった。レンズ代だけで、私の一眼レフ代+レンズ代+アクセサリー代を優に上回る。彼の今のブログは、秋に訪れたペルー特集だが、ペルーではどんなカメラで撮ったのだろうか。ああ、また聞くのを忘れました。ペルーの写真、すごくいい色と子供たちの表情が生きています。そう、写真に吸い込まれそうな輝きがある!

http://wanderphoto.com/blog/

その後、すぐ近くのカルチャーセンターに寄って、レバノン人の白黒写真を観て、(ここのギャラリーはただで、建物も由緒あるので、ぜひ寄ってみてください)タイ料理を食べに行った。今日は、風がなかったので、そんなに寒さも感じず、久し振りにダウンタウンを歩き、英気を養った一日でした。


追伸

長時間ダウンタウンにいられたのは、コウキ君の母であるヒロコさんがうちの息子たちをバスストップから家に送り届けてくれたおかげ。同じバスストップの友達は、いつもこうして何かと助けてくれる。感謝、感謝!

5時前に家に着き、子供たちの様子を見て、(上の息子は定期テストのため、勉強中で、私に目もくれない。)下の子をスイミングに連れて行く。最近知り合った韓国人のお母さんと、英語でぺらぺらしゃべりまくる。彼女が今読んでいる韓国語で書かれた「ローマ・ギリシャ神話」を見せてもらう。ウーン、全然神話の中の神たちと不似合いな言語だ。

帰って、超手抜きのうなぎをだして、主人に「ごめんねー!今日はダウンタウンで取材だったから。」と言ったら、「ふーん。(よかったねえ)」とニコニコしていた。