Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

次男とバレンタイン・チョコレート作りを楽しむ

2008-02-13 | アメリカ生活雑感
今日の夜は、2月14日のバレンタインをひかえて、次男がどうしてもチョコレートを作りたいと言うので、二人でバレンタイン・チョコレート作りをした。次男は、さまざまなアメリカと日本のイベントに敏感な子で、小さな頃からいろんなイベントにからむことは、必ず自分でやらないと気がすまない。

ウィークディは、学校があり、帰ってから宿題をやって、その後習い事も兄弟であるので、こういう時間を見つけるは、普段は至難の業。ただ、冬は、習い事で毎日スケジュールが埋まらず、ゆるやかなスケジュールだから、こういうこともできる。次男は、父親に似て、料理好きらしい。(主人の料理は、私より凝っていて、とてもおいしいと長男は言う)次男は、ワイワイ言いながら、チョコレート作りをとても楽しそうにする。

お湯でチョコレートを暖め、ゆっくり溶かし、カップに流し入れ、次男が飾りつけを真剣にする。女の子が喜んでやりそうなことを率先してやる次男。「このピンクと白のハートがいいかな・・・それともこっちの赤いハートがいいかな。」とじっくり考えながら、キラキラ光る粉も入れて、その出来上がりに満足そう。

なんだか、次男に引っ張られて、無理矢理やったチョコレート作りだったが、私のほうが最後幸せな気分になり、誰にあげようかと考え始めたほどだった。次男に「好きな女の子にあげたら。」と言ったら、「ウーン・・・」と真剣に考え込んでいた。

2万5000冊の蔵書を誇るシカゴ日本人学校の図書館

2008-02-13 | シカゴ日本人学校全日校
今日は、シカゴ日本人学校に用事があったので、そのついでに久し振りに図書館に寄って、調べ物をした。いつも司書の白上未知子先生に「こういう本を探している。」と言うと、さっさとその棚に連れて行ってくれて、即座に「この本」というのを探し出してくれる。

今日は、アメリカン・アート関係の資料が見たかったので、アート関係の本を片っ端からチェックした。あった、あった、私がほしい情報。1971年に小学館から出版された古いアート・コレクション・シリーズの大きなカタログだが、著名な美術評論家、瀬木慎一氏の批評がしっかり記されている。コピー機がないので、必要な情報を必死に書き留める。他にも元西洋美術館館長だった美術評論家の大御所、高階秀爾氏の評論。シカゴでも、こんな貴重な日本語の情報にアクセスできることに感謝あるのみ!

他に、今後の取材に必要な本3冊に目を通すことができ、今日は大収穫であった。作業が終わって、ざっとその辺の児童書に目を通す。すごい!エルマーシリーズが40冊近くおいてある。日本文学関係の書籍は、古いのから近代、現代とそろっている。村上春樹の代表作数冊と共に「海辺のカフカ」上下が際立って置いてある。アメリカでこんな日本語中心の図書館があるなら、1日ずっとこもって本を読んでいたくなるだろう。

PTA文庫の新刊書もいつも保護者の要望に答えて、新しい本が入っている。新刊書は1人1冊で、貸し出し期間は、2週間。利用時間は決まっているので注意。最近では、インターネットで予約もできる。

やはり、シカゴ日本人学校が誇る2万5000冊もの蔵書を管理し、子供たちに効率よく読書を勧めてくださる白上先生の存在が大きい。白上先生の本に対する知識は膨大。何年か前にシェークスピアの「ハムレット」を調べていたとき、シェークスピアについていろいろなことを教えてくださり、誰の翻訳書がいいかなども教えてくださった。白上先生がいらっしゃるから、日本人学校は今日も健在!

白上先生からの1月18日付けのPTA会員宛ての手紙によると、図書館がコンピュ-タ化されて2年目に入り、去年1年間で、児童生徒による貸し出しが30,328冊にものぼったという。また、補習校PTAより図書館充実のために4000ドルの寄付がなされ、ベネッセ社の「チャレンジ小学国語辞典」を40冊も購入でき、授業で盛んに利用されていると書かれている。さらに、この基金をもとに、中学生のために読書コーナーを設け、中学生の貸し出しも増えているという。

全日校、補習校共に、保護者たちの図書の本を整備するボランティア活動も大きいし、全日校執行部役員が中心になって毎年秋に行う、リサイクル市の資金も図書館の本のコレクションの充実に役立っている。「みんなの力で、こんな素晴らしい図書館が成り立っているのだな。」とつくづく感じた時間だった。