万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

海外メディア登場は小沢代表の賭け?

2009年03月16日 15時44分57秒 | 日本政治
献金で秘書逮捕「大変驚いた」小沢氏、タイム表紙に登場(読売新聞) - goo ニュース
 民主党の小沢代表は、西松建設事件における自己の立場を正当化する狙いからか、海外メディアに登場したと報じられています。日本国内の報道では、小沢代表側の旗色が悪そうなのですが、これは、小沢氏にとって大きな賭けなのかもしれません。

 この賭けとは、海外メディアを外圧とすれば、不利な状況を正面突破ができると踏んだ賭けのように思われます。事件の全容が明らかではない現状では、小沢氏に事件の責任や罪が及ぶかどうかは分かりません。しかしながら、海外雑誌の表紙を飾るとなれば、自己に批判的な国内世論も鎮静化すると読んだのかもしれないのです。日本国では、とかくに海外での評価が国内世論にも影響を与える傾向にあるからです(もちろん、小沢代表への不信感が強い現状にあっては、この外圧効果は薄いかもしれませんが・・・)。あるいは、小沢氏の主張を支持する海外メディアの方が、氏の失脚を防ぐために、外圧の働きを買って出た可能性もありましょう。何れにしましても、小沢氏は、海外メディアへの登場に、自らの進退を賭けているように思われるのです。

 その一方で、もし賭けに負けて、この事件で、小沢氏の違法行為や収賄行為が立証されるとしますと、国際社会におけるダメージも計り知れないものとなります。小沢代表の政治生命は、この賭けにかかっていると言えるかもしれません。

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コメント (8)
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