万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

遺伝子ワクチンの非公開成分とは?-情報戦化するワクチン問題

2021年09月10日 13時38分59秒 | 国際政治

 先日、顕微鏡の専門家であるロバート・ヤング博士によって、衝撃的な’事実’が公表されました。それは、遺伝子ワクチンの成分を調べた結果、公表されていない有害な成分が確認されたというものです。この情報が真に’事実’であれば、ワクチンに対する信頼性は地に堕ちるのですが、昨今の情報空間を見ますと、ワクチンの接種問題は、今や公衆衛生の領域を越えて情報戦化しているように思えます。

 

隠されてきた有害成分とは、還元型酸化グラフェン、アルミニウム、ステンレス、カドミウムなどの金属ナノ粒子やその複合体、脂質ナノ粒子、寄生虫などなそうです。脂質ナノ粒子は既知の成分なのですが、酸化グラフェンは、ネット上にあってしばしばワクチンの毒性の主成分として指摘されてきました。金属ナノ粒子やそれらの複合体につきましては、10年以上も前にタバコモザイクウイルスの内部空間を利用したナノワイヤーの作成できる段階に到達していることもあり、今日のナノテクノロジーあっては、様々なナノ粒子の複合体を作り出すことができるのでしょう(もちろん、ウイルスを介さなくとも化学的な方法での人工合成も可能なのかもしれない…)。この情報が正しければ、最初からワクチンに添加されていたとも考えられます。(本文章は、2021年9月12日に修正)

 

そして、注目されるのが寄生虫です。目下、治療薬としてのイベルメクチンの使用や承認について賛否両論に分かれた議論が展開されています。その理由は、寄生虫駆除薬であるイベルメクチンの投与によって新型コロナウイルスの感染者の症状が大幅に改善され、治癒に成功した事例が世界各国から報告されているからです。アメリカのCDCは、必死の形相でイベルメクチンの効果を否定していますが、仮にワクチンに寄生虫が含まれていれば、その駆除薬が効果を発揮することは十分にあり得ます(もっとも、この効果には、感染にもワクチンにも、共に寄生虫、あるいは、その成分や体内機序が関連していることを前提とする必要がありますが…)。因みに、ファイザー製に含まれているとする寄生虫は、昆虫を介して感染するトリパノソーマ(アフリカ睡眠病)を引き起こすそうです。トリパノソーマは、蚊が媒介するマラリアと間違えられやすく、クロロキンなどの抗マラリア薬も新型コロナウイルス感染症に対して効果があるとされているのも、どこか気にかかるところです。

 

聞いただけでも背筋が寒くなるようなお話なのですが、ネット上では、ロバート・ヤング博士は工作員であって同情報はフェイクニュースであるとする説も見受けられます。同博士は自然療法医学博士なこともあって経歴詐称の罪に問われた過去も指摘されており、先ずは、人物評を以って同情報の信頼性に疑問が投げかけられていると言えましょう。もっとも、こうした素早い反応は、同ワクチンに関する医科学的な情報、否、事実そのものが今後の行方のカギを握っている証左なのかもしれません。そして、同情報については、以下のような可能性があるように思えます。

 

第1の可能性は、同情報こそ、遺伝子ワクチンの成分に関する事実の暴露であるというものです。各国政府とも、ワクチンの提供元である製薬会社との契約により、ワクチン成分の独自調査を禁じられているとしますと、民間にあって比較的自由な立場にある研究者であれば、事実に辿り着くことができます。その一方で、同ケースでは、ワクチン接種を推進したい政治勢力にとりましては目的達成を阻む’邪魔者’となりますので、中傷記事を流してでも同情報の一般の人々への拡散を防ごうとしているのでしょう。

 

第2の可能性は、ネット上にあって指摘があるように、同情報は、政治的な思惑からワクチン接種を阻止したい反ワクチン勢力が流したフェイクニュースというものです。このケースでは、その目的は、ワクチンの接種拡大の妨害となります。推測される政治勢力とは、中ロといった米英が開発した遺伝子ワクチンの効果を否定したい諸国となりましょう。

 

そして、もう一つ考えられるのは、ロバート・ヤング博士は反ワクチン派を装いながら、その実、ワクチン推進派に属しているという、第3の可能性です。その目的は、後から同情報がフェイクニュースである動かぬ証拠を提示して、反ワクチン派の信頼を失墜させようというものなのかもしれません。’ほら、反ワクチン派は信用できないでしょう’と…。もっとも、より手の込んだ情報操作であるとしますと、虚実を入り混ぜる、あるいは、最も危険性の高い成分を隠すために、有害性の比較的低い成分だけを選択的に公表したとも考えられます。前者の場合には、ワクチンの接種者、非接種者の双方の人々の不安を煽ることができますし(社会的分断の促進…)、後者の場合には、真の脅威から人々の関心を逸らすことができるからです。

 

上述してきましたように、ワクチン接種をめぐる情報戦が闘われているとしますと、人々は、自らを取り巻く状況をより慎重に見極める必要がありましょう。そして、各国政府によってワクチンの安全性が強調されながら、企業機密の厚い壁の前にその成分に関する詳細な分析が殆どなされていない現状こそ、問題視すべきなのではないでしょうか。ワクチンの成分に不明、あるいは、未公開のものがあれば、国民に対して安全性など保障できるはずもないのですから。


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