万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

ワクチン非接種の容認こそサバイバルの道

2021年09月21日 12時47分47秒 | 国際政治

 人類の感染症史を振り返りますと、ヨーロッパの人口を激減させたとされるペスト禍にあってさえ、多くの人々がサバイバルしています。その主たる理由として挙げられているのが、遺伝子の多様性であり、抗ペスト体質の人々の存在が人類全滅の危機を回避させたと言えましょう。どうやら、如何なるウイルスや細菌にあっても、一つの種を滅亡させることは極めて難しいようなのです。

 

 新型コロナウイルスと同程度のリスク評価がなされているMARSやSARSにあっても、100%の感染率でもなければ、100%の致死率でもありません。新型コロナウイルスに至っては、感染率、重症化率、並びに、死亡率の何れにあっても、MARSやSARSよりも圧倒的な低率となります。おそらく、たとえ何らの対策を採らなくとも、抗新型コロナ体質を有する多くの人々がその体質故に生き残ることでしょう。因みに、医療レベルの低い14世紀のペストの大流行にあっても、人口の80%近くが無事に生き残っています。

 

 度重なる大流行によって人類を苦しめてきたさしものペストも、今日では、治療薬や予防薬が開発されたことにより、もはや脅威ではなくなりました。人類は、ペストに打ち克ったと言えるのですが、新型コロナウイルスに関しましては、別の脅威が人類に迫っているように思えます。それは、’ワクチン禍’というものです。

 

 ’ワクチン禍’とは、ワクチンを接種したことによってもたらされる健康被害です。もちろん、天然痘や結核などのワクチンは、人体の免疫システムを上手に利用することで多くの人々の命を救ってきました。しかしながら、全てのウイルスや細菌に対してワクチン対応が有効なわけではなく、ワクチンで対処することができない感染病もあります。実を申しますと、ペストにも、未だワクチンは存在していないのです。そして、一本鎖RNAウイルスである新型コロナウイルもまた、ワクチン対応が難しい種類のウイルスです。ところが、先端的なテクノロジーを用いた遺伝子ワクチンの登場によって、そのハードルは乗り越えられたと宣伝されることとなりました。しかも、遺伝子ワクチンは、接種者の体内にあってウイルス一部であるスパイク蛋白質を大量生産しますので(スパイク蛋白質そのものに有害性がある…)、その未知なるリスクは、従来型のワクチンの比ではないのです。

 

 このことは、自然感染に任せた場合よりも、遥かに多くの人々の生命が脅かされることを意味しています。今日、日本国内でも50%以上の人々が二度のワクチン接種を済ませているとされていますが、政府は、子供たちを含めて接種率をさらに100%近くまで上げる方針にあるようです。ワクチンパスポートの導入も、経済の回復や感染防止が目的と言うよりも、非接種者に対する圧力が目的と考えざるを得ません。イスラエル、イギリス、フランス、そして、義務化に踏み込もうとしているアメリカやカナダなどの諸国も、狂信的なまでにワクチン接種率を上げることに血眼になっているのですが、この方針は、遺伝子ワクチンが治験中である点を踏まえても、あまりにも危険すぎます。その理由は、同一の抗原を用いたワクチンは、回数を重ねるにつれて死亡率が上がるとする実験結果があるからです。’5回以上で死亡数が跳ね上がり、7回から8回では凡そ半数が死亡する’とされるのですから、5回以上接種した場合、その致死率はかのペストを越えるかもしれません。

 

もっとも、短期間に接種を繰り返した動物実験の結果ですので、人に当て嵌めることはできないのですが、それでも、ワクチンの定期接種が危険な事には変わりはありません。3回目以降は、別のメーカーのワクチンを打てば同リスクを回避できるとする説があるものの、何れのメーカーもスパイク蛋白質を抗原として用いていますので、同回避効果は期待できないこととなります。接種する度に命を縮ませるようなワクチン・システムは、本末転倒のように思えます。

 

 遺伝子ワクチンのリスクは、定期接種に伴うリスクのみではありませんので、将来的には、死に至るような様々な病症がワクチン接種者に現れる可能性もありましょう。このように考えますと、各国政府によるワクチン接種推進策は、サバイバル戦略としては誤っているように思えます。’賭け’に負けますと’全滅’するかもしれないのですから。一方のみに’賭ける’た場合、悲劇が予測されるケースでは、リスクを分散させた方が遥かに安全です(投資も同じなのでは…)。つまり、非接種を容認することこそ(なお、ワクチンリスクが明確となった場合には、即、ワクチン接種は中止に…)、常識的かつ国民に対して良心的なサバイバル戦略なのではないかと思うのです。


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