万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

そら恐ろしい中国空母「日本平定」の登場

2009年03月25日 15時29分30秒 | アジア
空母の名称は「日本平定」?=ネットで提案相次ぐ-中国(時事通信) - goo ニュース
 チベット弾圧、長野の聖火リレー、毒入り餃子事件など、中国が当事者となる深刻な事件が相次ぎ、日本国においても、中国に対する非難と不信感が高まり、対中感情は必ずしも良好とは言えません。とはいえ、中国の行為を厳しく咎めても、日本国内には”中国を平定しよう”いった主張は皆無です。

 その理由は言うまでもなく、現代という時代にあって、中国を平定することは侵略行為であり、もし実際にこれを実行すれば、国際社会から”侵略国家”の烙印を押されてしまうからです。そもそも”平定”は禁止行為なのですから、口にするのも憚られるのです。これは、突然に、”これからあの家を占領するぞ”、と言ったら、名指しされた家の人々が、驚くのと同じです。一般社会にあっても、軽々しく犯罪を宣言すれば、当然に警戒され、要注意人物と見なされることになりましょう。

 実際に、中国の空母の名に「日本平定」が採用されるとは思いませんが、平気でこの言葉を口にする感覚が、何とも空恐ろしさを感じさせます。中国の人々は、この名の提案によって、日本国民がどのように感じるのかを考えもせず、つい本音の野望を顕わにしたのかもしれません。日中友好のスローガンは、空しく響くのみです。

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コメント (15)
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