米露合意、アサド政権が体制存続へ利用(読売新聞) - goo ニュース
シリアと北朝鮮は、武器密輸や技術協力といった軍事交流があることに加えて、共に特異な世襲独裁体制を敷いており、共通点の多い相似国家です。そして今日、両国とも、種類は違えども、どちらも国際法において禁止されている兵器をめぐって、国際社会から破棄を迫られています。
化学兵器の使用の有無に拘わらず、シリアも北朝鮮も、非道な手段で国民を弾圧しており、人道的介入を受けても致し方ない立場にあります。本来、こうした弾圧体制は崩壊すべきなのですが、焦点は、化学兵器放棄問題に移ってしまいました。とは言うものの、ロシア提案に譲歩したとはいえ、米仏などの諸国は、軍事オプションを諦めてはいません。一先ずは、アサド政権は、化学兵器禁止条約への加盟を表明し、査察の受け入れも表明していますが、放棄の実現は危ぶまれているからです。時間を稼いでいる間に、化学兵器を隠蔽したり、査察団による十分な調査を妨害する可能性は十分にあります。虚偽の申請も、当然、あり得ることです。軍事オプションは、アサド政権による不誠実、かつ、詐術的な行為があった場合、化学兵器の破棄を確実にする最後の手段となるのです。北朝鮮の核問題を振り返りますと、軍事オプションを明確にしなかったために、結局、今日まで核放棄が実現していません。これと同じ轍を踏まないためにも、軍事オプションは捨てられないのではないかと思うのです。シリア問題において、最後に軍事介入を控えての放棄要求が実現すれば、北朝鮮に対しても、これまで以上に強く核放棄を迫ることができます。
最低限、アサド政権に化学兵器を完全に放棄させないことには、米ロとも、国際社会からの信頼を失うことになります。シリアの化学兵器放棄が実現すれば、北朝鮮もまた、近い将来、シリアと運命を共にすることになるのではないかと思うのです。
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シリアと北朝鮮は、武器密輸や技術協力といった軍事交流があることに加えて、共に特異な世襲独裁体制を敷いており、共通点の多い相似国家です。そして今日、両国とも、種類は違えども、どちらも国際法において禁止されている兵器をめぐって、国際社会から破棄を迫られています。
化学兵器の使用の有無に拘わらず、シリアも北朝鮮も、非道な手段で国民を弾圧しており、人道的介入を受けても致し方ない立場にあります。本来、こうした弾圧体制は崩壊すべきなのですが、焦点は、化学兵器放棄問題に移ってしまいました。とは言うものの、ロシア提案に譲歩したとはいえ、米仏などの諸国は、軍事オプションを諦めてはいません。一先ずは、アサド政権は、化学兵器禁止条約への加盟を表明し、査察の受け入れも表明していますが、放棄の実現は危ぶまれているからです。時間を稼いでいる間に、化学兵器を隠蔽したり、査察団による十分な調査を妨害する可能性は十分にあります。虚偽の申請も、当然、あり得ることです。軍事オプションは、アサド政権による不誠実、かつ、詐術的な行為があった場合、化学兵器の破棄を確実にする最後の手段となるのです。北朝鮮の核問題を振り返りますと、軍事オプションを明確にしなかったために、結局、今日まで核放棄が実現していません。これと同じ轍を踏まないためにも、軍事オプションは捨てられないのではないかと思うのです。シリア問題において、最後に軍事介入を控えての放棄要求が実現すれば、北朝鮮に対しても、これまで以上に強く核放棄を迫ることができます。
最低限、アサド政権に化学兵器を完全に放棄させないことには、米ロとも、国際社会からの信頼を失うことになります。シリアの化学兵器放棄が実現すれば、北朝鮮もまた、近い将来、シリアと運命を共にすることになるのではないかと思うのです。
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