強制起訴制度、議論不十分で見直し必要…滝法相(読売新聞) - goo ニュース
民主党の小沢元幹事長の陸山会事件を強制起訴に持ち込んだ検察審査会。内閣改造によって新たに入閣した滝法相は、就任早々、検察審査会の強制起訴制度には”弊害”が多く、見直しが必要と発言したと報じられています。
この発言のニュアンスからしますと、法相が、強制起訴制度の廃止を示唆したとも受け取ることができますが、法相が見直しの理由として挙げた”弊害”とは、国民にとっての”弊害”なのでしょうか。この制度が存在しておらず、検察が判断したように、小沢氏不起訴で決着したとしますと、国民は、政治家は、如何なる悪事を働いても、検察が不起訴とすれば逃げられると疑い、政治家や検察に対する不信と不満が高まったはずです。仮に、このような事態となれば、強制起訴制度の導入を求める声がわき上がったかもしれません。政治家といった、検察への介入が疑われる立場にある人物が関わる事件であればこそ、国民が、検察の判断を覆すことができる強制起訴の制度は不可欠なのです。検察による起訴独占主義の復活が、より公平で公正な司法に向けての改革とは思えません。
滝法相の言う”弊害”とは、強制起訴を受けた小沢氏の側にとっての”弊害”あり、この発言は、滝法相は、法秩序を守る立場にありながら、中立性や公平性を欠いていることを示しています。滝法相は、小沢氏の歓心を買うために、このような見直し論を打ち上げたのでしょう。検察審査会の強制起訴制度まで、民主党内の取引材料としたのでは、国民の失望を買うばかりなのではないでしょうか。
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民主党の小沢元幹事長の陸山会事件を強制起訴に持ち込んだ検察審査会。内閣改造によって新たに入閣した滝法相は、就任早々、検察審査会の強制起訴制度には”弊害”が多く、見直しが必要と発言したと報じられています。
この発言のニュアンスからしますと、法相が、強制起訴制度の廃止を示唆したとも受け取ることができますが、法相が見直しの理由として挙げた”弊害”とは、国民にとっての”弊害”なのでしょうか。この制度が存在しておらず、検察が判断したように、小沢氏不起訴で決着したとしますと、国民は、政治家は、如何なる悪事を働いても、検察が不起訴とすれば逃げられると疑い、政治家や検察に対する不信と不満が高まったはずです。仮に、このような事態となれば、強制起訴制度の導入を求める声がわき上がったかもしれません。政治家といった、検察への介入が疑われる立場にある人物が関わる事件であればこそ、国民が、検察の判断を覆すことができる強制起訴の制度は不可欠なのです。検察による起訴独占主義の復活が、より公平で公正な司法に向けての改革とは思えません。
滝法相の言う”弊害”とは、強制起訴を受けた小沢氏の側にとっての”弊害”あり、この発言は、滝法相は、法秩序を守る立場にありながら、中立性や公平性を欠いていることを示しています。滝法相は、小沢氏の歓心を買うために、このような見直し論を打ち上げたのでしょう。検察審査会の強制起訴制度まで、民主党内の取引材料としたのでは、国民の失望を買うばかりなのではないでしょうか。
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