万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

誰が中国のミサイルを抑えるのか

2009年03月21日 12時38分05秒 | 日本政治
北ミサイルで「冷静対応を」=中国国防相、日本にも懸念(時事通信) - goo ニュース
 北朝鮮のミサイル発射予告について、中国は、日本国に対しても暗にミサイル迎撃を自粛するように求めたと言います。北朝鮮のミサイルもさることながら、実のことろ、我が国の最大の脅威とは、中国のミサイルであることも忘れてはならないと思うのです。

 アメリカのオバマ政権は、ロシアとの間では、核やミサイルの削減交渉に入るつもりであると報じられています。しかしながら、中国との間で同様の交渉がもたれるというお話は聞こえてきません。アメリカにとっても、中国が保有する核弾頭搭載可能な大量の弾道弾ミサイルは、本土防衛の文脈においても最大の脅威なはずにもかかわらず・・・。

 日本国政府は、中国に対しても、ミサイル削減を強く要求すべきでしょうし、また、あらゆる角度からの迎撃体制の構築とより高い精度を持つ技術開発を急ぐべきでもありましょう。北朝鮮のミサイル実験は、一過性の事件ではなく、我が国の防衛体制そのものの問題であると思うのです。

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コメント (13)
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